【現代曲】ピアノの不思議な響きに惹かれるクラシック作品を厳選!
クラシックの現代曲といえば「複雑すぎる響き」「目を疑う超絶技巧」「理解不能……」このようなイメージをお持ちの方も多いはず。
確かに、クラシック音楽が行き着いた「現代における最終形態」ともいえる現代曲には、解釈の難しい作品も数多く存在しますが、作曲家の意図や作曲の背景を知ることで、曲の魅力が見えてくることもあります。
今回は、そんな難解と思われがちな現代曲の中から、ピアノ独奏のために作曲された作品をご紹介します。
現代曲に挑戦してみたい方や、ぜひチェックしてくださいね!
- 【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
- 【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽
- 【スクリャービンのピアノ曲】現代音楽の先駆者が遺した名曲を厳選
- 【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
- 【難易度低め】ラフマニノフのピアノ曲|挑戦しやすい作品を厳選!
- 【印象派】色彩豊かなピアノの名曲を厳選~ドビュッシー・ラヴェル~
- 【和風のピアノ曲】日本らしさが心地よいおすすめ作品をピックアップ
- 【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲
- 【フランクのピアノ曲】近代音楽の父による珠玉の名作を厳選
- 【本日のピアノ】繊細な音色で紡がれる珠玉の名曲・人気曲
- 【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
- 【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品
- ピアノで弾けたらかっこいい!魅力抜群の名曲たちをピックアップ
- 【美しい旋律】名曲・感動のピアノソングまとめ
もくじ
- 【現代曲】ピアノの不思議な響きに惹かれるクラシック作品を厳選!
- ピアノのための練習曲集 第2巻 第13番「悪魔の階段」György Ligeti
- プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード 「ソナタ 第5番」John Cage
- 8つの演奏会用エチュード Op.40 第3番「トッカティーナ」Nikolai Kapustin
- スクランブル交差点橋本晃一
- 鳥のカタログ 第1巻 第1番「キバシガラス」Olivier Messiaen
- ピアノソナタ 変ホ短調 Op.26Samuel Barber
- プレアデス舞曲吉松隆
- 自動ピアノの為の習作Conlon Nancarrow
- アルゼンチン舞曲集 Op.2 第1曲「年老いた牛飼いの踊り」Alberto Ginastera
- ムジカ・リチェルカータGyörgy Ligeti
- ロマンス武満徹
- 4つのエチュード 第4番 Op.7-4 嬰ヘ長調Igor Stravinsky
- 8つの演奏会用練習曲より 第8曲「終曲」Nikolai Kapustin
- 「虹のリズム」より 真夜中の火祭平吉毅州
- お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」湯山昭
- ピアノのためのソナチネ尾高尚忠
- 3つのピアノ曲 Op.11Arnold Schönberg
- ピアノソナタHenri Dutilleux
- 遊び 第1巻より「無窮動」Kurtág György
- クープランの墓『トッカータ』Maurice Ravel
- スペイン組曲 第1集 作品47『アストゥリアス』Isaac Albéniz
- 組曲『マ・メール・ロワ』より第4曲「美女と野獣の対話」Maurice Ravel
- 組曲『マ・メール・ロワ』より第5曲「妖精の園」Maurice Ravel
- 8つの演奏会用練習曲より 第5曲「冗談」Nikolai Kapustin
- 前奏曲集第1集「帆/ヴェール」Claude Debussy
- ピアノ曲 Ⅰ~ⅩKarlheinz Stockhausen
- 子供のアルバム 第1集 「少年時代の画集」:第7曲 木馬(騎兵隊)Aram Khachaturian
- 春の祭典Igor Stravinsky
- 前奏曲集第1集「沈める寺」Claude Debussy
- 子供の領分 第4曲「雪は踊っている」Claude Debussy
- 映像第2集「そして月は廃寺に落ちる」Claude Debussy
- TARKUS for pianoEmerson Lake&Palmer
- 春がきて、桜が咲いて中田喜直
- クライスレリアーナ Op.16 第7曲Robert Schumann
- 8つの演奏会用練習曲 Op.40 第1曲「プレリュード」Nikolai Kapustin
- ラ・カンパネラFranz Liszt
【現代曲】ピアノの不思議な響きに惹かれるクラシック作品を厳選!(1〜20)
遊び 第1巻より「無窮動」Kurtág György

ハンガリーの作曲家、クルターグ・ジェルジュさんは、20世紀後半から21世紀初頭にかけて最も尊敬される作曲家のひとりです。
彼の音楽は緻密かつ繊細なテクスチャーと厳密な形式感、深い表現力で知られています。
1973年から書き始められたピアノ曲集『遊び』は、子供たちがピアノと自由に遊ぶ姿から着想を得た教育的演奏作品。
即興的な音楽実践や民族音楽、グレゴリオ聖歌の知識を活用し、演奏者自身が喜びのために音楽を創造することを促しています。
ピアノを学び始めた子供から大人まで、自由な発想で音楽を探求したいすべての方にオススメの作品集です。
クープランの墓『トッカータ』Maurice Ravel

第一次世界大戦で亡くなった友人たちへの追悼の意を込めて作られた6曲の組曲のフィナーレとなっているこの楽曲。
速いテンポと技巧的なパッセージが特徴で、バロック時代から発展した形式に近代的な解釈を加えた珠玉の作品です。
1919年4月にパリのサル・ガヴォーで初演され、当時から演奏家や聴衆を魅了し続けています。
本作は華麗で力強い響きに加え、モーリス・ラヴェルによる独自の和声やリズム感が絶妙に融合しており、聴衆を圧倒する迫力があります。
高度な演奏技術が必要ですが、会場の観客を魅了できる素晴らしい作品となっているため、ピアノ発表会で演奏したい方にぴったりの1曲です。
【現代曲】ピアノの不思議な響きに惹かれるクラシック作品を厳選!(21〜40)
スペイン組曲 第1集 作品47『アストゥリアス』Isaac Albéniz

スペイン各地の風景や文化を音楽で描写した、情熱的で印象的なピアノ組曲『スペイン組曲 第1集 作品47』から、魅力的な楽曲をご紹介します。
神秘的な雰囲気を持つ中間部と、力強いリズム主題が織りなすコントラストが見事な本作は、ギター的な奏法をピアノで表現する独特の技法が用いられています。
1886年に作曲された本作は、映画やテレビ番組、CMなどでも使用されており、多くの人々の心を捉えてきました。
ピアノ技術を持ち合わせた方や、表現力が豊かな演奏を目指す方におすすめです。
スペインの民族音楽の要素を取り入れた味わい深い曲調は、発表会で聴衆を魅了することでしょう。
組曲『マ・メール・ロワ』より第4曲「美女と野獣の対話」Maurice Ravel

童話『美女と野獣』をモチーフにしたピアノ連弾作品で、繊細な美しさと壮大なドラマが織りなす傑作です。
美女を表現するクラリネットと、野獣を演じるコントラファゴットの掛け合いが印象的で、まるで2人の会話を目の当たりにしているかのような臨場感があります。
本作は1910年4月にパリで初演され、優美な旋律と物語性の豊かさから、バレエや映像作品でも使用されています。
高度な技巧と表現力を求められる連弾曲ながら、童話をベースにした親しみやすさも持ち合わせており、コンサートや発表会でも存在感を放つ珠玉の名曲です。
2台のピアノで奏でられる豊かな響きと、共演者との呼吸を合わせる緊張感を味わいたい方におすすめの1曲です。
組曲『マ・メール・ロワ』より第5曲「妖精の園」Maurice Ravel

4本の手が織り成す音色の世界は、モーリス・ラヴェルのピアノ連弾作品でより一層美しく輝きます。
1910年4月のパリで初演されたこの童話がテーマの組曲は、子供のために書かれながらも深い音楽性を秘めています。
優雅な3拍子のワルツが奏でられ、幻想的な雰囲気が広がる本作は、ピアノ連弾ならではの豊かな響きと表現力で聴く人を魅了します。
荘厳で美しい旋律の中に、ハープやチェレスタのような繊細な音色を思わせるパッセージがちりばめられ、まるで夢の世界へ誘われるような感覚を味わえます。
連弾パートナーとの呼吸を合わせる難しさはありますが、息の合った演奏ができたときの喜びは格別です。
ピアノ連弾の醍醐味を存分に味わいたい方にお勧めの一曲です。
8つの演奏会用練習曲より 第5曲「冗談」Nikolai Kapustin

クラシックとジャズが融合した躍動感があふれる楽曲です。
1984年に発表されたアルバム『8つの演奏会用練習曲 Op.40』に収録された本作は、軽快でユーモアもたっぷりな性格を持ち、聴く人の心をくすぐります。
スウィングやブギウギなどジャズの要素を巧みに取り入れながら、クラシックの形式美も大切にした魅力的な一曲。
リズミカルで躍動感のあるフレーズが次々と展開され、会場全体を楽しい雰囲気で包み込みます。
ニコライ・ペトロフやマルク=アンドレ・アムランなど、世界的なピアニストたちも演奏するこの作品は、技術と表現力を存分に披露したい方にぴったり。
観客を魅了する素晴らしいステージを作り上げられることでしょう。