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【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介

ピアノを習い始めて数年。

中学生になって迎えるピアノ発表会の舞台では、今までより難易度の高い技巧的な作品や、大人っぽい雰囲気の楽曲に挑戦したいと考える生徒さんも多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、ピアノ発表会で聴き映えするクラシックの名曲の中から、特に中学生にピッタリの作品をピックアップ!

曲に関するエピソードや、指の運びや体の使い方がわかりやすい演奏動画とともにご紹介します。

ぜひ、発表会の選曲にお役立てください。

【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介(21〜30)

エリーゼのためにLudwig van Beethoven

エリーゼのために/ベートーヴェン/Für Elise(For Elise)/Beethoven/ピアノ/Piano/弾いてみた/CANACANA
エリーゼのためにLudwig van Beethoven

ピアノを弾く人なら誰もが一度は憧れる、ドイツの楽聖ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの有名な作品です。

1810年4月に書かれた本作は、切なく美しいメロディが心に響きますよね。

この楽曲は、優しく語りかけるような穏やかな旋律で始まり、聴く人を一瞬で惹きつけます。

しかし、中間部では雰囲気がガラリと変わり、少々大人びた情熱やドラマチックな激しさも顔をのぞかせます。

まるで、素直な心と背伸びしたい気持ちが交差するようです。

豊かな感情表現に挑戦したい、物語を紡ぐようにピアノを弾いてみたいと考えている小学生や中学生のお子さんにピッタリ。

場面ごとの気持ちの変化を想像しながら、表情を豊かに演奏してみましょう!

真夜中の火祭り平吉毅州

【リハーサル】リサイタル直前のジーンズホール(平吉毅州:真夜中の火祭り/Takekuni Hirayoshi: The Midnight Fire Festival)【児島市民交流センター】
真夜中の火祭り平吉毅州

炎が燃え盛る情景を思わせる熱烈な日本人作曲家、平吉毅州さんによるピアノ独奏曲です。

ダイナミックで激しい響きと、緻密なアーティキュレーションが見事に調和し、夜空に舞い上がる火の粒を表現しています。

独特の変拍子が生み出す躍動感と、スペイン舞踊を思わせるリズムパターンが、聴く人の心を高揚させます。

2024年度PTNAピアノコンペティションの課題曲に選定されており、ピアノ学習者の技術向上に役立つ作品としても評価が高まっています。

短調の響きながらも暗さを感じさせない力強さがあり、暑い夏の夜に聴くことで心が躍るような清涼感が得られる一曲です。

お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」湯山昭

湯山昭/お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」 pf.須藤英子
お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」湯山昭

きらきらと硬質なピアノの響きが印象的なアルバム『お菓子の世界』に収録された小品です。

1973年に制作されたこの楽曲は、1分25秒という短い時間の中に、和と洋の要素を見事に融合させた独創的な世界を描き出しています。

イ短調の4分の4拍子で始まり、不協和音とスタッカートを巧みに操ることで、硬くて跳ねるような音の表現を実現。

3声のパートや複雑なリズム、テーマの変奏など、演奏の難しさと魅力を兼ね備えています。

発表会やコンクールで演奏されることも多く、表現力を試される作品として愛されています。

プログラムの締めくくりに効果的な一曲として、クラシック音楽の新しい魅力を求める方におすすめです。

ソナチネ イ短調 Op.27-18Dmitri Kabalevsky

Con Brio Exam (CBE) Grade 3 Kabalevsky Op.27 No.18 Sonatina Sheet Music
ソナチネ イ短調 Op.27-18Dmitri Kabalevsky

力強い主題から抒情的な中間部まで、約1分という短い時間の中に、音楽の醍醐味が凝縮された小品です。

ドミトリ・カバレフスキーが1938年に作曲した本作は、重厚なイ短調の響きから始まり、情感が豊かな旋律が次々と展開されていきます。

明快なリズムと調性感が特徴的で、決して派手な技巧を必要としない作りながら、聴く人の心を強く揺さぶります。

演奏する上でのポイントは、冒頭のリズミカルな主題をしっかりと打ち出すこと。

中間部では、より柔らかな表現力が求められます。

音楽を通じて物語を語るような表現力を磨きたい方や、短い曲でインパクトのある演奏をしたい方にぴったりの1曲です。

タランテラ Op.77-6Moritz Moszkowski

躍動感が溢れるイタリアの舞踊をピアノで表現した珠玉の一曲をご紹介します。

モーリッツ・モシュコフスキーによるこの楽曲は、「6/8拍子」のリズミカルな流れと、流麗な旋律が特徴的です。

陽気で華やかな雰囲気に包まれた本作は、1899年に発表され、その魅力的なメロディと表情が豊かな演奏性から、多くのピアニストたちに愛され続けています。

右手と左手が交互に奏でるスケールやアルペジオは、技巧的でありながらも聴き手を魅了する美しさを持ち合わせています。

ピアノの演奏技術を高めたい方や、発表会で印象的な演奏をしたい方におすすめの一曲です。

軽やかな指さばきと豊かな表現力を磨ける魅力的な作品となっています。

エチュード「30の子供の小品 Op.27」第3番Dmitri Kabalevsky

シンプルながらも魅惑的な旋律とダイナミックなリズムが織り成す小品は、1937年から1938年にかけて子供たちのために作曲された名曲『30の子供の小品 Op.27』の一曲です。

エネルギッシュな右手のメロディと力強い左手の和音が織り成す響きは、まるで心躍るようなダンスを思わせます。

本作は技巧的なエッセンスも含みながら、表情に豊かな響きを持つピアノ小品です。

保守的でありながらも革新的な和音の進行は、短い演奏時間の中で聴く人の心を鷲掴みにします。

発表会やコンクールでの演奏に最適な一曲で、ロシア民謡の要素を取り入れた親しみやすい旋律は、聴衆の心に深く響くことでしょう。

華やかなワルツGlenda Austin

【ピアノ発表会おすすめ】華やかなワルツ ♫ グレンダ・オースティン / Valse Brillante, Glenda Austin
華やかなワルツGlenda Austin

華やかで優雅なワルツのリズムに乗せて、ジャズの要素が巧みに織り込まれた本作は聴く人の心を魅了します。

流麗な旋律の中にも現代的なアレンジが施され、その洗練された曲調は演奏者の表現力を引き出してくれます。

グレンダ・オースティンの作品はピアノ教室や音楽教育の現場で教材として採用されており、発表会やコンクールでの演奏曲として選ばれることも多い作品です。

本作は、ワルツ特有のリズム感を大切にしながらも、技術的な挑戦と音楽的な楽しさを兼ね備えた楽曲として、小学校高学年の学習者にぴったりの1曲といえるでしょう。