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【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介

ピアノを習い始めて数年。

中学生になって迎えるピアノ発表会の舞台では、今までより難易度の高い技巧的な作品や、大人っぽい雰囲気の楽曲に挑戦したいと考える生徒さんも多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、ピアノ発表会で聴き映えするクラシックの名曲の中から、特に中学生にピッタリの作品をピックアップ!

曲に関するエピソードや、指の運びや体の使い方がわかりやすい演奏動画とともにご紹介します。

ぜひ、発表会の選曲にお役立てください。

もくじ

【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介(1〜20)

ロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14Felix Mendelssohn

第36回入賞者記念コンサート/吉原佳奈 メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ ホ長調 op.14
ロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14Felix Mendelssohn

繊細で優美な作品を数多く残したドイツの作曲家、フェリックス・メンデルスゾーン。

なかでも『ロンド・カプリチオーソ Op.14』は、彼の技術的巧みさと感情の豊かさを示す作品です。

序盤の穏やかで抒情的なアンダンテから始まり、次第に速度を上げて主要なロンド部分へと移行するこの作品は、中学生でピアノを学んでいる方にとって、ロマン派音楽のエッセンスを感じられる絶好のチャンスです。

左手の跳躍が意外に難しいため、部分的に取り出しながら丁寧に練習を積み重ねてみてください。

表現力とテクニックの両方を養うことができるこの曲は、発表会への参加を通して演奏レベルの向上を目指したい中学生にピッタリの1曲といえるでしょう!

アラベスク ハ長調 Op.18Robert Schumann

Schumann – Arabesque in C major, Op.18 – pianomaedaful
アラベスク ハ長調 Op.18Robert Schumann

子供や若い世代向けの美しいピアノ作品を数多く残した、ドイツロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマン。

1839年、シューマンが29歳のときに作られた『アラベスク ハ長調 Op.18』もその一つで、中学生の発表会曲にも最適な作品です。

繊細なメロディと夢想的な雰囲気が印象的なこの曲。

技術的には、右手のメロディと左手の伴奏のバランスをいかに保つかがカギとなります。

演奏する際は、慎重に指の動きを調整しながら、曲全体を通じて語られるやさしさや詩情を表現しましょう。

ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの『月の光』は、その幻想的な旋律で多くの人々を魅了するピアノ作品の最高峰ともいえる名曲。

『ベルガマスク組曲』の中の1曲であるこの作品は、夜の静けさと月明かりの美しさを描いた、音楽的にも技術的にも中学生のピアニストにとって挑戦に値する作品です。

特に、そのユニークな世界観を表現する際に必要とされる繊細なタッチやペダリングは、ピアノ演奏を極めるうえでぜひともマスターしたいところ!

この曲に挑戦する時は、まるで自分が幻想的な夜の情景の一部になったかのように、表現豊かな演奏を心がけましょう。

子供のための6つの小品(クリスマス小品集)作品72 第2曲 変ホ長調 アンダンテ・ソステヌート MWV U 170Felix Mendelssohn

1842年のクリスマスに子供たちへの贈り物として作曲されたメンデルスゾーンのピアノ小品は、穏やかで優しい雰囲気に包まれています。

変ホ長調で書かれた本作は、繊細なタッチと洗練された和声進行が特徴的で、42小節という短い曲ながらも深い音楽性を感じさせます。

ゆったりとした「アンダンテ・ソステヌート」のテンポで、温かな表情を奏でるメロディーは、心を落ち着かせてくれる魅力があります。

6つの小品からなるこの曲集の中でも、とりわけ親しみやすい一曲で、ピアノ学習を始めたばかりの方や、ロマン派音楽に興味のある方にぴったりの作品といえるでしょう。

愛の夢 第3番Franz Liszt

Nobuyuki Tsujii – Liszt – Liebestraum No 3 in A-flat major, Love Dream
愛の夢 第3番Franz Liszt

ロマン派を代表する作曲家フランツ・リストの『愛の夢 第3番』は、1845年に作曲された歌曲をもとに、1850年にリスト自身によってピアノ独奏版に編曲された作品です。

この曲が持つ深い感情や愛のメッセージは、ピアノ演奏の奥深さを味わわせてくれます。

美しいメロディを際立たせるためには、左手の伴奏の動きが活発になる部分で落ち着いた演奏を心がけることが大切!

さらに、情熱的な盛り上がりをまろやかな音色で表現できるよう、技術面だけでなく、曲を解釈する力や表現面にも意識を向けた練習を取り入れることがオススメです。

ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla

バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Pf.高木早苗 Bartok:Roman nepi tancok Pf.Sanae Takagi
ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla

ハンガリー王国に生まれ、作曲家、ピアニスト、民俗音楽研究家として活躍したバルトーク・ベーラの代表曲であるピアノ小品組曲『ルーマニア民俗舞曲 Sz.56』。

現在のハンガリーを中心とする地域を統治していたハンガリー王国の民謡を題材に作曲された、民俗色の強い作品です。

のちにバルトーク自身の手で小管弦楽に編曲されており、どちらのアレンジもさまざまな演奏会や発表会で取り上げられています。

「発表会はいつも練習している曲や定番曲とは異なる雰囲気の曲を演奏したい!」という中学生の生徒さんにピッタリの作品といえるでしょう。