【高齢者向け】いつもの口腔体操をアレンジ!パタカラ体操や早口言葉
高齢者の方が生活されている施設では、食事の時間を楽しみにされている方が多いですよね。
今回は、おいしく食事を食べるために、噛む力や飲み込む力を高められる口腔体操をご紹介します。
すでに取り入れている施設では、いつもの体操に加えてアレンジすると楽しく続けられますね。
まだおこなっていない施設では、ゆっくりしたリズムのものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
唾液がよく出るようになることで誤嚥を防ぎ、消化機能の向上、食欲が増進の効果に期待できますよ!
【高齢者向け】いつもの口腔体操をアレンジ!パタカラ体操や早口言葉(41〜50)
5秒キープあいうべ体操

あいうべ体操で、口呼吸を改善しましょう。
口呼吸は、虫歯や歯周病の原因になり、体全体にいい影響を与えません。
さらに、歯並びにも悪影響があるそうです。
日本歯科医師会でも「80歳になっても20本以上の自分の歯を保ちましょう」といった運動を推進しています。
20本以上自分の歯があると、食べる楽しみなど食生活にだいたい満足できるそうですよ。
そこで「あ、い、う、べ」の口の動きを大きくしたあいうべ体操を5秒間キープしてみましょう。
慣れないうちは、1回でも疲れてしまう高齢者の方もいらっしゃるかもしれません。
高齢者の方のペースに合わせて大丈夫なので、回数を増やしてみてくださいね。
あいうえおで発声体操

高齢者の方が大きな声で発声しやすい「あいうえお」の口腔体操です。
五十音の最初の5文字「あいうえお」は、日本人にとって言いやすい言葉だそうですよ。
言いやすい言葉なら、高齢者の方も挑戦しやすくなり効果も上がるかもしれませんね。
口を開く大きさや動きを意識して、あいうえの順番を変えたり、音程を変えたりしてみましょう。
ここでポイントなのは、楽しみながら体操することですよ。
体操の途中に、会話を入れたり動きを大きくしたりするなど、高齢者の方が盛り上がるような要素も取り入れてみてくださいね。
チューリップの歌で体操

デイサービスや介護施設などで積極的に実施されている「パタカラ体操」で口腔ケアをしましょう。
「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音しながら口を動かすことで口や舌の動きを鍛え、「食べる」「飲み込む」機能の向上を目的として誤嚥を防ぎます。
今回は誰でも知っている童謡『チューリップ』の歌詞を「パ、タ、カ、ラ」に変えて歌ってみました。
童謡は歌いやすいメロディーとリズムなので、高齢者の方でもすぐに始められると思います。
顔じゃんけんで体操

顔の表情筋や脳トレ効果もある「顔じゃんけん」をご紹介します。
じゃんけんの「グー」や「チョキ」や「パー」の形に合った顔の表情を決めます。
例えば「グー」なら目を閉じて、口をすぼめ頬をふくらまして形を顔で作ります。
高齢者の方とご一緒に「グー、チョキ、パー」を考えるのも楽しいですよ。
オリジナル性のある、顔じゃんけんになりそうですね。
普通に顔じゃんけんでも盛りあがりそうですが、後出しじゃんけんもオススメです。
最初に職員の方が顔で「グー、チョキ、パー」のどれかを出して、「勝てるもの」や「負けるもの」を顔で高齢者の方に出してもらいます。
出す顔を考えることで脳の活性化につながりますよ。
手振りをつけて体操

パタカラ口腔体操に、手の動きをプラスしてみましょう。
手の動きはパタカラの口の動きに合わせた動きになっています。
例えば「パ」は発音する時に唇を閉じないと発音できません。
この口を閉じる力を、パの口の動きをイメージした手ぶりを加えて鍛えていきましょう。
パなら手をじゃんけんのグーのようにして、発声と同時に手をじゃんけんのパーの様に開きます。
手の動きを付けることで、高齢者の方にも口の動きを意識していただけますよ。
パタカラ口腔体操は、食べる筋肉をトレーニングする以外にも、顔の表情を豊かにし、他の方との会話を楽しむことにもつながります。
手の動きを加えて連続して発声するなど、アレンジも可能ですよ。
おわりに
今回は、楽しくおこなえる早口言葉や歌に合わせたパタカラ体操を紹介しました。
噛む力や飲み込む力が向上すると、食事の時間をもっと楽しめますよね。
食事前におこなっている、いつもの口腔体操に加えてアレンジを楽しんでくださいね。