ピアノを習い始めて数年。
中学生になって迎えるピアノ発表会の舞台では、今までより難易度の高い技巧的な作品や、大人っぽい雰囲気の楽曲に挑戦したいと考える生徒さんも多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、ピアノ発表会で聴き映えするクラシックの名曲の中から、特に中学生にピッタリの作品をピックアップ!
曲に関するエピソードや、指の運びや体の使い方がわかりやすい演奏動画とともにご紹介します。
ぜひ、発表会の選曲にお役立てください。
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【ピアノ発表会】中学生におすすめ!クラシックの名曲を一挙紹介(1〜10)
アラベスク 第1番Claude Debussy

フランス印象派の作曲家、クロード・ドビュッシーが1888年に作曲した初期のピアノ作品『アラベスク第1番』は、ピアノ音楽に新たな地平を開いた非常に美しく印象的な1曲です。
この作品では、イスラム美術の曲線的な装飾からインスピレーションを得て、流れるようなアルペジオと透明感のあるメロディによって自然や水の動きが表現されています。
左手と右手で異なるリズムを組み合わせるポリリズムは、演奏の難しさを感じさせるものの、練習を通じて音楽的表現の幅が広がるのを実感できるはず!
発表会曲として取り組むことで、ポリリズムの扱いや音色の変化に敏感になり、演奏技術を磨くことができるでしょう。
幻想即興曲Frederic Chopin

ショパンの作品の中でもよく知られている楽曲で、コンクールや発表会でも人気の『幻想即興曲』。
もともと世に出ることがなかった楽曲でしたが、ショパンの死後に友人のユリアン・フォンタナの手によって出版され、日の目をみることとなった作品です。
冒頭の速弾きと中盤の静寂のコントラストが美しく聴き映えするこの曲は、まさに発表会向き!
テンポを上げた状態で音の粒をそろえて弾けるよう、指の基礎練習を取り入れながら丁寧に練習しましょう。
華麗なる大円舞曲 変ホ長調 Op.18Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの『華麗なる大円舞曲 変ホ長調 Op.18』は、1833年に作曲されたピアノのためのロマンティックな名作です。
この曲は、ショパンが技術的な能力と感情表現の深さを示した作品として知られ、ピアノ発表会でも頻繁に取り上げられています。
中学生のピアニストにとっては、右手のオクターブとアルペジオ、そして左手による安定した伴奏をマスターする絶好の機会!
さらに、曲の解釈にまで注意を向けてることで表現力の向上にもつながるため、技術、表現の両方を意識して練習に励みましょう。
アラベスク ハ長調 Op.18Robert Schumann

子供や若い世代向けの美しいピアノ作品を数多く残した、ドイツロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマン。
1839年、シューマンが29歳のときに作られた『アラベスク ハ長調 Op.18』もその一つで、中学生の発表会曲にも最適な作品です。
繊細なメロディと夢想的な雰囲気が印象的なこの曲。
技術的には、右手のメロディと左手の伴奏のバランスをいかに保つかがカギとなります。
演奏する際は、慎重に指の動きを調整しながら、曲全体を通じて語られるやさしさや詩情を表現しましょう。
無言歌集 第5巻 Op.62 第6曲「春の歌」Felix Mendelssohn

絵画のように色彩豊かな曲想に定評のある作曲家、フェリックス・メンデルスゾーン。
『春の歌』は彼の代表作である『無言歌集』の中でも特に人気が高く、発表会やコンサートで頻繁に演奏されています。
穏やかで華やかな曲調に仕上げられた作品ですが、美しいアルペジオを弾きこなすには、細やかな練習の積み重ねが必要です!
といっても、テンポはゆったりとしているため、あまり難しいと身構えなくても大丈夫。
発表会でも聴き映えする華やかな楽曲なので、ぜひ挑戦してみてください。
ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの『月の光』は、その幻想的な旋律で多くの人々を魅了するピアノ作品の最高峰ともいえる名曲。
『ベルガマスク組曲』の中の1曲であるこの作品は、夜の静けさと月明かりの美しさを描いた、音楽的にも技術的にも中学生のピアニストにとって挑戦に値する作品です。
特に、そのユニークな世界観を表現する際に必要とされる繊細なタッチやペダリングは、ピアノ演奏を極めるうえでぜひともマスターしたいところ!
この曲に挑戦する時は、まるで自分が幻想的な夜の情景の一部になったかのように、表現豊かな演奏を心がけましょう。
前奏曲 ト短調 Op.23-5Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフの『前奏曲 ト短調 Op.23-5』は、緊張感あふれる始まりから心を揺さぶる抒情的メロディへと展開する感動的な作品です。
ロシアの広大な風景をほうふつとさせる力強いリズムと繊細な表現の融合が特徴的なこの曲は、中学生のピアニストにとって、技術的な挑戦と音楽的な表現の両方を体験できる絶好の機会!
タッチのコントロールや動きのスムーズさを意識しながら練習に取り組むことで、感情的な幅を広げ、一層魅力的な演奏に仕上げられるでしょう。
気高くもあり、一方で内省的な魅力をたたえたこの曲は、発表会を見守る観客の心に深く響くこと間違いなしです!