あなたは「春」と聞いて、どんな歌を思い浮かべますか?
戦前から戦後にかけての昭和初期には、季節の移ろいを繊細に描いた流行歌や唱歌、童謡が数多く生まれました。
本特集では、そんな時代の春にまつわる歌謡曲や唱歌をたっぷりとお届けします。
リンク先の音源動画資料には当時のオリジナル音源を選んでいる曲もありますから、レトロな響きとともに当時の春の空気を味わってみてください。
懐かしいメロディーを口ずさみながら、穏やかな春のひとときをお楽しみいただければ幸いです。
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昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ(1〜10)
緑のそよ風NEW!作詞:清水かつら/作曲:草川信

戦後間もない1948年1月、NHKラジオを通じて全国に放送された本作は、明るい春の訪れと子どもの健やかな遊びを描いた、昭和を代表する童謡の一つです。
作詞は『靴が鳴る』などで知られる清水かつらさん、作曲は草川信さんが担当し、二人のコンビが紡ぎ出す朗らかな旋律は、復興期の日本に温かな光を注ぎました。
実は2006年に旭化成ホームズのテレビCMで使用されるなど、時代を超えて親しまれている楽曲でもあるのですね。
歌詞には蝶や小川が登場し、のどかな自然の中で遊ぶ楽しさが表現されていますから、懐かしい昭和の風景に思いを馳せたい方にはうってつけと言えるでしょう。
埼玉県和光市には歌碑も建てられており、今も地域で愛され続けている名曲なのです。
どこかで春がNEW!作詞:百田宗治/作曲:草川信

まだ寒さが残る早春、ふとした瞬間に春の気配を感じることはありませんか?
そんなときに自然と口ずさみたくなるのが、草川信さんが作曲を手掛けた本作ですよね。
派手な春の到来ではなく、耳を澄ませて季節の変わり目を予感させる歌詞が、静かな感動を呼ぶ童謡です。
そんな本作は1923年3月に雑誌『小学男生』で発表された楽曲で、作詞は詩人の百田宗治さんが担当しました。
教科書や童謡集を通じて長く親しまれ、2007年には文化庁と日本PTA全国協議会により「日本の歌百選」に選出されています。
確かな春の訪れを静かに喜びたいときや、親子で季節を感じたいときにぴったりな1曲と言えそうですね。
霞か雲かNEW!唱歌

春の野山を散策していると、ふと聞こえてくる小鳥の声に心を弾ませることはありませんか?
明治16年3月発行の『小学唱歌集 第二編』に掲載され、ドイツ民謡の旋律に日本語詞を乗せた本作は、日本の春を象徴する唱歌として親しまれていますよね。
実は1947年の教科書掲載時に、勝承夫さんが作詞した現在の親しみやすい歌詞へ変更されているのですね。
時代に合わせて歌い継がれる形が変わるのも唱歌の面白さではないでしょうか。
教育教材として長きにわたり愛され、由紀さおりさんと安田祥子さんのアルバム『童謡・唱歌』シリーズなどでも美しいハーモニーで聴くことができます。
柔らかな春の日差しの中、散歩のお供に口ずさみたい1曲です。
からたちの花NEW!作詞:北原白秋/作曲:山田耕筰

北原白秋さんと山田耕筰さんという、日本の音楽史に残るゴールデンコンビが手掛けたこちらの名曲は、白い花と青い棘、そして秋に実る金色の実を通じて季節の移ろいを描いたセンチメンタルな一曲ですね。
歌詞の内容としては、山田さんの少年時代の切ない記憶が元になっているそうで、1925年1月に作曲され、同年5月に雑誌『女性』で発表されたのが始まりです。
実は1958年4月から日本テレビの『山一名作劇場』で同名のドラマが放送されたほか、2007年には文化庁の「日本の歌百選」にも選ばれているのですから、長きにわたり愛されていることがうかがえますよね。
春の訪れとともに幼い頃の記憶を懐かしみたい方や、日本語の美しい響きを味わいたい方には、ぜひじっくりと聴いてみてほしいですね。
花の街NEW!童謡

1947年、昭和22年にNHKラジオ番組『婦人の時間』を通して広まった『花の街』は、江間章子さんの美しい詩と團伊玖磨さんの上品な旋律が心に響く、戦後を代表する春の童謡ですよね。
平和への切実な祈りが込められた本作は、まだ焼け跡の残る当時の日本において、夢に見るようなあこがれの春の情景を人々に届けてくれました。
1952年4月にレコードが発売されたシングルであり、2006年には「日本の歌百選」にも選ばれるなど、世代を超えて愛され続けている1曲です。
学校の授業や合唱コンクールで歌ったという方も多いのではないでしょうか。
幻想的な世界観の中にふと現実の悲しみが混じるような奥深さがあり、穏やかな春の日に平和の尊さを感じながら、静かに歌い継ぎたい楽曲ですね。
たのし春風NEW!ディック・ミネ

春の訪れとともに聴きたくなるような、明るく軽快なジャズ・ソングとして親しまれているのが本作です。
もともとは『CARELESS LOVE』というアメリカの伝承歌なのですが、島田磬也さんの作詞と三根徳一さんの編曲により、日本的な情緒と洋楽の洒落たセンスが融合した名演となっています。
昭和10年5月の新譜としてテイチクから発売されたレコードで、歌唱を務めるディック・ミネさんは、実は編曲者の三根徳一さんと同一人物であり、歌手のみならず演奏家や俳優としても活躍した多才なエンターテイナーだったのですね。
フォックストロットのリズムが心地よい本作は、モダンな昭和初期の気分に浸りながら、うららかな春のひとときを過ごしたい方にぜひおすすめしたい1曲です。
うぐいすNEW!童謡

春の訪れを告げる鳥といえば、真っ先に思い浮かぶのはあの鳴き声ではないでしょうか?
本稿で紹介する『うぐいす』は、そんな春告げ鳥のさえずりを愛らしく表現した童謡ですよね。
梅の小枝にとまって歌う姿や、鳴き声を模したフレーズの繰り返しが、春ののどかな情景を鮮やかに思い出させてくれます。
本作は、1941年発行の国民学校の教科書『ウタノホン 上』に掲載されたのが始まりです。
作詞を林柳波さん、作曲を井上武士さんが手掛けたこの歌は、難しい言葉を使わずに季節の移ろいを描いており、学校教材として長きにわたり親しまれてきました。
昭和の初めから歌い継がれるメロディーですが、今もなお春の陽だまりの中で、お子さんと一緒に口ずさむのにぴったりな1曲ですよね。




