激烈!洋楽グラインドコアの名曲まとめ
スピードと暴力性を極限まで追求したエクストリームな音楽ジャンル、それがグラインドコアです。
1980年代後半に確立したこのジャンルは、ハードコアパンクとデスメタルの要素を融合させ、わずか数秒の楽曲で表現される圧倒的な音の密度と破壊力で、今なお多くのリスナーを魅了し続けています。
ここでは、グラインドコアの歴史を語る上で欠かせない名曲から、近年のシーンで注目を集める楽曲まで、このジャンルの真髄に迫る楽曲の数々をご紹介します。
もちろん聴く人を選ぶ音ながら、ブラックなユーモアや社会的なメッセージも込められた実は奥深いグラインドコアの世界にぜひ挑戦してみてください!
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激烈!洋楽グラインドコアの名曲まとめ(1〜10)
Constant AutumnGridlink

アメリカのテクニカル・グラインドコアバンド、グリッドリンクの傑作アルバム『Longhena』の幕開けを飾る楽曲です。
優美なギターイントロから一転、嵐のようなブラストビートと元DISCORDANCE AXISのジョン・チャンさんの絶叫が全てをなぎ倒していきます。
この曲の真骨頂は、圧倒的な音の暴力の中に、息をのむほど叙情的なメロディが共存している点でしょう。
「絶え間ない秋」というタイトルは、終わりゆく世界で抗いがたい喪失感や無力さを描いているかのようです。
しかし、大きな困難を乗り越えたギタリスト、Takafumi Matsubaraさんのプレイには、絶望に屈しない魂の叫びが宿っているようにも感じられます。
悲壮美と闘争心が渦巻く、あまりにもドラマティックな一曲です。
ThumbsuckerPig Destroyer

アメリカ出身のグラインドコアバンド、ピッグ・デストロイヤーが2004年に放った、わずか1分半に狂気を凝縮した激烈ナンバーです。
ベースレス編成(当時)から繰り出される剃刀のようなギターリフと凄まじいブラストビートは、まさに音の暴力そのもの!
「Thumbsucker(指しゃぶり)」というタイトルが暗示するように、内面の幼稚さや抑圧された不安が極限のサウンドとなって爆発する、そんな精神の崩壊を描いた楽曲。
この息苦しいほどの衝動に、心をわしづかみにされる感覚を覚える方も少なくないはずです。
グラインドコアの持つ芸術性の高さを体感したいとき、この曲がその扉をこじ開けてくれるでしょう。
La Migra (Cruza La Frontera II)Brujeria

息もつけない緊迫感で駆け抜けるデスグラインドナンバー!
米ロサンゼルスを拠点とする覆面バンド、ブルヘリアによる、移民問題をテーマにした楽曲です。
グラインドコアの激烈さとグルーヴメタルの重さをかけあわせた独自の作風で、多くのファンの心をつかんできました。
絶望的な状況を叩きつけるボーカルと、マシンガンのようなドラムは、国境で追われる人々の叫びそのものです。
社会の暗部をえぐる痛烈なメッセージは、聴く者の心に強く突き刺さりますよね?
理不尽への怒りをパワーに変えてくれる、あまりに強烈な一曲です!
激烈!洋楽グラインドコアの名曲まとめ(11〜20)
Raping the EarthExtreme Noise Terror

「グラインドコアを語る上で欠かせない」「怒りの化身」などと多くのファンを熱狂させる、イギリスの先駆者エクストリーム・ノイズ・テラーの楽曲です。
わずか1分半に叩き込まれる激烈なサウンドはもちろん、環境破壊を続ける人類への痛烈な批判が込められた歌詞も印象的!
「地球を陵辱する」というタイトルの通り、ツインボーカルが放つ怒りの絶叫はまさに圧巻ですよね。
爆走するDビートとノイジーなギターリフの応酬は、まるで地球が上げる悲鳴のようです。
この純粋な怒りの塊はきっと、社会へのやるせない憤りを抱えている方の心に深く突き刺さるはずです。
Fallen into DisuseWormrot

2011年の作品リリースから5年間の沈黙を破り、まさに復活の狼煙を上げたかのような、シンガポールのグラインドコア・バンド、ワームロットの楽曲です。
前半のグルーヴィーな展開から、後半で一気に爆発する激烈なスピードへの転換は圧巻。
「現実からの無意識な離脱」というテーマが示す通り、その音像は幸福が残酷に奪われた後の虚無感や絶望を叩きつけてくるかのよう。
つらい現実から目を背けたくなるほどの無力感に苛まれた経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
そんなやり場のない感情を代弁してくれるかのような、激しさの奥に悲痛な叫びを秘めた一曲です。
The Pulsating FeastRegurgitate

わずか1分半で聴く者の正気を吹き飛ばす!
スウェーデンが誇るゴアグラインドの帝王、リガージテイトが放つ、まさに音の暴力と呼ぶべき一曲です。
意味深なタイトルが名付けられたこの曲は、冒頭から息つく間もなく炸裂するブラストビートと、肉を切り裂くかのようなギターリフが襲いかかります。
ボーカルのリカード・ヤンソンさんが吐き出すグロウルは、まるで地獄の底から響く断末魔のよう。
歌詞で描かれるのは倒錯した暴力と破壊の祝祭であり、グロテスクな情景を一種の芸術にまで高めた究極のブラックユーモアなのです。
史上最悪と評されたジャケットと共に、この徹底した地獄絵図に身を委ねてみてはいかがでしょうか?
It Was Just An AccidentSoilent Green

アメリカ出身のバンド、ソイレント・グリーンの代表曲。
「ただの事故だった」という皮肉めいた曲名に、理不尽な悲劇や暴力に対するやり場のない怒りが込められた一曲です。
重く引きずるスラッジと嵐のようなグラインドコアが衝突するサウンドは、制御不能な感情の爆発そのもの。
どうしようもない現実に打ちのめされ、心が折れそうになることもあるでしょう。
しかし、そんなときこの曲を聴けば、内に秘めた怒りや絶望を肯定し、混沌ごと叩きつけてくれます。
悲しみを乗り越えるのではなく、そのエネルギーを力に変えて進めと、背中を押してくれるような楽曲です。





