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【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介

ピアノを習い始めて数年。

中学生になって迎えるピアノ発表会の舞台では、今までより難易度の高い技巧的な作品や、大人っぽい雰囲気の楽曲に挑戦したいと考える生徒さんも多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、ピアノ発表会で聴き映えするクラシックの名曲の中から、特に中学生にピッタリの作品をピックアップ!

曲に関するエピソードや、指の運びや体の使い方がわかりやすい演奏動画とともにご紹介します。

ぜひ、発表会の選曲にお役立てください。

もくじ

【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介(21〜40)

「虹のリズム」より 真夜中の火祭平吉毅州

真夜中の火祭 ピアノ 平吉毅州【発表会おすすめ】ピアニスト 近藤由貴/The Midnight Fire Festival Piano, Yuki Kondo
「虹のリズム」より 真夜中の火祭平吉毅州

力強いリズムと華麗なメロディーが織りなす情熱的な小品は、アルバム『虹のリズム』収録の意欲作です。

8分の6拍子と4分の3拍子が交互に現れる「ヘミオラ」と呼ばれるリズム手法により、スペイン音楽やフラメンコを思わせる野性的な躍動感を生み出しています。

本作は2024年のピティナ・ピアノコンペティションC級の課題曲に選ばれ、多くの若手ピアニストたちが魅了されています。

右手と左手のエキサイティングなやり取りや、スラー、スタッカート、アクセントなどの繊細な表現が織りなす世界観は、演奏者の技量を存分に引き出してくれます。

挑戦的でありながら、3分以内で演奏できる小品として、発表会やコンクールのレパートリーにぴったりの1曲です。

子供の領分 第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」Claude Debussy

第36回入賞者記念コンサート/松下日花里 ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士
子供の領分 第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」Claude Debussy

フランスを代表する印象派の作品が『子供の領分』というピアノ組曲に収録されています。

クロード・ドビュッシーの愛娘に捧げられた本作は、1908年12月にパリで初演された2分程度の短い作品です。

古典的な練習曲のスタイルを風刺的に模倣しながら、軽快で遊び心がたっぷりの曲調が魅力的です。

機械的な練習曲にありがちな退屈さを感じさせない、洗練された和声感覚とユーモアに溢れています。

朝早く演奏するのがおすすめと言われる本作は、清新な雰囲気と音楽的な表現力を兼ね備えており、演奏会のレパートリーとしても非常に人気があります。

短時間で聴衆を魅了できる小品をお探しの演奏家の方に、ぜひお勧めしたい一曲です。

ピアノソナタ第2番 ヘ長調 K. 280(K6. 189e) 第2番Wolfgang Amadeus Mozart

3楽章構成のこの曲は、若干18歳のときに書かれた意欲作です。

明るく活気に満ちた第1楽章、ゆったりとしたシチリアーノのリズムをもとにした情感があふれる第2楽章、そして軽快で華やかな第3楽章と、変化に富んだ構成が魅力です。

フランス音楽の影響を受けた優雅な旋律とハイドンから学んだ緻密な構成が融合し、若き天才の才能を感じさせます。

第2楽章はモーツァルトのピアノソナタの中では唯一短調で書かれた中間楽章で、深い感情表現を持つ美しい旋律が印象的です。

ピアノを始めたばかりの方でも取り組みやすく、クラシック音楽の魅力を存分に味わえる1曲といえるでしょう。

「こどものピアノ曲」より 土人のおどり中田喜直

1分間の短いながらも迫力が溢れるこの楽曲は、アルバム『こどものピアノ曲』に収録された17曲の中でも異彩を放っています。

イ短調を基調とした力強いリズムパターンが、独特の緊張感と躍動感を生み出しています。

本作の魅力は、日本の伝統的な五音音階を用いながらも、民族音楽的な活力を持つ印象的な旋律にあります。

Pitinaピアノステップの課題曲としても採用され、基礎5のレベルで親しまれている楽曲です。

手の交差を伴う演奏技法は、観客に強い印象を与え、発表会やコンクールでの演奏に最適です。

聴衆を魅了する表現力と、奏者の技術を引き出す工夫がちりばめられた、見事な小品となっています。

ナンネルの音楽帳よりメヌエット ヘ長調 K. 5Wolfgang Amadeus Mozart

6歳のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが、姉マリア・アンナ・モーツァルトのために書き記した優雅なメヌエット作品です。

三拍子の舞曲で、トリプレットやアルベルティ・バスの伴奏形を用いながらも、演奏時間はわずか1分程度と短く、明るく親しみやすい雰囲気を持った作品に仕上がっています。

1762年7月に作曲されたこの作品は、シンプルながらも洗練された構成を持ち、旋律の美しさが際立っています。

ゆったりとしたテンポと明快なメロディーラインで、ピアノ演奏を始めたばかりの方でも安心して取り組める作品といえるでしょう。

音楽表現の基礎を学びながら、本作を通してクラシック音楽の素晴らしさを体感できるはずです。

ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K. 545 第2番Wolfgang Amadeus Mozart

優雅な3拍子のメロディが印象的なこの楽曲は、1788年6月に作曲された、初級の学習者向けの作品です。

美しい旋律のト長調の第2楽章は、まるでオペラのアリアのような表現力が豊かな曲調と、シンプルで素直な左手の伴奏が特徴です。

本作は技術的には取り組みやすい作品ですが、旋律の美しい歌い方や繊細な表現力が求められます。

落ち着いたテンポでゆったりと演奏できるため、表現力を磨きたい方や、クラシック音楽の魅力を感じたい方におすすめの1曲。

調性の変化による感情の起伏も魅力的で、演奏する喜びを存分に味わえます。