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ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~

ジャズの中でもピアノが中心の作品……とりわけピアノトリオに対する日本人の愛着はただならぬものがありますよね。

ジャズピアノの魅力は多くありますが、繊細なフレーズから大胆なプレイまで可能なピアノという楽器と、間口の広いジャズという音楽ジャンルがタッグを組んだ時に生まれる可能性は、まさに無限大です。

今回の記事では、そんなピアノが中心となっているジャズの名盤を選出してみました。

歴史に残る定番の1枚から、新世代のピアニストによる人気作、少し変わったアプローチの作品までを幅広く網羅しております。

ジャズ初心者の方はもちろん、もっとピアノジャズを好きになりたいという方も要チェック!

ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~(21〜40)

Living Without Friday

Living Without Friday山中千尋

Chihiro Yamanaka trio @ Moody jazz cafè – “Living without friday”
Living Without Friday山中千尋

群馬県出身の山中千尋さんは、名門レーベルのデッカ初の日本人ジャズ・アーティストとして、全米デビューを果たしたことで知られている美貌のピアニストです。

2015年からはバークリー音楽大学の助教授としてピアノ科の指導にもあたっている彼女が、2001年に発表した記念すべきデビュー・アルバム『Living Without Friday』を紹介します。

日本のピアノトリオ好きには周知のレーベル「澤野公房」からリリースされ、新人ならではのフレッシュな魅力と卓越したテクニックが絶賛を受けた名盤です。

かの中島みゆきさんの楽曲を取り上げるセンスも素晴らしく、メロディのとらえ方における才能も光る珠玉の1枚です。

Overseas

DelarnaTommy Flanagan

マイルス・デイヴィスさんやジョン・コルトレーンさんなどのジャズ・ジャイアントのバンドでピアニストを務め、数々の名盤に参加してきたトミー・フラナガンさん。

自身のピアノトリオでも名盤を残していて、その一つが『Overseas』です。

アグレッシブかつ丁寧で、ブルージーな雰囲気を感じさせるサウンドがトミー・フラナガンさんの魅力です。

彼の演奏を聴くと、なんだかウキウキしてきませんか?

スウィングジャーナルでもゴールドディスクに輝いているこの作品は必聴の1枚ですよ!

Art Of The Trio Vol. 4: Back At The Vanguard

I’ll Be Seeing YouBrad Mehldau

ジョシュア・レッドマンさんやパット・メセニーさんとの共演でも知られるブラッド・メルドーさん。

1999年のアルバム『Art Of The Trio Vol. 4: Back At The Vanguard』は、ブラッド・メルドーさんのクールかつ熱い演奏を聴ける作品です。

スタンダードナンバーである『All the Things You Are』を7拍子で演奏したり、イギリスのロックバンド・Radioheadの楽曲も演奏するなど刺激的な選曲が見どころです。

ぜひ聴いてみてください!

Invisible Cinema

Peaceful WarriorAaron Parks

1983年生まれ、ワシントン州シアトル出身のアーロン・パークスさんは、16歳という若さでアルバム・デビューを果たした早熟なジャズ・ピアニストです。

リーダー作はもとより、サイドマンとしても引っ張りだこで、同業者からもその才能を認められていることがわかりますよね。

そんなパークスさんが24歳の時に、2008年に名門ブルーノートから発表した『Invisible Cinema』は、彼にとってはメジャーデビュー作でもある記念すべき作品です。

全曲がオリジナルという意欲作となっており、繊細なプレイと情緒豊かなメロディ、ときに若さならではの荒削りな一面が垣間見られるところも魅力的ですよ。

2000年代以降のピアノジャズに興味がある方も、ぜひ手に取ってみては。

Money Jungle

Money JungleDuke Ellington

「20世紀最大のジャズ・ポピュラー界の音楽家」と称されるデューク・エリントンさんは、多岐に渡る活動と輝かしいキャリアを持つ偉大な存在であり、1人のピアニストとして語られる機会は意外に少ないかもしれません。

今回紹介している1963年にリリースされたアルバム『マネー・ジャングル』は、実はデュークさんにとってはそれほど多いとは言えないピアノトリオの作品です。

だからこそ、ピアニストとしての彼の魅力を知る上では欠かせない名盤と言えるのではないでしょうか。

チャールズ・ミンガスさんとマックス・ローチさん、という若き有名プレイヤーとタッグを組み、まさに「三頭政治」という表現にふさわしいアグレッシブな演奏の応酬が、あまりにもスリリングでカッコいいですよ。