【初級】ピアノ発表会にもオススメ!弾けたらかっこいいクラシックの作品
ピアノを弾けるようになりたい方にとって憧れとも言えるクラシックの作品は、ある程度ピアノが弾けるようになってからでないと無理……そんなふうにお考えの方、多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメしたい、初心者向けの弾けたらかっこいいクラシック作品をピックアップしてみました!
華やかでダイナミックなピアノ曲はどうしても高度な技術を要求される場合も多いですが、今回紹介しているピアノ曲は初心者でも十分に手の届くレベルで、短いながらもかっこいいフレーズを楽しめる名曲ばかりです。
初心者向けにアレンジされた有名な曲もご紹介しているので、お子さまの発表会曲をお探しの方も、大人になってからピアノを始めた方も、ぜひチェックしてみてくださいね!
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【初級】ピアノ発表会にもオススメ!弾けたらかっこいいクラシックの作品(71〜80)
ソナチネ Op.36-1 ハ長調Muzio Clementi

イタリアのローマに生まれ、作曲家、ピアニスト、教師、出版業者などとして幅広く活躍したムツィオ・クレメンティの作品の中でも、知名度の高い1曲。
裕福な貴族の娘のために書かれた『6つのソナチネ』の中の1曲で、難易度が最も低く、初級から中級への移行期に多くのピアノ学習者が練習する作品です。
ソナチネは「ソナタ形式」と呼ばれる楽曲形式を縮小した構成になっており、クラシック作品の形式を学ぶ上でも非常に勉強になります。
曲のかわいらしさを楽しみつつ、曲の構造などの知識も身につけていけるとよいでしょう。
ガラスのくつWilliam Gillock

音楽教育界のシューベルトと称されるほど、美しいメロディーセンスが印象的な作曲家、ウィリアム・ギロック。
彼の作風は高度なテクニックを使用せず、豊かな表現で楽曲の魅力を引き出すといったものでした。
そのため、初心者の課題曲としてギロックの作品は頻繁に登場します。
今回はその中でもこちらの『ガラスのくつ』を紹介したいと思います。
三拍子になれるにはうってつけの作品なので、本格的なワルツに取り組む前にこの楽曲を取り組んでみると良いでしょう。
アレグレットAnton Diabelli

こちらの『アレグレット』は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンに師事していたというオーストラリア出身の作曲家、アントン・ディアベリによるピアノ曲です。
クラシックに詳しい方であれば、ベートーヴェンの『ディアベリ変奏曲』などが発表された経緯の中でアントン・ディアベリの存在があったことをよくご存じでしょう。
そんなディアベリによる『アレグレット』ですが、短いながらも古典派らしい作風がしっかり味わえる楽曲ですから、この曲から古典派の世界に触れてみるのもよいかもしれません。
スタッカートは歯切れよく音の強弱をしっかり意識して、オーケストラを再現するような気持ちで迫力のある演奏を心がけてみてください!
道化師Dimitri Kabalevsky

子供向けの楽曲を多く世に送り出した近代のロシアの著名な作曲家、ドミトリー・カバレフスキー。
『道化師』といえば日本では運動会のBGMとしてよく使われる『道化師のギャロップ』が思い出されますが、本稿で取り上げているのは1944年に作曲されて翌年に出版された作品集『24の子供のためのやさしい小品』に収録された『道化師』です。
4分の2拍子で臨時記号を用いた半音で変化していく旋律と、スタッカートを活用した躍動的な左手の伴奏が特徴で、短いながらもインパクトを与えられる楽曲ですね。
単に音符を追うだけではなく、次々と変化していく楽曲の展開を楽しみながら弾いてみましょう。
30の子供の小品 トッカティーナ Op.27-12Dmitri Kabalevsky

子供向けのピアノ作品や、音楽教育に関する著書を数多く残したロシアの作曲家ドミトリー・カバレフスキーの『30の子供の小品 Op.27』。
個性豊かな小品集の第12曲目に収録されている『トッカティーナ』は、歯切れのよいリズミカルな楽曲です。
「トッカティーナ」とは、小さな即興曲のこと。
即興的な軽やかさが際立つ作品であり、スラーとスタッカートをはっきり弾き分けてメリハリを付けることが求められます。
カバレフスキー特有の民俗的なリズムを味わいながら演奏しましょう。
メヌエット ト長調 BWV Anh.114J.S.Bach

『メヌエット ト長調』と言われて何の曲かは分からずとも、実際にメロディを聞けば誰もが「なるほどあの曲ね」と感じることは間違いないでしょう。
多くのCMなどでも使われていますし、実は1960年代にアメリカで生まれた『A Lover’s Concerto』という世界中で愛されるスタンダードナンバーも、この『メヌエット ト長調』をベースとしたものなのですよ。
よくある誤解として『バッハのメヌエット』として長い間知られており、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作曲とされていたのですが、実際にはクリスティアン・ペツォールトによる作品なのですね。
そんな『メヌエット ト長調』はソロピアノの練習曲としても人気で、難易度も初級レベルですから右手と左手の両方を使ったピアノ演奏にある程度慣れてきた方なら十分に対応できるでしょう。
嬉しいことに無料の楽譜もダウンロードできますし、右手で主旋律を弾いて左手は伴奏で……というのではなくそれぞれが旋律を奏でる、というバロック時代特有の作品の練習にもなりますからぜひ挑戦してみてください!
ワルツ 第15番 Op.39-15「愛のワルツ」Johannes Brahms

15番のなかでも最も有名な作品『ワルツ 第15番 Op.39-15「愛のワルツ」』。
ピアノ発表会などでも頻繁に耳にする楽曲ですね。
そんなこの作品のポイントは、右も左も和音が多い点にあります。
この和音が少しだけ弾きづらいのですが、和音をつかむ練習だと思って取り組んでみるのもよいかもしれません。
とくに37小節目の右手が難しいので、左右を個別に練習することをオススメします!