ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~
ジャズの中でもピアノが中心の作品……とりわけピアノトリオに対する日本人の愛着はただならぬものがありますよね。
ジャズピアノの魅力は多くありますが、繊細なフレーズから大胆なプレイまで可能なピアノという楽器と、間口の広いジャズという音楽ジャンルがタッグを組んだ時に生まれる可能性は、まさに無限大です。
今回の記事では、そんなピアノが中心となっているジャズの名盤を選出してみました。
歴史に残る定番の1枚から、新世代のピアニストによる人気作、少し変わったアプローチの作品までを幅広く網羅しております。
ジャズ初心者の方はもちろん、もっとピアノジャズを好きになりたいという方も要チェック!
- 【2025】ジャズピアノの名曲。定番曲から近年の人気曲まで紹介
- 【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション
- 入門!ジャズ初心者におすすめの名曲・スタンダードナンバーまとめ
- かっこいいジャズピアノ。定番の人気曲から隠れた名曲まで
- ジャズの人気曲ランキング
- スウィングジャズの名曲。おすすめの人気曲
- 【初心者向け】モダンジャズの名盤。まずは聴きたいおすすめのアルバム
- 美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
- 一度は聴きたい有名ピアニスト。おすすめのピアニスト
- 【珠玉の名演】日本が世界に誇る有名ピアニストとその名演を紹介
- ピアノで弾けたらかっこいい!魅力抜群の名曲たちをピックアップ
- 切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ
- 【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】
ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~(1〜10)
Cleopatra’s DreamBud Powell

いわゆるモダン・ジャズの起源とも呼ばれる「ビバップスタイル」の先駆的な存在にして、偉大なピアニストとして歴史にその名を残したバド・パウエルさんによる基本の1枚です。
1958年録音、翌年にリリースされた本作は全編パウエルさんによるオリジナル楽曲で構成されており、有名な『クレオパトラの夢』といった名曲の数々が収録されております。
ピアノの演奏とともに本人のうなり声が入ることでも有名で、ジャズ初心者にはとっつきにくい、という評価も受けるパウエルさんの作品の中でも、比較的入りやすい作品となっておりますから、まずはこのアルバムを入口として、天才の作り上げた世界を訪ねてみてはいかがでしょうか。
Ruby, My DearThelonious Monk

ピアニストとしての個性的な才能はもちろん、作曲者として多くのスタンダード・ナンバーを残したことでも知られている、アメリカを代表するジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクさん。
映画がお好きな方であれば、クリント・イーストウッドさんが制作を手がけたモンクさんのドキュメンタリー作品『ストレート・ノー・チェイサー』をご存じかもしれませんね。
そんなモンクさんが1965年にリリースしたアルバム『Solo Monk』は、タイトル通りモンクさんによるピアノ・ソロ演奏がたっぷり楽しめる内容となっています。
このアルバムを聴けば、異端とも呼ばれる彼のピアニストとしての本質に少しでも近づけるのでは?
Rise and ShineRobert Glasper

2000年代以降のジャズ・シーンにおいて、ヒップホップやR&B、ロックなどあらゆるジャンルを独自の視点で融合させた革新的なサウンドと、幅広い分野のアーティストとの共演で、トップ・アーティストとしての道を走り続けているのがロバート・グラスパーさんです。
ジャズ好きならずとも、その動向が常に話題となるグラスパーさんですが、今回紹介するのは名門ブルーノートと契約して2005年にリリースした作品『Canvas』です。
新世代ジャズ・ピアニストとして注目を集めていたグラスパーさんの巧みなプレイはもちろん、突出した作曲能力、楽曲アレンジのセンスを堪能できる初期の名作となっておりますよ。
『Black Radio』以前のグラスパーさんを知らない、という方もぜひチェックしてみてください!
ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~(11〜20)
GoldwrapE.S.T.

2008年に40代という若さで不慮の事故によりこの世を去ってしまったピアニスト、エスビョルン・スヴェンソンさんを中心として結成された、スウェーデンが誇る名ジャズ・トリオです。
かのキース・ジャレットさんが称賛したというE.S.Tの音楽スタイルは、いわゆる通常のジャズの枠内からはみ出たもので、とくに2000年代以降の作品は、誤解を恐れずに言えばポスト・ロックなどの音楽ファンにもアピールできる先鋭的なサウンドとなっています。
2006年にリリースされた『Tuesday Wonderland』は、北欧らしいエレガントなピアノのメロディを軸としながらも、強烈なビートを生み出すリズム隊、エフェクターを多用したアイデア満載の音世界を展開しており、初めて聴いた方は驚かれることでしょう。
Autumn LeavesWynton Kelly

1931年にジャマイカで生まれたウィントン・ケリーさんは、10代にしてその音楽キャリアをスタートさせたジャズピアニストです。
マイルス・デイヴィスさんやウェス・モンゴメリーさんなど、多くの大物アーティストのメンバーとして素晴らしい名演の数々を残したケリーさんは、39歳という若さで亡くなってしまったこともあり、リーダー作はそれほど多くはありません。
今回紹介している『Wynton Kelly!』は、ピアノトリオとしてのケリーさんの魅力を存分に味わえる1枚です。
『枯葉』の名演で有名なアルバムですが、スタンダード・ナンバー中心の選曲で、ケリーさんの軽やかなタッチのメロディアスなピアノが全編に渡って楽しめる逸品ですよ。
SolitudeHerbie Hancock

ジャズの歴史を変えたピアニストの一人である、ハービー・ハンコックさんは『Maiden Voyage』や『Head Hunters』など、数々の名盤を世に送り出しています。
今回はその中から、比較的最近の2008年にグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した名盤『River』を紹介します。
幅広い音楽センスを持つハービーさんが、カナダのシンガーソングライターであるジョニ・ミッチェルさんをトリビュートしたアルバムです。
ファンクでのエレクトリックピアノやシンセサイザーのイメージも強いハービーさんの、美しいアコースティックピアノジャズが堪能できる素晴らしい作品ですよ!
Tiger RagArt Tatum

ジャズピアノの神様と呼ばれた伝説のピアニストである、アート・テイタムさん。
彼のアルバム『Piano Starts Here』では時代の違う、2種類の演奏が楽しめます。
前半の録音は1933年でテクニックを駆使した、若さあふれる演奏を聴け、3曲目の『Tiger Rag』では、繰り広げられる圧巻のテクニックに聞きほれてしまいますよね。
そして、後半では1949年年録音の落ち着いた、美しい演奏が楽しめます。
どちらのアート・テイタムさんも素晴らしいのでぜひ聴いてみてください!






