【高齢者向け】いつまでもおいしく楽しく食べるための口腔体操
いつまでも健康に過ごすために、毎日の食事は大切です。
そんな高齢者の方が楽しく食事ができるように、日頃から口腔体操を積極的に取り入れてみましょう。
年齢を重ねると、食べ物が飲み込みづらくなり、むせて誤嚥する危険も高まります。
ご縁防止のためにも、食べる前の簡単な口腔体操がオススメです。
この記事では、高齢者の方にオススメしたい食べる前の簡単な口腔体操を紹介します。
嚥下状態を良くするためには、口だけではなく口の周りの筋肉や、肩や首などをほぐすことも大切です。
こちらの口腔体操を取り入れて、楽しく食事をしてくださいね。
【高齢者向け】いつまでもおいしく楽しく食べるための口腔体操(1〜20)
パタカラ口腔体操 青い山脈

ご年配の方にはおなじみの「青い山脈」の歌を使っておこなうパタカラ体操をご紹介します。
パタカラ体操とは、誤嚥を防ぐための代表的な訓練方法の1つで、口や舌を鍛えることで食べる、飲み込む、といった口腔機能の維持向上を目的としています。
やりかたも簡単で、音楽に合わせて「パ」「タ」「カ」「ラ」の発音をするだけです。
ご飯前、音楽に合わせておこなうだけで、美味しく食事をいただけ、健康的に暮らすことに役立ちますよ。
高齢者施設の口腔体操としてもオススメです。
パタカラ体操 早口言葉

早口言葉にパタカラと加えることで、楽しみながらおこなう方法をご紹介します。
はじめはゆっくりおこない、慣れてきたら早めていくと、幅広い方にも楽しみながら参加していただけますよ。
この体操では食べ物の消化の手助けや誤嚥による肺炎の防止、唾液分泌による殺菌消毒、感染予防などの効果が得られます。
また、口腔機能が低下すると、認知症の発症リスクが高まると言われていることから、認知症予防にも効果的です。
高齢者施設などでは体操の前に効果をお伝えすることで、より意欲的に参加していただけるとことでしょう。
あいうえお体操

言葉の基本ともいえる「あいうえお」の発声をとおして、口の中や顔全体の筋肉を鍛える体操です。
誰もが最初に覚える五十音ということで、安心感もありますし、母音ということで口の形が違うということがポイントですね。
大きく口を動かして発音、表情も意識して音を表現することで、顔のさまざまな部分がバランスよく鍛えられます。
文字をならべかえて発音する、音程を意識して発音するなどの細かいアレンジを加えていけば、脳トレとしての効果も期待されそうですね。
文章を読むだけで誤嚥むせ込みを予防できる体操 パタカラ体操

パタカラ体操とは、発音することで口腔機能に働きかける体操です。
今回は、文章を読んでおこなう方法をご紹介します。
ホワイトボードに書いた文章を声に出すだけで良いので、自分のペースでおこなえます。
また、メモに取れば自宅など、どこでもおこなえる点が魅力です。
嚙む力を高めることで食べ物の消化を助け、飲み込む力を高めることで、誤って飲み込む誤嚥や、それにより起こる肺炎の予防、唾液がでやすくなるため、口の中の殺菌消毒につながるといった効果があります。
食事前におこなうと、より一層効果が期待できますよ。
ういうい体操

食べ物をしっかりと口の中に運ぶ、こぼれないように閉じ込めるというところで、くちびるも重要な筋肉ではないでしょうか。
そんなくちびるの動きにも意識を向けられる、顔の筋肉も同時に鍛えられる体操です。
「う」と「い」を交互に発音していくだけのシンプルな内容で、それぞれのくちびるの動きが重要です。
はっきりと発音するためには、くちびるを前後に動かすので、くちびるの力の入れ方がわかってくるのではないでしょうか。
口の形をしっかりと変えることで、中への刺激にもなり、唾液の分泌も助けてくれる体操ですね。