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【変形ギターの王道】フライングVタイプを愛用しているギタリスト

特にメタルやハードロックといったジャンルがお好きでギターを始めたという方であれば、一度は憧れるであろうフライングVタイプのギター。

Vの字を逆さにした、全体像は矢印のようにも見える独特のシェイプを持つフライングVは1958年、同じく変形ギターとして有名なエクスプローラーとともにギブソン社が発表したものの、当初はあまりにも先鋭的なデザインが不評で全く売れなかったそうです。

今回の記事では、変形ギターの先駆けとしてギターの歴史にその名を残すフライングVタイプのギターを愛用しているプレイヤーを、海外のみならず日本人も含めて集めてみました。

意外なギタリストの名前に驚かれるかもしれません!

ぜひご覧ください。

【変形ギターの王道】フライングVタイプを愛用しているギタリスト(1〜20)

Holy Wars…The Punishment DueDave Mustaine

世界的なメタルバンド・Metallicaを突然解雇されたことから、それ以上のバンドを目指してMegadethを主宰し、世界的な成功をおさめたギタリスト。

テクニカルな音楽スタイルによるメタルサウンドを確立し、スラッシュメタルというジャンルの中心的なミュージシャンとして現在も精力的に活動しています。

長年にわたりフライングVを愛用していることでも知られ、そのテクニカルなプレイスタイルとアグレッシブなサウンドは、まさにフライングVでしか表現できないほどの親和性を生み出していますよね。

2010年にはMetallicaのメンバーとも和解し、スラッシュメタル四天王の一角として君臨するメタルギタリストです。

Freewheel BurningK. K. Downing

Judas Priest – Freewheel Burning (AC3 Stereo)
Freewheel BurningK. K. Downing

イングランド出身のギタリストであるK・K・ダウニングさん、世界的ヘヴィメタルバンド、ジューダス・プリーストのメンバーとして活躍されていたことでも有名ですね。

メインで使用されているギターはフライングVで、激しいギターソロから泣けるソロまでさまざまな音色を奏でるギタリストです。

プレイヤーとしても最前線を走り続けるギタリストですが、後輩のメタルバンドをプロデュースするなどの、メタルの世界においてさまざまな才能を発揮しています。

Tired of WaitingDave Davies

1960年代にアメリカを席巻したブリティッシュ・インヴェイジョンの代表的なロックバンドとして脚光を浴びたキンクスのギタリスト。

ジャズやロックンロールといった幅広い音楽に影響を受け、当時のロック界に重要な影響を与えました。

また、1965年というまだフライングVを使用しているギタリストが少なかった時代からライブなどのパフォーマンスでフライングVを愛用していたことでも知られています。

1996年にバンドは解散してしまいましたが、2018年以降に再結成の機運が高まっていることでも注目を集めているシンガーソングライターです。

ImperiumRobb Flynn

Machine Head – Imperium (Live at Wacken 2012)
ImperiumRobb Flynn

1991年に結成されたアメリカのメタルバンド、マシーン・ヘッドのギターボーカルであるロブ・フロンさんもフライングVを使用しています。

そのコレクションは幅広く、本家ギブソンのスタンダードなモデルから上位モデルを表すスプリット・ダイヤモンド・インレイが施されたモデル、さらにはESPのフライングVタイプの変形モデルも使用しています。

エピフォンからは彼のシグネチャーモデルも発売されていますね。

正真正銘のフライングV使いの一人です。

No Standing Still広瀬さとし

JIMMYの愛称で知られ、ジャパニーズメタルの先駆けとして知られているロックバンド・44MAGNUMのメンバーとしてメジャーデビューを果たしたギタリスト。

日本のメタルシーンにおいて後に登場する数多くのバンドに影響を与え、また金髪やカラーコンタクトといった当時としては珍しいルックスでも話題を集めました。

フロイドローズを搭載したフライングVによる変幻自在のプレイやサウンドは、まさにメタルギタリストというにふさわしいアグレッシブさに満ちていますよね。

現在も44MAGNUMのギタリストとして精力的に活動している、日本のメタルシーンをけん引し続けているミュージシャンです。

Blowin’ FreeAndy Powell

Wishbone Ash – Blowin’ Free – 1973
Blowin' FreeAndy Powell

イギリス出身のバンド、ウィッシュボーン・アッシュのギターボーカル、アンディ・パウエルも長年フライングVを使用しているギタリストです。

ウィッシュボーン・アッシュはツインリードギターのスタイルを確立したバンドで、2本のギターによる見事な掛け合いが魅力。

フライングVというとメタルのイメージが強いかもしれませんが、ブルースミュージシャンにも親しまれている楽器で、ウィッシュボーン・アッシュもロックにブルースやカントリーのエッセンスを取り入れたスタイルが魅力です。