その不気味さに背筋が凍る…。『地面師たち』ハリソン山中の名言
新庄耕さんの小説を原作として実写化され、2024年にNetflixで配信されると瞬く間に注目を集めた配信ドラマ作品『地面師たち』。
綾野剛さん、ピエール瀧さん、小池栄子さん、北村一輝さんといった錚々たる俳優陣に加え、お笑いコンビ・マテンロウのアントニーさんがキャストとして出演していることも話題となりました。
その中でも、豊川悦司さん演じる地面師集団のリーダー、ハリソン山中の異質な存在感は、ストーリーに深み持たせていますよね。
今回は、そんなハリソン山中の名言をリストアップしましたので、ぜひチェックしてみてくださいね!
その不気味さに背筋が凍る…。『地面師たち』ハリソン山中の名言
最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやり方でいかせていただきますハリソン山中

裏切り者を追い詰めたシーンで語られた、ハリソン山中がどれほど異様な性格を持った人物なのかを伝えるようなセリフです。
裏切りの代償としてどのような制裁を与えるのかという文脈で語られたセリフで、強い言葉だからこそ、どれほどの制裁なのかという部分で恐怖を感じますよね。
肉体的で原始的というところは制裁の強さを感じられますが、フェティッシュという部分で、ハリソン山中の異常性が表現されていますね。
冷静な口調で制裁を与えようとする点など、さまざまな部分に恐怖がちりばめられた言葉ですよね。
土地が人を狂わせるハリソン山中

ハリソン山中がなぜ土地を利用して利益を得ようとしているのか、その理由となる人間の欲望についてを語ったセリフです。
土地を所有したいという欲望は、戦争などの理由にもなり得る大きなもので、狂ったように強い欲望だからこそ、利用すれば利益につながるのだと語っています。
土地への欲望で狂った人を利用している自分たちもくるっているのだと、自虐も含まれているような印象です。
土地を知り尽くした人物だからこそ語れる、土地とは何かについてを考えさせられる言葉ですね。
何かを得るには、何かを失うのが常ハリソン山中

一聴して世の中の真理にも感じてしまう名言「何かを得るには、何かを失うのが常」。
確かに、夢や目標に向かうことで遊ぶ時間を失ってしまう、大きな買い物をするために金銭を失うなど、誰の人生においても起こり得ることではありますよね。
しかし、自分の意思でまず捨ててしまうのか、結果的に失ったものがあるのかでは、大きく意味が変わってくるのではないでしょうか。
失うことが前提となっている言葉が恐怖感を増幅している不気味な名言です。
およそ物の価値なんてものはその時々で変わるものですハリソン山中

物の価値はタイミングによって変わるものだとして、その価値に執着することがどれほどくだらないことなのかを表現した言葉です。
時代の変化で大きく価値が変わったウイスキーを例として挙げて、誰もが本質よりも価値に目を向けているのだと語っています。
価値が上がることに目がくらむと本質を見落としてしまう部分で、土地の売買との共通点も伝えていますね。
価値への執着や本質を見落とす可能性があるからこそ付け入るすきがあるという、利益を得る方法への考え方も見えてくるような言葉ですね。
アドリブでハリソン山中

作中で何度も登場する、ハリソン山中の名セリフ「アドリブで」。
どれだけ時間をかけ、どれだけ綿密に計画を立てたプロジェクトであっても、予想外のトラブルに見舞われることはありますよね。
そんな時に臨機応変なアドリブで乗り切れれば、期待以上の成果を上げることもあります。
世の中には全てを計画通りに進めることの方が難しいこともあるため、もしもの事態に対する準備や機転も大切だと教えてくれる名言なのではないでしょうか。