RAG MusicPiano
ピアノをもっと楽しむWebマガジン
search

【ポピュラー×クラシック】ガーシュウィンが手掛けたピアノ曲を厳選

ポピュラー音楽と西洋音楽を融合した独自の音楽ジャンルを築き、ジャズとクラシック両方の歴史に名を刻んだアメリカの作曲家、ジョージ・ガーシュウィン。

妖艶な雰囲気のメロディや思わず踊りだしたくなるようなポップなリズムをもつ名曲たちは、クラシック史において唯一無二の存在感を放っています。

本記事では、そんなガーシュウィンの作品のなかから、ピアノ独奏曲やピアノ編曲版で演奏される機会の多い楽曲を厳選!

作曲の背景や曲の特徴とあわせてご紹介していきます。

【ポピュラー×クラシック】ガーシュウィンが手掛けたピアノ曲を厳選(1〜10)

ピアノ協奏曲 ヘ長調George Gershwin

Gershwin Concerto in F 3rd movement (excerpt) Hayato Sumino / Boston Pops
ピアノ協奏曲 ヘ長調George Gershwin

アメリカ音楽史にさん然と輝く作曲家ジョージ・ガーシュウィンさん。

彼は、ジャズとクラシックを融合させた独創的な音楽スタイルによって、『ラプソディ・イン・ブルー』や『ポーギーとベス』などの傑作を生み出しました。

そんな彼の代表作のひとつが、1925年に発表された『ピアノ協奏曲 ヘ長調』です。

カーネギーホールでの初演では、ガーシュウィン自身がピアノを弾き、聴衆を魅了したといいます。

全3楽章からなるこの協奏曲は、第1楽章のはつらつとしたチャールストンリズム、第2楽章の優美なブルース、第3楽章の情熱的なラグタイムが印象的。

ジャズの要素を随所に取り入れつつ、クラシック音楽の形式美にも配慮した、まさに画期的な作品です。

セカンド・ラプソディGeorge Gershwin

Gershwin – Second Rhapsody | Wayne Marshall | WDR Funkhausorchester
セカンド・ラプソディGeorge Gershwin

ジョージ・ガーシュウィンさんが手掛けた『セカンド・ラプソディ』は、当時のニューヨークを舞台に、都会の喧騒と活気を表現した意欲作です。

自身も独奏を務めた初演では、クラシックとジャズの融合を試みた革新的なスタイルが話題を集めました。

楽曲は、トランペットの陽気なテーマから始まり、バイオリンの感傷的なメロディを挟んで、再び力強いリズムへと回帰する、変化に富んだ構成が特徴的。

ラテン音楽を思わせるユニークなリズムも印象的です。

多彩な表情を見せるこの曲は、ピアノの魅力を存分に味わえる作品といえるでしょう。

創作主題による変奏曲「アイ・ガット・リズム」George Gershwin

George Gershwin – Variations on the theme of “I Got Rhythm” (audio + sheet music)
創作主題による変奏曲「アイ・ガット・リズム」George Gershwin

ジャズとクラシックの融合により、アメリカ音楽に新しい地平を切り開いたジョージ・ガーシュウィンさん。

『創作主題による変奏曲「アイ・ガット・リズム」』は、ガーシュウィンの代表曲を主題にした、彼の想像力と創造性が存分に発揮された作品です。

多彩な音楽スタイルを取り入れた変奏の数々は、聴く者を飽きさせない魅力にあふれています。

ピアノとオーケストラの掛け合いは、まるでニューヨークの街を音で描いているかのよう。

本作は、ガーシュウィンの音楽の真髄を味わいたい全ての音楽ファンにオススメしたい1曲です。

【ポピュラー×クラシック】ガーシュウィンが手掛けたピアノ曲を厳選(11〜20)

魅惑のリズムGeorge Gershwin

ポップスとクラシックの融合という新たな音楽ジャンルを切り開いたアメリカの作曲家、ジョージ・ガーシュウィンさん。

ジャズとクラシックの要素を巧みに取り入れた独創的な作風は、今なお多くの人々を魅了し続けています。

『魅惑のリズム』は、キャッチーなメロディとシンコペーションを多用したリズムが特徴的な彼の代表。

ガーシュウィン自身によるピアノ編曲版は、オリジナルの魅力を余すことなく表現しており、聴く者の心をとらえて離しません。

ポップスとクラシック、両方の趣を味わえるぜいたくな1曲です。

すてきな気持ちGeorge Gershwin

すてきな気持ち(ガーシュウィン)Gershwin – That Certain Feeling – pianomaedaful
すてきな気持ちGeorge Gershwin

20世紀を代表するアメリカの作曲家、ジョージ・ガーシュウィンさん。

クラシックとジャズを融合した彼の音楽は、今なお世界中で愛されています。

1925年に発表された『すてきな気持ち』は、当時のミュージカルやポピュラー音楽の典型的なスタイルを反映しつつ、新鮮で楽しい感覚を表現した1曲。

明るくポジティブな雰囲気が、聴く者の心を躍らせます。

ピアノ独奏でも演奏されることの多い本作は、ジャズピアノに興味がある方にオススメです!

私の彼氏George Gershwin

私の彼氏(ガーシュウィン)The Man I Love (Gershwin)
私の彼氏George Gershwin

アメリカ音楽史に残る伝説的な作曲家ジョージ・ガーシュウィンさんが手掛けた美しい『私の彼氏』は、悲しみと孤独に打ちひしがれた女性の心情を描いた1曲。

深い感情とともに、心が洗われるような美しいメロディとハーモニーが響きわたります。

ピアノのための編曲版は、原曲の持つ雰囲気を見事に表現。

ジャズやポピュラー音楽の要素を巧みに取り入れた彼の独特なスタイルを堪能できる、上級者の方にぜひ弾いていただきたい名曲です。

ス・ワンダフルGeorge Gershwin

アメリカ音楽界に革新をもたらした20世紀を代表する作曲家、ジョージ・ガーシュウィンさんが手掛けた名曲『ス・ワンダフル』は、兄アイラさんとのコラボレーションによって生まれた珠玉の1曲。

優雅なメロディとロマンティックな歌詞が印象的な本作は、ブロードウェイミュージカル『ファニー・フェイス』で初演され、瞬く間に人気を博しました。

主人公が恋人への感謝の気持ちを歌い上げる姿に、愛する人の存在によって人生が輝かしいものになるというメッセージが込められています。

ジャズとクラシックが見事に融合した洗練されたサウンドを楽しみながら、心躍るような華やかなハーモニーを奏でてみてはいかがでしょうか。