演歌歌手のデビュー曲
演歌といえば日本人の心の音楽として、老若男女を問わず親しまれてきました。
そして、数多くのスター歌手が誕生したジャンルでもあります。
今回はそんな演歌歌手のデビュー曲の特集です。
今では大御所と呼ばれるような歌手たちの初々しい一面も垣間見えます。
演歌歌手のデビュー曲(11〜20)
函館本線山川豊

鳥羽一郎の実弟です。
この兄弟は、歌手になる前は全く違う職業に就いているのも、興味が湧きます。
兄の一郎は遠洋漁船の乗組員で、豊はなんと自動車整備士として「鈴鹿サーキット」に勤務していました。
「函館本線」はロングヒットとなり、あの「マッチ」こと近藤真彦と新人賞争いをしたほどです。
おしろい花水森かおり

今ではご当地ソングの女王と呼ばれる水森かおりですが、デビュー曲はご当地ソングではなく、一途な女性を歌った演歌です。
水森は将来は「秘書」を目指しており、短大在学中にアメリカ留学もしています。
その時のホストファミリーのパーティで歌を披露し、喜んでもらえたことがきっかけで歌手を目指すようになりました。
海峡物語加門亮

1988年9月に発売された『海峡物語』は、作詞を吉田旺さん、作曲を中村泰士さん、編曲を馬飼野俊一さんという豪華スタッフ陣が手がけた本格的な演歌作品です。
釜山へ向かうフェリーの上で故郷を目指す女性の姿を通して、別れの後悔と再会への願いを切々と歌い上げています。
海峡の夜景、離別の痛み、不実な男への怨み、そして消えない未練といった情念が幾重にも重なり、物語性豊かな世界観を構成。
加門亮さんの端正な低音と艶やかなビブラートが、オーケストラ風の編曲と相まって都会的なムード歌謡の香りをかもし出しています。
夢灯り北岡ひろし

北岡ひろしさんの1作目のシングル曲。
1984年6月にリリースされ、ABC歌謡大賞シルバー賞、テレビ朝日音楽祭新人賞、第17回日本有線大賞新人賞など数々の新人賞を獲得した輝かしいスタートを飾ったナンバーです。
後に女形歌手として独自のスタイルを確立していく彼ですが、本作は演歌歌手としての情感豊かな歌声をストレートに堪能できる楽曲。
ベストアルバム『~ひとひら重ねて~』にも収められており、現在も彼のキャリアを語る上で欠かせない1曲として多くのファンに愛され続けています。
男灘多岐川舞子

1989年5月に日本コロムビアからリリースされたデビューシングルです。
星野哲郎さんの作詞、市川昭介さんの作曲による骨太なナンバー。
波に揉まれる漁師の姿を通して男の生きざまを描いた歌詞にかけ声のフレーズが織り込まれており、それが当時大きな話題となりました。
本作でデビューした多岐川舞子さんは、同年に新宿音楽祭銅賞と横浜音楽祭新人奨励賞を受賞。
その後も数々のヒット曲を生み出し、演歌界で確固たる地位を築きました。
荒波に立ち向かう力強さと、情感たっぷりの歌声に心を揺さぶられてみてください。


