【初級】ピアノ発表会にもオススメ!弾けたらかっこいいクラシックの作品
ピアノを弾けるようになりたい方にとって憧れとも言えるクラシックの作品は、ある程度ピアノが弾けるようになってからでないと無理……そんなふうにお考えの方、多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメしたい、初心者向けの弾けたらかっこいいクラシック作品をピックアップしてみました!
華やかでダイナミックなピアノ曲はどうしても高度な技術を要求される場合も多いですが、今回紹介しているピアノ曲は初心者でも十分に手の届くレベルで、短いながらもかっこいいフレーズを楽しめる名曲ばかりです。
初心者向けにアレンジされた有名な曲もご紹介しているので、お子さまの発表会曲をお探しの方も、大人になってからピアノを始めた方も、ぜひチェックしてみてくださいね!
- 【小学生向け】ピアノ発表会で聴き映えする華やかな名曲たち
- 【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品
- 【初級者向け】やさしい&弾きやすい!ピアノ発表会で聴き映えする曲
- 【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品
- 【ピアノ名曲】難しそうで意外と簡単!?発表会にもオススメの作品を厳選
- 【初級編】発表会で弾きたいおすすめのピアノ曲まとめ
- 【初級】大人のピアノ初心者におすすめ! 美しい&おしゃれなピアノ曲
- 【6歳児向け】ピアノ発表会で映えるおすすめ楽曲をピックアップ!
- 【ピアノ発表会】男の子におすすめ!かっこいい&聴き映えする人気曲を厳選
- 【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】
【初級】ピアノ発表会にもオススメ!弾けたらかっこいいクラシックの作品(1〜10)
パレードNEW!Maurice Ravel

壮大な物語の始まりを告げるような、力強くドラマティックなサウンドが聴く人の心を揺さぶる一曲。
広島県で教壇に立ちながら、吹奏楽作品を数多く手掛ける堀内俊男さんの作品です。
静かなパートでの繊細な音の対話から、全合奏が一体となって突き進むクライマックスへの展開は圧巻で、まるで伝説の序章を音楽で体験しているかのような没入感が味わえます。
この楽曲は2006年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲として書かれ、参考演奏がアルバム『全日本吹奏楽コンクール課題曲参考演奏集2005‑2008』に収められています。
個々の技術だけでなくバンド全体の表現力が問われる本作は、仲間と一つの壮大な物語を紡ぎたい時にこそ演奏してほしい名曲です。
カノンJohann Pachelbel

バロック音楽の大家ヨハン・パッヘルベルによる名作『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』。
『パッヘルベルのカノン』として知られていますね。
ヴァイオリンと通奏低音のために作曲されたこの曲は、穏やかさと喜びに満ちた特徴が高く評価されています。
魅力的な和音進行と地を這うようなベースラインの構造により、無限のバリエーションが可能。
優雅なメロディは聴いていて心地よく、喜びも感じられます。
おなじ和音進行が続くため初心者の方でも弾きやすく、ピアノ発表会の定番曲としても人気があります。
シンプルな対位法のスタイルで知られるパッヘルベルの作品は、20世紀中頃にバロック音楽への関心が高まり再評価されました。
音楽を愛する全ての方にオススメの1曲です。
子供のためのアルバム 作品68 第8曲 勇敢な騎手Robert Schumann

ロマン派を代表するドイツの作曲家、ロベルト・シューマンが作曲した43曲からなるピアノ小曲集『子供のためのアルバム』の第8曲『勇敢な騎手』を紹介します。
『乱暴な騎士』という邦題でも知られるこの曲は、1分に満たない作品ながら力強さと上品さを兼ね備えたロマン派らしい旋律と、三部形式の構成で中間部はヘ長調へと転調する展開もなかなかにドラマチックですね。
もともとのタイトルは『揺り木馬の騎士』というタイトルだったそうで、邦題につられて乱暴なタッチにならないように、8分の6拍子のリズムと3連符を常に意識しながら表情をつけつつ演奏することを心がけましょう。
【初級】ピアノ発表会にもオススメ!弾けたらかっこいいクラシックの作品(11〜20)
トルコ行進曲Ludwig van Beethoven

『トルコ行進曲』と言われて最初に思い出すのは、モーツァルトかベートーヴェンが手掛けた作品のどちらかではないでしょうか。
今回初級者向けということで取り上げているのは後者の作品で、ベートーヴェンが1811年に作曲した『アテネの廃墟』という劇付随音楽の中の第4曲がそれにあたります。
作曲者本人が自ら『トルコ行進曲』と名付けたそうで、ピアノソロ用として簡単に編曲されたバージョンが発表会などでも好んで演奏されているのですね。
18世紀ごろにはやったとされている特徴的なトルコ風のリズムと、軍隊の行進を表現する勇壮なメロディもかっこいいですよね。
右手の細かい動きがやや難しいかもしれませんが、初級の方でも慣れてしまえばそれほど困難なものではないですよ!
魔女たちのおどりTheodor Kullak

ドイツの作曲家、テオドール・クラック作曲の『魔女たちの踊り』は、発表会曲やコンクールの課題曲としてたびたび選曲される人気の高い作品です。
魔女たちが輪になって怪しい踊りを踊っている光景が思い浮かぶような不気味な曲調が、なんともかっこいいですよね!
1分ほどの短い曲の中に、音階を弾くために必要な親指くぐりや、指先を使ったスタッカート、隣り合う指を交互に素早く動かすトリルなど、ピアノを弾くうえで必要となる基礎的なテクニックが詰まっている、これからテクニックを磨いていきたい方にもピッタリの作品です!
紡ぎ歌Albert Ellmenreich

その生涯の詳細は不明ながら、19世紀のドイツにおいて宮廷劇場俳優にして作曲家であったというアルベルト・エルメンライヒが世に残した作品の中で唯一有名な作品が『紡ぎ歌』です。
ピアノの発表会における定番曲ですし、CM曲として起用されたこともありメロディを聴けばほとんどの方が一度は耳にしたことがあるでしょう。
そんな『紡ぎ歌』ですが、タイトル通り糸を紡ぐ、つまり糸車の動きを表現したややアップテンポで躍動的な旋律が特徴的です。
左手の伴奏は単調なパターンが続きますが、中間部のオクターブで変に力が入り過ぎないように、かつ単調になりすぎないように注意しましょう。
全体的に音の強弱をうまく表現できれば、かっこいい演奏ができますよ!
スケルツィーノGeorg Philipp Telemann

1681年生まれのゲオルク・フィリップ・テレマンは、特に18世紀前半においてドイツやフランスで絶大な人気を誇り、クラシック音楽史上において最も多くの作品を作った作曲家としても知られている偉大な存在です。
86歳という当時としては非常に長生きしたことや、ヘンデルやバッハとの交流も有名ですね。
そんなテレマンの作品は日本でも大いに親しまれていますが、今回は陽気で楽しげな雰囲気と、右手と左手がどちらも旋律を奏でることが特徴的な『スケルツィーノ』を取り上げます。
初級の方は右手と左手の独立した動きや細やかな運指などにやや戸惑うかもしれませんが、技術的に難しいことはありませんし十分対応できるはず。
中間部の同じ音を連打する際の左手の力加減には注意して、あくまで軽やかに表現するようにしましょう。