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素敵なジャズ

ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~

ジャズの中でもピアノが中心の作品……とりわけピアノトリオに対する日本人の愛着はただならぬものがありますよね。

ジャズピアノの魅力は多くありますが、繊細なフレーズから大胆なプレイまで可能なピアノという楽器と、間口の広いジャズという音楽ジャンルがタッグを組んだ時に生まれる可能性は、まさに無限大です。

今回の記事では、そんなピアノが中心となっているジャズの名盤を選出してみました。

歴史に残る定番の1枚から、新世代のピアニストによる人気作、少し変わったアプローチの作品までを幅広く網羅しております。

ジャズ初心者の方はもちろん、もっとピアノジャズを好きになりたいという方も要チェック!

ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~(1〜10)

After The Fall

One For MajidKeith Jarrett

キース・ジャレットさんといえば、トップクラスの人気を誇るジャズ・ピアニストでありながらも、ジャズの枠内をこえた幅広い音楽性の持ち主であり、マルチ・プレイヤーでもある音楽家です。

ジャレットさんは1996年に重い病気を患い、2年間ほど休養を余儀なくされますが、復帰後に初めてピアノトリオとして演奏した時の貴重な音源が収録された作品が、この『After The Fall』です。

1998年にニュージャージー州にあるパフォーミング・アーツ・センターでおこなわれたライブ音源で、本人にとってもジャズの歴史という意味においても、とても重要な1枚だと言えましょう。

ある程度ジャズピアノを聴き込んだ方に、ぜひオススメしたい作品です。

Solo Monk

Ruby, My DearThelonious Monk

ピアニストとしての個性的な才能はもちろん、作曲者として多くのスタンダード・ナンバーを残したことでも知られている、アメリカを代表するジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクさん。

映画がお好きな方であれば、クリント・イーストウッドさんが制作を手がけたモンクさんのドキュメンタリー作品『ストレート・ノー・チェイサー』をご存じかもしれませんね。

そんなモンクさんが1965年にリリースしたアルバム『Solo Monk』は、タイトル通りモンクさんによるピアノ・ソロ演奏がたっぷり楽しめる内容となっています。

このアルバムを聴けば、異端とも呼ばれる彼のピアニストとしての本質に少しでも近づけるのでは?

Canvas

Rise and ShineRobert Glasper

2000年代以降のジャズ・シーンにおいて、ヒップホップやR&B、ロックなどあらゆるジャンルを独自の視点で融合させた革新的なサウンドと、幅広い分野のアーティストとの共演で、トップ・アーティストとしての道を走り続けているのがロバート・グラスパーさんです。

ジャズ好きならずとも、その動向が常に話題となるグラスパーさんですが、今回紹介するのは名門ブルーノートと契約して2005年にリリースした作品『Canvas』です。

新世代ジャズ・ピアニストとして注目を集めていたグラスパーさんの巧みなプレイはもちろん、突出した作曲能力、楽曲アレンジのセンスを堪能できる初期の名作となっておりますよ。

『Black Radio』以前のグラスパーさんを知らない、という方もぜひチェックしてみてください!

ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~(11〜20)

Tuesday Wonderland

GoldwrapE.S.T.

2008年に40代という若さで不慮の事故によりこの世を去ってしまったピアニスト、エスビョルン・スヴェンソンさんを中心として結成された、スウェーデンが誇る名ジャズ・トリオです。

かのキース・ジャレットさんが称賛したというE.S.Tの音楽スタイルは、いわゆる通常のジャズの枠内からはみ出たもので、とくに2000年代以降の作品は、誤解を恐れずに言えばポスト・ロックなどの音楽ファンにもアピールできる先鋭的なサウンドとなっています。

2006年にリリースされた『Tuesday Wonderland』は、北欧らしいエレガントなピアノのメロディを軸としながらも、強烈なビートを生み出すリズム隊、エフェクターを多用したアイデア満載の音世界を展開しており、初めて聴いた方は驚かれることでしょう。

Wynton Kelly!

Autumn LeavesWynton Kelly

1931年にジャマイカで生まれたウィントン・ケリーさんは、10代にしてその音楽キャリアをスタートさせたジャズピアニストです。

マイルス・デイヴィスさんやウェス・モンゴメリーさんなど、多くの大物アーティストのメンバーとして素晴らしい名演の数々を残したケリーさんは、39歳という若さで亡くなってしまったこともあり、リーダー作はそれほど多くはありません。

今回紹介している『Wynton Kelly!』は、ピアノトリオとしてのケリーさんの魅力を存分に味わえる1枚です。

『枯葉』の名演で有名なアルバムですが、スタンダード・ナンバー中心の選曲で、ケリーさんの軽やかなタッチのメロディアスなピアノが全編に渡って楽しめる逸品ですよ。

Red Garland’s Piano

But Not For MeRed Garland

部屋で1人、リラックスしたい夜にぴったりな1枚!

スタンダードなナンバーで構成され、メロウで歌心のあるスウィンギーなプレイが心地いい『Red Garland’s Piano』は、タイトル通り名ジャズ・ピアニストのレッド・ガーランドさんが1957年にリリースしたリーダー作です。

『サヴォイでストンプ』や『捧ぐるは愛のみ』など、取り上げられている楽曲は有名なものばかりですから、ピアノジャズ初心者でもすんなり聴ける1枚となっておりますよ。

余談ですが、こんなにエレガントなピアノを弾くガーランドさん、実はボクサーだったという異色の経歴の持ち主というのが驚きですよね……。

River: The Joni Letters

SolitudeHerbie Hancock

ジャズの歴史を変えたピアニストの一人である、ハービー・ハンコックさんは『Maiden Voyage』や『Head Hunters』など、数々の名盤を世に送り出しています。

今回はその中から、比較的最近の2008年にグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した名盤『River』を紹介します。

幅広い音楽センスを持つハービーさんが、カナダのシンガーソングライターであるジョニ・ミッチェルさんをトリビュートしたアルバムです。

ファンクでのエレクトリックピアノやシンセサイザーのイメージも強いハービーさんの、美しいアコースティックピアノジャズが堪能できる素晴らしい作品ですよ!