【幼児~小学生の子供向け】ピアノの難しい曲|コンクール課題曲から厳選
速いテンポで音が細かいから難しい、表現力が問われるから難しい、譜読みが難しい……どんなピアノ曲を子供たちが難しいと感じるかは、どこに基準を置くかで随分異なります。
これらの要素が比較的バランスよく含まれているのが、ピアノコンクールの課題曲!
子供たちの演奏技術や表現力を図ったり向上させたりするのに最適な曲が並んべられているため、「普段より少し難易度の高い曲に挑戦させてあげたい」と考えた際に、選曲の参考にしていただけるのではないかと思います。
今回は、そんなコンクール課題にたびたび選ばれている子供向けのピアノ作品をピックアップしました。
練習曲や発表会曲の選曲にお悩みの先生や保護者の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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低学年
ソナチネ ハ長調 Op.157-1 第2楽章「タランテラ」Fritz Spindler

ピアノ作品を得意とする作曲家のなかでも、特に人気を集めるスピンドラー。
今回はそんなスピンドラーの名作のなかから、こちらの『ソナチネ ハ長調 Op.157-1 第2楽章「タランテラ」』を紹介したいと思います。
あっさりとした楽曲のため、聴き映えするような作品ではありませんが、基礎的なピアノの技術を見せるにはうってつけの作品です。
左右のパートのバランスはもちろんのこと、スタッカートやレガートなどの細かい表現が凝縮されているので、ぜひピアノ発表会の課題として参考にしてみてください。
ポロネーズ 第13番 変イ長調(遺作)Frederic Chopin

ピアノ発表会でショパンの作品は頻繁に演奏されます。
その中でも特に演奏されることが多い作品の1つが、こちらの『ポロネーズ 第13番 変イ長調(遺作)』。
華やかな踊りの曲で、演奏効果も高いことで知られています。
技術的には特に難しいというわけではありませんが、ピアノを学んでいくうえで重要となる基礎的なピアノの技術が詰まっています。
47小節目から始まるポロネーズの独特のリズムに慣れれば弾きやすいと思うので、練習の際は反復練習をしてリズムをたたき込んでおきましょう。
中学年
ロンド ハ長調 Op.52-6Johann Nepomuk Hummel

初級者から中級者まで、幅広く親しまれているフンメルの名作『ロンド ハ長調 Op.52-6』。
本作はスタッカートとスラーが入り乱れるのが特徴です。
表現力を身につけるにはうってつけの作品といえるでしょう。
具体的には短前打音とペダル操作が重要になってきます。
短前打音の弾き方には、AとBの音がある場合、Aが拍の頭に来る弾き方とAが拍の前に来てBが拍の頭に来る弾き方があります。
せっかくなので、この曲を練習する際にどちらも習得してしまうとよいでしょう。
ペダル操作に関しては、スラーとスタッカートの位置をよく見極めることで余裕を持てるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
アレグロ ヘ長調 Hob.III/73Franz Joseph Haydn

ハイドンらしい楽しさや軽快さが際立つ名作、『アレグロ ヘ長調 Hob.III/73』。
テンポの速いアレグロというだけあって、活気に満ち勢いのある演奏が特徴です。
そんな本作は冒頭から難所が登場します。
1小節目から8小節目にかけて、多くの和音がリピートするため、テンポが走りやすい傾向にあるので注意しましょう。
17小節目から26小節目までの2つの音符をレガートでつなぐ部分もそれなりの難易度を要求するので、幼児や小学生にとっては大きな経験となるでしょう。
25の練習曲 Op.100 第20曲「タランテラ」Johann Burgmüller

ピアノを練習する上で誰しも必ずは通る有名な作品、ブルグミュラーの『25の練習曲』。
練習曲のなかでは簡単な部類として知られていますが、初心者にとっては学ぶべき技術が凝縮されています。
今回はその中から難易度の高いこちらの『25の練習曲 Op.100 第20曲「タランテラ」』を紹介したいと思います。
8分の6拍子または、8分の3拍子を主体とした激しい舞曲。
なかでも17小節から始まる2つの8分音符の間の8分休は、長すぎても短すぎてもダメな、絶妙なバランスが求められます。
繊細な演奏を学ぶ上で非常に有用な楽曲といえるでしょう。
抒情小品集 第1集 Op.12 第4曲「妖精の踊り 」Edvard Grieg

グリーグの名作『抒情小品集 第1集 Op.12 第4曲「妖精の踊り 」』。
初心者が取り組む作品として有名な本作ですが、決して簡単な楽曲というわけではありません。
ピアニッシモで演奏される部分や、急にリズムが変化する部分には要注意です。
最初の部分は、やさしく、優雅で妖精のような存在が舞い踊るような描写ですが、中間部分では、情熱的な旋律によって感情が高まり、力強いパッセージが現れます。
この変化をいかに表現するかが重要なので、練習はもちろんのこと、楽曲への理解も深めておきましょう。