文化祭の出し物として「リアル脱出ゲームを作りたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
鍵のかかった部屋から脱出することを目指してさまざな謎解きをしていくゲームで、もともとはパソコンゲームから始まりました。
最近では実際に自分たちが閉じ込められて脱出するという、リアル脱出ゲームが話題になっています。
文化祭の出し物としてこれを実現できれば大きな話題になることまちがいなしですが、どうやって作るのかわからない方が多いはず。
そこでこの記事では、脱出ゲームの作り方や完成度を上げるコツを紹介していきますね!
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ストーリーの作りのために決めること(1〜10)

オリジナルのリアル脱出ゲームを作る際には、まずゲームのストーリーを作るところから始めましょう。
「脱出ゲームの肝って謎解きの部分で、ストーリーなんてあとでいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ストーリーがよくできていればプレイヤーはゲームに没頭し、その体験はさらに充実したものになるんですよね。
しかし、脱出ゲームのストーリーなんて考えたことがない方がほとんどで、実際に作るとなると難しいはず。
そこでまずは、どういった項目を決めていけばいいのかを紹介していきますね!
対象プレイヤーと難易度

まずは脱出ゲームに参加する対象プレイヤーを定め、それに合わせた内容に仕上げるようにしましょう。
たとえば、高校生が対象なら学校をテーマにしたストーリーや、世界史の授業で習った出来事、小学生が対象であれば、よりシンプルでわかりやすい内容がいいですね。
また、話題のドラマやアニメの内容になぞらえたものなどは年齢を問わずにオススメできます。
このように、対象プレイヤーにとって親和性の高い内容にできるとより楽しんでもらえるでしょう。
また対象プレイヤーを決めておくと、問題を作る際にもプレイヤーに合わせた難易度の問題が作れるようになるという利点もあります。
プレイヤーを最後まで飽きさせずゲームに没頭させられるようになりますので、ぜひ初めに対象プレイヤーの設定をおこなってください。
ストーリーの基本となるシチュエーション

対象プレイヤーの設定ができたら、次はストーリーを作っていきましょう。
ストーリー作りでまずおこないたいのは、ストーリーの土台となるシチュエーションを考えることです。
ここで決めるシチュエーションとは、時代背景と場所。
17世紀なのか現代なのか、日本なのか海外なのか、牢屋なのか教室なのかなど、ここでこのゲームのストーリーの全体像を決めていきましょう。
プレイヤーは何者なのか

ストーリーの土台が決まったら次に考えるのは、「プレイヤーは何者であるのか」ということです。
たとえば、平凡な村人、権力を持つ市長、架空の学校の生徒など、ストーリーの土台に合わせてプレイヤーの設定しましょう。
このときに、好きな食べ物や生い立ちなど、プロフィールを細かく決め込んでおくとストーリー作りや謎解きにも役立てられるので、余裕があれば取り組んでみてください。
なぜ閉じ込められたのか

時代背景、場所、プレイヤーの設定が決まったら、いよいよプレイヤーがここに閉じ込められ理由を決めていきましょう。
ここをしっかりと作り込むことでプレイヤーはゲームに没入でき、ストーリーにより深みが出せるはず。
既存の脱出ゲームを参考にしたり、アニメやドラマを参考にするなどしながら、オリジナルの設定を考えてみましょう!
脱出して何をしたいのか

「プレイヤーは脱出して何をしたいのか」という脱出する目的も閉じ込められた理由と合わせて決めておくといいでしょう。
たとえば、「妹の結婚式に出席する」「自分を待つ子供たちの元に帰る」「ここを出て自分の無実を証明する」など、これもストーリーの土台に合わせて設定してみましょう。
こうすることでプレイヤーはストーリーに感情移入し、ゲームにのめり込むキッカケになるはずです。
問題の作り方とコツ(1〜10)

ストーリーがある程度決まったら、次に脱出ゲームのメインコンテンツである謎解きパートの制作に着手です!
ここでは問題を作る順番や問題作りのコツなどを紹介していきますね!
最初にラスト問題を作る

脱出ゲームの問題は大きく分けて、大中小の3種類の問題があります。
その中でも大問題はゲームのラストに取り組むもっとも難易度の高い問題で、これが解けたらゲームクリアで脱出です。
中問題はそれよりも少し簡単だけれど解きがいのあるもの、小問題は序盤に登場する気軽に解ける楽しい問題です。
これらの3種類の問題のうち、ラストに出題する問題を最初に考えていきましょう。
その理由は、この問題こそがこの脱出ゲーム最大の盛り上がりポイントかつ、それまでに出題する小問題と中問題はこの大問題への布石となるから。
この大問題を作ったら、小問題と中問題は大問題につながるようなものにすると一貫性やストーリー性があってさらに盛り上がるでしょう。
ストーリーに合わせた問題を作る

「まずはラストに出題する大問題から作る」というコツを紹介しましたが、次に紹介するのは問題内容について。
先に決めたこのゲームのストーリーに合わせた問題内容にすると、ゲーム全体の統一感が演出できて、プレイヤーはゲームに没頭できるでしょう。
たとえば、学校を舞台にしたストーリーであれば学業に関するもの、世界史をテーマにしていればその時代に合わせたものなど、うまくストーリーと絡めた問題にできるように工夫しましょう。
問題作りは「答え×法則」

問題は既存の謎解き問題集などを参考にしてもいいですが、せっかく文化祭で脱出ゲームを作るのであれば、問題も自分たちで考えたいですよね。
そんなときに役に立つ謎解き問題の考え方のコツが、「答えとそこにたどり着くための法則を考える」というもの。
たとえば、答えが「梅」、法則は「カタカナを漢字に変換する」であれば、「菅原道真が愛したサイヒは?」という問題が出来上がります。
これは「サイヒ」を漢字に変換して「花」となるため、答えの「梅」が導き出されます。
このように、答えにしたい言葉と問題を解く法則の2つの視点で考えるとさまざまな問題が作れるでしょう。
謎解きのバリエーション(1〜10)

問題の作り方のコツをお伝えした後には、実際に使える解答の法則や問題形式など、謎解きのバリエーションを紹介していきますね。
さまざまな形式の問題やアイデアを取り入れることで、ゲーム全体のマンネリ化を防ぎ、最後までプレイヤーに楽しんでもらえるようになるはずです。
変換問題

問題を解くためのもっともメジャーな法則の一つは、「問題の作り方とコツ」の見出しでも紹介した変換系でしょう。
漢字をカタカナに変換したり、数字やアルファベットをほかの読み方にしたり、イラストから別の言葉を連想させたりなど、お題から何か別のものに変換するものはよく見かけますよね。
日頃からアンテナを張り巡らせておくことで、「〇〇は△△とも読めるぞ」など変換できる言葉に気付けるようになるかもしれません。
日頃からそうしたアイデアを集めておけば、より凝った変換が思いつくかもしれませんね。
例を使った問題

これも謎解き問題でよく見かけるもので、「12は赤、56は那覇、では876は?」といったように、先に例をいくつか出したあとにそこから法則を見つけ出して答えるというものです。
このタイプの問題を解くためには、よく観察していろいろな仮説を試すことが必要になります。
プレイヤーはついつい没頭して問題に取り組んでくれるはず。
このタイプの問題を作るには、謎解きクイズの問題集などを参考にしてみるといいでしょう。
ちなみに例に挙げた問題はガラケーの文字入力方法にちなんでいて、1はあ行、2はか行を意味しています。
そのため「876」は「ヤマハ」となります。