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【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介

ピアノを習い始めて数年。

中学生になって迎えるピアノ発表会の舞台では、今までより難易度の高い技巧的な作品や、大人っぽい雰囲気の楽曲に挑戦したいと考える生徒さんも多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、ピアノ発表会で聴き映えするクラシックの名曲の中から、特に中学生にピッタリの作品をピックアップ!

曲に関するエピソードや、指の運びや体の使い方がわかりやすい演奏動画とともにご紹介します。

ぜひ、発表会の選曲にお役立てください。

【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介(1〜10)

幻想曲「さくらさくら」平井康三郎

幻想曲「さくらさくら」平井康三郎 – Sakura Sakura Fantasy – ピアノ – Piano – CANACANA
幻想曲「さくらさくら」平井康三郎

誰もが知る日本の旋律を基にした、日本人作曲家である平井康三郎のピアノ独奏曲。

幻想的な冒頭の8小節の序奏から、親しみやすいメロディへと展開する構成は、発表会の舞台でも聴き映えすること間違いなしです!

本作の魅力は、桜が咲き誇る華やかさから、花びらが舞い散る儚さまで、一つの物語のように多彩な情景が描かれている点。

第35小節からの太鼓を模したリズミカルな部分は、曲に活気と高揚感を与えます。

少々大人びた和の雰囲気を表現したい、そんな小学生や中学生のお子さんにピッタリの楽曲!

豊かな表現力を身につける練習曲としても最適ですので、情景を思い浮かべながらドラマチックに演奏してみましょう。

ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla

バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Pf.高木早苗 Bartok:Roman nepi tancok Pf.Sanae Takagi
ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla

ハンガリー王国に生まれ、作曲家、ピアニスト、民俗音楽研究家として活躍したバルトーク・ベーラの代表曲であるピアノ小品組曲『ルーマニア民俗舞曲 Sz.56』。

現在のハンガリーを中心とする地域を統治していたハンガリー王国の民謡を題材に作曲された、民俗色の強い作品です。

のちにバルトーク自身の手で小管弦楽に編曲されており、どちらのアレンジもさまざまな演奏会や発表会で取り上げられています。

「発表会はいつも練習している曲や定番曲とは異なる雰囲気の曲を演奏したい!」という中学生の生徒さんにピッタリの作品といえるでしょう。

愛の夢 第3番Franz Liszt

Nobuyuki Tsujii – Liszt – Liebestraum No 3 in A-flat major, Love Dream
愛の夢 第3番Franz Liszt

ロマン派を代表する作曲家フランツ・リストの『愛の夢 第3番』は、1845年に作曲された歌曲をもとに、1850年にリスト自身によってピアノ独奏版に編曲された作品です。

この曲が持つ深い感情や愛のメッセージは、ピアノ演奏の奥深さを味わわせてくれます。

美しいメロディを際立たせるためには、左手の伴奏の動きが活発になる部分で落ち着いた演奏を心がけることが大切!

さらに、情熱的な盛り上がりをまろやかな音色で表現できるよう、技術面だけでなく、曲を解釈する力や表現面にも意識を向けた練習を取り入れることがオススメです。

【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介(11〜20)

ピアノのために 第1曲「プレリュード」Claude Debussy

プレリュード – ピアノのために(ドビュッシー)Debussy – Prélude – Pour le Piano – pianomaedaful
ピアノのために 第1曲「プレリュード」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが1901年に完成させたピアノ曲集『ピアノのために』第1曲『プレリュード』は、挑戦心をくすぐる非常に華やかで弾きごたえのある作品です。

そのデリケートなタッチとダイナミクスのコントロールは、中学生にとって大きな挑戦になるでしょう。

練習する際は、はじめはゆっくりとしたテンポで丁寧にさらい、徐々に速度を上げて曲の流れやリズムを正確にとらえられるようにするのがオススメです。

この曲への取り組みは、自分の演奏に色彩と表現力を加える素晴らしい機会となるはずです

前奏曲 ト短調 Op.23-5Sergei Rachmaninov

Yuja Wang – Rachmaninov: Prelude in G Minor, Op. 23, No. 5 (Live at Philharmonie, Berlin / 2018)
前奏曲 ト短調 Op.23-5Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフの『前奏曲 ト短調 Op.23-5』は、緊張感あふれる始まりから心を揺さぶる抒情的メロディへと展開する感動的な作品です。

ロシアの広大な風景をほうふつとさせる力強いリズムと繊細な表現の融合が特徴的なこの曲は、中学生のピアニストにとって、技術的な挑戦と音楽的な表現の両方を体験できる絶好の機会!

タッチのコントロールや動きのスムーズさを意識しながら練習に取り組むことで、感情的な幅を広げ、一層魅力的な演奏に仕上げられるでしょう。

気高くもあり、一方で内省的な魅力をたたえたこの曲は、発表会を見守る観客の心に深く響くこと間違いなしです!

ピアノ・ソナタ K.545 第1楽章Wolfgang Amadeus Mozart

第36回入賞者記念コンサート/若林陸斗 モーツァルト:ピアノ・ソナタ K.545 第1楽章
ピアノ・ソナタ K.545 第1楽章Wolfgang Amadeus Mozart

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのピアノ作品の中でも、特に有名なこの一曲。

「クラシックは詳しくないけど、このメロディは知っている!」という方も多いのではないでしょうか。

1788年6月に、ピアノの学習者のためにという意図を込めて作られた本作は、明るく軽やかな雰囲気が魅力的です。

ただ、親しみやすさとは裏腹に、美しく弾きこなすのは決して簡単ではありません。

左手の伴奏とのバランスを取りながら、右手のメロディの音の粒をきれいにそろえるなど、大切な技術が数多く詰まっています。

有名な曲を発表会で披露することは大きな自信になるはず!

弾きこなせた時の達成感は格別ですよ。

大雷雨Johann Burgmüller

【ピアノ発表会おすすめ】大雷雨 ♫ ブルグミュラー / Orage, Burgmuller
大雷雨Johann Burgmüller

ヨハン・ブルクミュラーの練習曲集『18の性格的な練習曲 Op.109』に収録されている、ドラマチックでかっこいい作品です。

この楽曲は、まるで一本の映画のように、激しい嵐の到来から雷鳴がとどろき、静かに去っていくまでを見事に描いています。

オクターブのトレモロで表現する雷鳴は、迫力があって演奏効果も抜群!

力強く盛り上げるだけでなく、嵐が遠ざかるようにだんだん弱くしていく表現が難しく、練習のしがいがあります。

物語ティックな曲で表現力をぐっと高めたい、そんな小学生や中学生のお子さんにピッタリの一曲!

発表会で情感を豊かに弾きこなせれば、聴いている誰もがその世界観に引き込まれることでしょう。