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【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介

ピアノを習い始めて数年。

中学生になって迎えるピアノ発表会の舞台では、今までより難易度の高い技巧的な作品や、大人っぽい雰囲気の楽曲に挑戦したいと考える生徒さんも多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、ピアノ発表会で聴き映えするクラシックの名曲の中から、特に中学生にピッタリの作品をピックアップ!

曲に関するエピソードや、指の運びや体の使い方がわかりやすい演奏動画とともにご紹介します。

ぜひ、発表会の選曲にお役立てください。

もくじ

【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介(1〜20)

前奏曲 ト短調 Op.23-5Sergei Rachmaninov

Yuja Wang – Rachmaninov: Prelude in G Minor, Op. 23, No. 5 (Live at Philharmonie, Berlin / 2018)
前奏曲 ト短調 Op.23-5Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフの『前奏曲 ト短調 Op.23-5』は、緊張感あふれる始まりから心を揺さぶる抒情的メロディへと展開する感動的な作品です。

ロシアの広大な風景をほうふつとさせる力強いリズムと繊細な表現の融合が特徴的なこの曲は、中学生のピアニストにとって、技術的な挑戦と音楽的な表現の両方を体験できる絶好の機会!

タッチのコントロールや動きのスムーズさを意識しながら練習に取り組むことで、感情的な幅を広げ、一層魅力的な演奏に仕上げられるでしょう。

気高くもあり、一方で内省的な魅力をたたえたこの曲は、発表会を見守る観客の心に深く響くこと間違いなしです!

ピアノのために 第1曲「プレリュード」Claude Debussy

プレリュード – ピアノのために(ドビュッシー)Debussy – Prélude – Pour le Piano – pianomaedaful
ピアノのために 第1曲「プレリュード」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが1901年に完成させたピアノ曲集『ピアノのために』第1曲『プレリュード』は、挑戦心をくすぐる非常に華やかで弾きごたえのある作品です。

そのデリケートなタッチとダイナミクスのコントロールは、中学生にとって大きな挑戦になるでしょう。

練習する際は、はじめはゆっくりとしたテンポで丁寧にさらい、徐々に速度を上げて曲の流れやリズムを正確にとらえられるようにするのがオススメです。

この曲への取り組みは、自分の演奏に色彩と表現力を加える素晴らしい機会となるはずです

練習曲 Op.10-3「別れの曲」Frederic Chopin

別れの曲 エチュード Op.10-3/ショパン/Chopin Etude Op.10 No.3/ピアノ/クラシック/Piano/classic/CANACANA
練習曲 Op.10-3「別れの曲」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンが1832年に作曲した『練習曲 Op.10-3「別れの曲」』は、美しいメロディと技術的な挑戦が魅力の名曲です。

この作品では、右手で内声部を弾きながら旋律の音量を維持するというテクニックが要求されるため、中学生の皆さんにとって、指の独立性や表現力豊かなフレージングを磨く絶好の機会となるでしょう。

さらに、ピアノの詩人ショパンが紡いだこのメロディを通じて、音楽への感受性も育むことができるはず!

まずはゆっくりと丁寧にさらいつつ、ショパンの音楽を味わいながら練習を進めていきましょう。

ソナチネ イ短調 Op.27-18Dmitri Kabalevsky

Con Brio Exam (CBE) Grade 3 Kabalevsky Op.27 No.18 Sonatina Sheet Music
ソナチネ イ短調 Op.27-18Dmitri Kabalevsky

力強い主題から抒情的な中間部まで、約1分という短い時間の中に、音楽の醍醐味が凝縮された小品です。

ドミトリ・カバレフスキーが1938年に作曲した本作は、重厚なイ短調の響きから始まり、情感が豊かな旋律が次々と展開されていきます。

明快なリズムと調性感が特徴的で、決して派手な技巧を必要としない作りながら、聴く人の心を強く揺さぶります。

演奏する上でのポイントは、冒頭のリズミカルな主題をしっかりと打ち出すこと。

中間部では、より柔らかな表現力が求められます。

音楽を通じて物語を語るような表現力を磨きたい方や、短い曲でインパクトのある演奏をしたい方にぴったりの1曲です。

ピアノソナタ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」第1楽章Ludwig van Beethoven

【スタインウェイ初収録】ベートーヴェン – ピアノソナタ8番「悲愴」第一楽章 -クラシック-Beethoven-Pathetique Piano Sonata No.8 Op.13-CANACANA
ピアノソナタ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」第1楽章Ludwig van Beethoven

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの『ピアノソナタ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」』は、1798年に作曲された彼の苦悩と青春の哀傷を音にした作品です。

この中でも第1楽章は、感情の起伏が激しく、深い表現力が求められます。

重々しい序章から始まり、力強く情熱的な主題部、そして再び静かな情感を引き出す終結部へと展開していく本作の演奏は、中学生の皆さんにとって大きな挑戦ですが、そのぶん、完成した時の達成感は格別なはず!

練習では、まずは構成をしっかりと把握し、各部分の情感を理解することから始めましょう。

また、激しい情熱と静かな哀愁をきちんと表現できるように、強弱やアーティキュレーションにも注意してみくださいね。

華やかなワルツGlenda Austin

【ピアノ発表会おすすめ】華やかなワルツ ♫ グレンダ・オースティン / Valse Brillante, Glenda Austin
華やかなワルツGlenda Austin

華やかで優雅なワルツのリズムに乗せて、ジャズの要素が巧みに織り込まれた本作は聴く人の心を魅了します。

流麗な旋律の中にも現代的なアレンジが施され、その洗練された曲調は演奏者の表現力を引き出してくれます。

グレンダ・オースティンの作品はピアノ教室や音楽教育の現場で教材として採用されており、発表会やコンクールでの演奏曲として選ばれることも多い作品です。

本作は、ワルツ特有のリズム感を大切にしながらも、技術的な挑戦と音楽的な楽しさを兼ね備えた楽曲として、小学校高学年の学習者にぴったりの1曲といえるでしょう。