【高齢者向け】いつまでもおいしく楽しく食べるための口腔体操
いつまでも健康に過ごすために、毎日の食事は大切です。
そんな高齢者の方が楽しく食事ができるように、日頃から口腔体操を積極的に取り入れてみましょう。
年齢を重ねると、食べ物が飲み込みづらくなり、むせて誤嚥する危険も高まります。
ご縁防止のためにも、食べる前の簡単な口腔体操がオススメです。
この記事では、高齢者の方にオススメしたい食べる前の簡単な口腔体操を紹介します。
嚥下状態を良くするためには、口だけではなく口の周りの筋肉や、肩や首などをほぐすことも大切です。
こちらの口腔体操を取り入れて、楽しく食事をしてくださいね。
【高齢者向け】いつまでもおいしく楽しく食べるための口腔体操(1〜10)
ういうい体操

食べ物をしっかりと口の中に運ぶ、こぼれないように閉じ込めるというところで、くちびるも重要な筋肉ではないでしょうか。
そんなくちびるの動きにも意識を向けられる、顔の筋肉も同時に鍛えられる体操です。
「う」と「い」を交互に発音していくだけのシンプルな内容で、それぞれのくちびるの動きが重要です。
はっきりと発音するためには、くちびるを前後に動かすので、くちびるの力の入れ方がわかってくるのではないでしょうか。
口の形をしっかりと変えることで、中への刺激にもなり、唾液の分泌も助けてくれる体操ですね。
あいうべ体操

小顔の体操として使われることもある、「あいうべ」の発音をとおして顔を鍛える体操です。
この体操でさまざまな口の動きをすることにより、食べる時の口の動きにも意識が向けられるのではないでしょうか。
口の形を意識すること、のどの動きにも注目してしっかりと発音することがポイントですね。
また、発音する際に目の開き方や、表情を意識することで、口だけではなく顔全体の筋肉がしっかりと鍛えられます。
舌を出す「べ」の部分も大切で、舌を動かすことで、食べ物をのどの方へ運んでいく能力の向上にもつながってきます。
あご持ち上げ体操

食べ物を飲み込むのには、のどの筋肉が重要です。
そんなのどの場所に意識を向けつつ、飲み込む力が鍛えられる体操です。
まず、両手をにぎってあごの先に当てて、その状態であごを軽く引いておきます。
そこから、こぶしはあごを持ち上げるように上へ、あごはこぶしを押し返すように下へと力を加え、その状態をキープするという内容です。
押し返すものを明確に作っておくことで、力を加える方向がイメージしやすいところがポイントですね。
首に負担がかからない程度に、しっかりと力を加えることが大切な体操ですね。
口の運動

顔や口の中の筋肉は、食事だけでなく言葉を発音したり、豊かな表情を構成するのに重要な部分ですよね。
そんな顔の筋肉を、基本的な口の動きをゆっくりとおこなうことで、確実に鍛えていく体操です。
まず「あいう」を大きな口の動きでゆっくりと発音していき、ほほの筋肉の動きや、のどの動きに意識を向けていきましょう。
次に舌をさまざまな方向に動かしていきます。
この時に舌に力を入れて、ゆっくりと動かすことで、舌の動かし方を意識しつつ筋肉も鍛えられます。
唾液腺マッサージ

食べ物を飲み込む際に唾液の分泌が少ない、スムーズにのどを通っていかないといった状況も生まれてきます。
そんな食べるという行動に欠かせない唾液の分泌を、外部から促していこうといった体操です。
耳たぶの前あたり、耳の下あたりの骨の内側、舌の下あたりといった、3つの唾液腺を指でマッサージしていくだけのシンプルな内容です。
マッサージで唾液の分泌を促しつつ、顔の筋肉も同時に鍛えられそうな体操ですね。
唾液がどのあたりから出ているのかを意識しつつ、食べる時の口の動きを考えてみるのがいいかもしれませんね。
嚥下おでこ体操

楽しい食事には欠かせない筋肉である、のどの筋肉、飲み込む力を鍛えていく体操です。
おでこに手を当てて、その手を頭で押し返すように力を加えることで、首やのどの筋肉を鍛えていくという内容ですね。
おでこに意識を向けることで、首を曲げる運動では鍛えられない部分に力が入るところが重要なポイントです。
もう片方の手でのどの部分に触れながらおこなうと、どのように力が入っているのかがわかり、よりのどの動きに意識が向けられるのではないでしょうか。
頬の体操

食べ物をかんだり、飲み込んだりするのに欠かせない、顔の周りやほほの筋肉を鍛える体操です。
口の中だけでなく、顔全体の筋肉をしっかりと鍛えることで、豊かな表情やはっきりとした発音にもつながってきます。
ほほに空気をためて筋肉を伸ばし、その状態を維持して開放するという流れを、交互に繰り返しすという内容です。
筋肉が伸びている感覚を意識すること、空気を吐き出したときの筋肉がリラックスした感覚が重要なポイントです。
口の中で空気を移動させてみると、ほほ以外の部分も鍛えられるとともに、口の動きにも意識が向くのではないでしょうか。