昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ
あなたは昭和初期というと、いつくらいの時代をご想像されるでしょうか?
本特集では、戦前から戦後直後の昭和初期に絞って、その頃の流行歌や唱歌、童謡を中心に楽曲をセレクトしてみました。
できるだけ「昭和のレトロ感」的なものをお楽しみいただきたいと考え、リンクの音源動画資料もなるべく原曲のオリジナル音源を選ぶように心がけています。
レトロなモノラルの音質とともに昭和初期の春の空気をお伝えできれば幸いです。
あの時代を思い出しつつ、ぜひ、みなさん一緒に口ずさみながらお楽しみください!
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昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ(21〜40)
微笑がえしキャンディーズ

大切な人との別れを前にした女性の切ない思いを、爽やかな春風のような旋律に乗せて歌い上げたキャンディーズの至高の1曲です。
1978年2月のリリース後、オリコンチャートで1位を獲得し、累計100万枚を超える売り上げを記録しました。
引越しのシーンを通してカップルの別れを描いており、これまでの思い出を振り返る主人公の姿には笑顔の裏に隠された複雑な感情が映し出されています。
春の時期に大切な人との別れを経験した方に聴いていただきたい1曲です。
春の夜宮城道雄

静寂に包まれた春の宵に、箏の清らかな音色が響き渡る情景を見事に表現した楽曲です。
大正3年に発表された本作は、宮城道雄さんが20歳という若さで作曲した邦楽の名作として知られています。
白梅の香り漂う夜に、一人の男性が箏の音に導かれ、美しい女性とのはかない出会いを経験する様子を繊細に描写しています。
宮城道雄さんが失明を乗り越えて紡ぎだした旋律は、春の夜の静けさと人々の心の機微を優美に表現し、邦楽の新境地を切り開きました。
本作は、日本の四季の移ろいや心情の機微に触れたい方にオススメの一曲です。
穏やかな春の夜に、箏と尺八の調べに身を委ねてみてはいかがでしょうか。
三色すみれ桜田淳子

初恋の淡い思いを三色のすみれの花に託した、1974年2月リリースの桜田淳子さんの楽曲です。
はかない恋心を歌ったこの楽曲は、オリコンチャート10位を記録し、約18.6万枚のヒットを記録しました。
阿久悠さんの紡ぐ繊細な歌詞と、中村泰士さんが紡ぎ出すメロディの融合が、純真な少女の切ない恋心を見事に表現しています。
本作は、期待と不安が交錯する思春期の心情を美しく描き出し、桜田淳子さんの透明感のある歌声が物語に深みを添えています。
待ち焦がれる気持ちとかなわぬ恋の切なさを胸に秘めた方の心に、優しく寄り添う1曲です。
白薔薇は咲けど藤山一郎

テンポの良い曲調と、歌詞に見られるハイカラな単語が当時の流行歌『白薔薇は咲けど』は、古賀政男さん作曲、佐藤惣之助さん作詞のヒット曲です。
昭和12年に公開された映画『白薔薇は咲けど』の主題歌で、歌うのは『青い山脈』で有名な藤山一郎さん。
朗々としたクラシック仕込みの歌唱が魅力です。
藤山一郎さんは東京音楽大学を主席で卒業し、のちに多くの大ヒットを飛ばす日本の国民的歌手となりました。
映画の内容に沿ったような、淡い恋心をリズミカルに歌った当時の大衆歌謡で、多くの人に愛されました。
湯島の白梅小畑実

昭和初期に大ヒット曲を多く歌い、人気を博した小畑実さんの『湯島の白梅』は、昭和17年発売の歌謡曲です。
泉鏡花さん作の、作家と芸者の恋物語を描いた映画『湯島の白梅』に合わせて歌われた戦前の流行歌ですが、小畑実さんの流れるようにスムーズに歌う歌唱法が心地よいですね。
歌詞も五七五調でテンポもよく、メロディとよく合っています。
ヒットソングなので、過去にも多くの歌手にカバーされてきましたが、最近では氷川きよしさんがカバーしています。
春の悲歌東海林太郎

とてもシンプルな歌詞で、タイトルの響きも美しい『春の悲歌(エレジー)』。
大好きな「君」を乗せて、馬車が行ってしまう峠道。
もう帰ってこないことを知りながら、悲しみに暮れている様子が目に浮かびます。
馬車が行ってしまったのは、山花が美しく咲きこぼれる春だったのでしょうか。
決してかなわない淡い恋心が、切なくも尊いイメージを残すのは、日本独特の季節の香りや文化を感じ取れるからかもしれませんね。
ロイド眼鏡に燕尾服を着用し、直立不動で歌うスタイルが特徴的だったという東海林太郎さんのたたずまいも、昭和の紳士を感じさせてすてきですよ。