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【2025】ジャムセッションにおすすめの洋楽まとめ

楽器を弾く方であれば、ジャムセッションを楽しめるようになるのは一つの目標だったりしますよね。

即興の演奏を通じて、演奏者同士が互いの音楽性を高め合い、その場でしか生まれない特別な音楽を生み出すことができます。

しかし、セッションを始めるにあたって「どんな曲から挑戦すればいいのだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、世界中のミュージシャンに愛され続けている洋楽の中から、ジャムセッションで取り入れやすい楽曲をご紹介します。

これらの曲を演奏することで、あなたのセッション体験がより豊かなものになるはずですよ。

【2025】ジャムセッションにおすすめの洋楽まとめ(1〜10)

Watermelon ManHerbie Hancock

Studio Jams #67 – “Watermelon Man”

ジャズ・セッションの定番曲として世界中のプレイヤーに愛されているこの楽曲は、1962年にリリースされたアルバム『Takin’ Off』に収録されたハンコックさんのオリジナル曲です。

16小節のブルース形式をベースにしながらソウルフルなグルーヴが特徴的で、キャッチーなピアノ・リフは一度聴いたら忘れられない印象を残します。

シンプルながら奥深いコード進行は初めてセッションに参加する方にも取り組みやすく、フレディ・ハバードさんのトランペットやデクスター・ゴードンさんのテナー・サックスといった管楽器との絡みも楽しめる構成となっており、各パートがソロを回しやすい作りになっているのも魅力です。

幼少期のシカゴで耳にしたスイカ売りの掛け声からインスピレーションを得たというエピソードも興味深く、ジャズの伝統を踏まえつつ親しみやすさも兼ね備えた本作は、セッションの場を盛り上げる最適な1曲と言えましょう。

Just The Two Of UsBill Withers

Bill Withers – Just The Two Of Us (official video)
Just The Two Of UsBill Withers
【超入門】Just The Two Of Usジャムセッションのやり方やルールを解説した定番曲デモ演奏!

1980年にリリースされたグローヴァー・ワシントン・ジュニアさんとビル・ウィザースさんによる名曲は、ジャムセッションの定番として世界中で愛され続けています。

穏やかなFマイナーのコード進行とスムーズなサックスのフレーズが特徴的で、演奏者同士の掛け合いを楽しみやすい構成です。

1981年5月にはビルボード・ホット100で最高2位を記録し、1982年のグラミー賞では最優秀R&Bソングを受賞しました。

シンプルながら洗練されたアレンジは、ギター、ベース、キーボード、管楽器とさまざまな楽器での参加が可能。

即興演奏の余白も十分にあり、演奏技術を磨きたい方にもぴったりの一曲です。

MistyErroll Garner

Studio Jams #6 – “Misty”

ジャズ・ピアノの代名詞ともいえるバラードで、楽譜を読めなかったアーロル・ガーナーさんが飛行機の中で霧と虹を眺めながら生み出した名曲です。

1954年に録音されたピアノ・トリオ版は、右手の歌うような旋律と左手のしなやかな伴奏が絶妙に絡み合い、夜霧に包まれたようなロマンティックな世界を描き出しています。

32小節のAABA形式というシンプルな構造ながら、コード進開が美しく展開されるため、ジャムセッションでも取り組みやすいのが魅力です。

1959年にはジョニー・マティスさんが歌詞付きバージョンをリリースし、スタンダードとして広く知られるようになりました。

即興演奏を楽しみたい方や、バラードでじっくりと音を紡ぎたい方にぴったりの一曲ですよね。

【2025】ジャムセッションにおすすめの洋楽まとめ(11〜20)

Scarlet BegoniasGrateful Dead

Grateful Dead – Scarlet Begonias (Winterland 10/19/74) (Official Live Video)

ジャム・バンドという潮流を生み出したGrateful Deadが1974年6月にアルバム『From the Mars Hotel』でリリースした名曲は、ロンドンの街角で不思議な女性と出会う主人公の物語を描いた作品です。

ロック、ファンク、レゲエが融合した独特のグルーヴと、20分以上にもおよぶ即興演奏への展開力が魅力で、1977年以降は『Fire on the Mountain』と連続で演奏されるスタイルが定番化しました。

バンド自身が300回以上演奏し、271組以上のアーティストにカバーされているこの楽曲は、シンプルなコード進行ながら各プレイヤーが自由に表現できる構造を持っているため、セッションの題材として最適です。

Jerry Garciaさんの流麗なギター、Phil Leshさんのジャズ的なベース、二人のドラマーによる複雑なリズムが絡み合う演奏は、即興を楽しみたいミュージシャンにとって理想的な教材となるでしょう。

Red HouseJimi Hendrix

The Jimi Hendrix Experience – Red House – Live at Stockholm 1969 Excellent Quality

1967年5月のアルバム『Are You Experienced』に収録された、伝統的な12小節ブルースを基盤とした作品です。

スロー・テンポで展開されるこの楽曲は、ジミ・ヘンドリックスさんのギターが「人間の声」のように歌い上げる点が最大の魅力。

ベンドやヴィブラート、グリッサンドを駆使したフレーズは、失恋の悲しみを象徴的に描き出しています。

シンプルなブルース進行だからこそ、セッションでの即興演奏が広がりやすく、各プレイヤーが自由に表現できる余地が大きいのです。

実際、ヘンドリックスさん自身もライブごとにアレンジを変え、時にはギターソロを大幅に延長していました。

ブルースの基礎を学びつつ、自分なりのフレーズを加えていく楽しさを味わいたい方には最適な一曲と言えるでしょう。

No One KnowsQueens of the Stone Age

Queens Of The Stone Age – No One Knows (Official Music Video)
No One KnowsQueens of the Stone Age
No One Knows – Cover by A Certain Groove (Queens of the Stone Age)

カリフォルニアのデザートロックシーンから誕生し、唯一無二のサウンドで世界中のロックファンを魅了し続けるクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ。

フー・ファイターズのデイヴ・グロールさんがドラムで全面参加した2002年のアルバム『Songs for the Deaf』に収録された本作は、乾いた砂漠を思わせる硬質なギターリフと跳ねるようなタイトなビートが印象的なロックナンバーです。

C標準チューニングで奏でられるスタッカート気味のリフは、繰り返しやすくジャムセッションでも盛り上がること間違いなし。

シンプルな構造ながら中毒性の高いグルーヴが生まれる本作は、参加者それぞれがアレンジを加える余地も十分にあります。

全米モダンロックチャートで1位を獲得し、グラミー賞にもノミネートされた彼らの代表曲で、セッションの醍醐味を味わってみてくださいね。

Black Hole SunSoundgarden

Steve Smith & Vital Information Cover “Black Hole Sun” (Performance)

1994年のアルバム『Superunknown』からシングルカットされたこの楽曲は、サイケデリックなギターサウンドと憂いを帯びたメロディが特徴的なナンバーです。

レズリー・スピーカーを使用したギターの音色はどこかビートルズを思わせ、クリス・コーネルさんの表現力豊かな歌声と相まって夢幻的な世界観を作り上げていますよね。

本作は1995年のグラミー賞において最優秀ハード・ロック・パフォーマンス部門を受賞しており、グランジが単なる激しい音楽ではないという事実を示す名曲と言えるでしょう。

こういったグランジやオルタナティブロックと呼ばれる楽曲をセッション曲として挙げるのは意外かもしれませんが、どこかブルースの香りも漂う音作りでドロップDチューニングによる重厚なリフと叙情的なメロディの融合は、ジャムセッションにおいても演奏者それぞれの個性を引き出してくれるはずです。