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ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~

ジャズの中でもピアノが中心の作品……とりわけピアノトリオに対する日本人の愛着はただならぬものがありますよね。

ジャズピアノの魅力は多くありますが、繊細なフレーズから大胆なプレイまで可能なピアノという楽器と、間口の広いジャズという音楽ジャンルがタッグを組んだ時に生まれる可能性は、まさに無限大です。

今回の記事では、そんなピアノが中心となっているジャズの名盤を選出してみました。

歴史に残る定番の1枚から、新世代のピアニストによる人気作、少し変わったアプローチの作品までを幅広く網羅しております。

ジャズ初心者の方はもちろん、もっとピアノジャズを好きになりたいという方も要チェック!

ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~(1〜20)

Solo Monk

Ruby, My DearThelonious Monk

ピアニストとしての個性的な才能はもちろん、作曲者として多くのスタンダード・ナンバーを残したことでも知られている、アメリカを代表するジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクさん。

映画がお好きな方であれば、クリント・イーストウッドさんが制作を手がけたモンクさんのドキュメンタリー作品『ストレート・ノー・チェイサー』をご存じかもしれませんね。

そんなモンクさんが1965年にリリースしたアルバム『Solo Monk』は、タイトル通りモンクさんによるピアノ・ソロ演奏がたっぷり楽しめる内容となっています。

このアルバムを聴けば、異端とも呼ばれる彼のピアニストとしての本質に少しでも近づけるのでは?

Maiden Voyage

Maiden VoyageHerbie Hancock

Maiden Voyage (Remastered 1999/Rudy Van Gelder Edition)
Maiden VoyageHerbie Hancock

ハービー・ハンコックさんは、優れたジャズ・ピアニストや作曲家、プロデューサーなど多面的な才能を持ち、ジャズ・ファンクやシンプルなアコースティック・ジャズ、ジャズ・ヒップホップに至るまで、ジャズという音楽の可能性に挑み続ける第一人者です。

その功績は計り知れませんが、今回紹介するのは1965年にリリースされたアルバム『Maiden Voyage』です。

「海」をコンセプトに、若き日の才気みなぎるハンコックさんが全曲の作曲も手がけた、60年代ジャズの金字塔にして歴史的な名盤の誉れ高い1枚です。

フレディ・ハバードをはじめとする、共演したプレイヤーたちの素晴らしい名演の数々も堪能できる、ぜいたくな逸品となっておりますよ。

Presenting… The Art Tatum Trio

Just One Of Those ThingsArt Tatum

Art Tatum Trio – Just One of Those Things
Just One Of Those ThingsArt Tatum

視覚障害者というハンデがありながらも、超絶テクニックを誇り天才ピアニストとして後続のプレイヤーに多大な影響を与えたアート・テイタムさん。

ジャズに詳しくない、ピアノの技術に詳しいわけでもないという方であっても、彼のプレイを耳にすればそのすごさは理屈抜きで理解できてしまうはず。

そんなテイタムさんは1956年の11月にこの世を去りますが、翌年の1957年にリリースされた『Presenting… The Art Tatum Trio』を紹介します。

晩年のテイタムさんによる円熟のプレイはもちろん、ジョー・ジョーンズさんのドラムスとの緊張感に満ちた掛け合いがとにかくスリリング!

静かでオシャレなピアノトリオとは一線を画す、手に汗握る名演をぜひ味わってみてくださいね。

The Scene Changes

Cleopatra’s DreamBud Powell

いわゆるモダン・ジャズの起源とも呼ばれる「ビバップスタイル」の先駆的な存在にして、偉大なピアニストとして歴史にその名を残したバド・パウエルさんによる基本の1枚です。

1958年録音、翌年にリリースされた本作は全編パウエルさんによるオリジナル楽曲で構成されており、有名な『クレオパトラの夢』といった名曲の数々が収録されております。

ピアノの演奏とともに本人のうなり声が入ることでも有名で、ジャズ初心者にはとっつきにくい、という評価も受けるパウエルさんの作品の中でも、比較的入りやすい作品となっておりますから、まずはこのアルバムを入口として、天才の作り上げた世界を訪ねてみてはいかがでしょうか。

Canvas

Rise and ShineRobert Glasper

2000年代以降のジャズ・シーンにおいて、ヒップホップやR&B、ロックなどあらゆるジャンルを独自の視点で融合させた革新的なサウンドと、幅広い分野のアーティストとの共演で、トップ・アーティストとしての道を走り続けているのがロバート・グラスパーさんです。

ジャズ好きならずとも、その動向が常に話題となるグラスパーさんですが、今回紹介するのは名門ブルーノートと契約して2005年にリリースした作品『Canvas』です。

新世代ジャズ・ピアニストとして注目を集めていたグラスパーさんの巧みなプレイはもちろん、突出した作曲能力、楽曲アレンジのセンスを堪能できる初期の名作となっておりますよ。

『Black Radio』以前のグラスパーさんを知らない、という方もぜひチェックしてみてください!