【幼児~小学生の子供向け】ピアノの難しい曲|コンクール課題曲から厳選
速いテンポで音が細かいから難しい、表現力が問われるから難しい、譜読みが難しい……どんなピアノ曲を子供たちが難しいと感じるかは、どこに基準を置くかで随分異なります。
これらの要素が比較的バランスよく含まれているのが、ピアノコンクールの課題曲!
子供たちの演奏技術や表現力を図ったり向上させたりするのに最適な曲が並んべられているため、「普段より少し難易度の高い曲に挑戦させてあげたい」と考えた際に、選曲の参考にしていただけるのではないかと思います。
今回は、そんなコンクール課題にたびたび選ばれている子供向けのピアノ作品をピックアップしました。
練習曲や発表会曲の選曲にお悩みの先生や保護者の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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中学年(1〜5)
25の練習曲 Op.100 第20曲「タランテラ」Johann Burgmüller

ピアノを練習する上で誰しも必ずは通る有名な作品、ブルグミュラーの『25の練習曲』。
練習曲のなかでは簡単な部類として知られていますが、初心者にとっては学ぶべき技術が凝縮されています。
今回はその中から難易度の高いこちらの『25の練習曲 Op.100 第20曲「タランテラ」』を紹介したいと思います。
8分の6拍子または、8分の3拍子を主体とした激しい舞曲。
なかでも17小節から始まる2つの8分音符の間の8分休は、長すぎても短すぎてもダメな、絶妙なバランスが求められます。
繊細な演奏を学ぶ上で非常に有用な楽曲といえるでしょう。
抒情小品集 第1集 Op.12 第4曲「妖精の踊り 」Edvard Grieg

グリーグの名作『抒情小品集 第1集 Op.12 第4曲「妖精の踊り 」』。
初心者が取り組む作品として有名な本作ですが、決して簡単な楽曲というわけではありません。
ピアニッシモで演奏される部分や、急にリズムが変化する部分には要注意です。
最初の部分は、やさしく、優雅で妖精のような存在が舞い踊るような描写ですが、中間部分では、情熱的な旋律によって感情が高まり、力強いパッセージが現れます。
この変化をいかに表現するかが重要なので、練習はもちろんのこと、楽曲への理解も深めておきましょう。
高学年(1〜5)
海の日記帳 第24曲「手折られた潮騒」三善晃

ここで日本のピアノも紹介してみたいと思います。
三善晃さんの名作『海の日記帳』。
こちらの『海の日記帳 第24曲「手折られた潮騒」』はその中で最もページ数が多い楽曲です。
本作のポイントは、なんといっても細かな音が多い点とテンポが早い点ではないでしょうか。
特に1小節目のテンポは非常に速く、この部分だけを見れば中級者レベルといっても問題ありません。
そこから徐々にテンポが落ち着いてくるのですが、25小節目からは転調が入ることで再びテンションが上がってくるので、音の強弱に対する意識はしっかりと持っておきましょう。
即興曲 第1番 変イ長調 Op.29Frederic Chopin

初心者が取り組むべきショパンの代表的な作品『即興曲 第1番 変イ長調 Op.29』。
即興曲は形式にとらわれない自由な音楽です。
そのため、多くの作品が独特の特色を持っています。
本作もそういった作品の1つで、独特のパッセージは最も印象的だと思います。
アクセントをつけずに流れるようなパッセージを展開していくのは、指先の柔らかさが求められるため、大きな経験となるでしょう。
ちなみに難しい和音や速い曲ではないため、ピアノ歴がそれほど長くなくても取り組みやすい作品です。
即興曲 第4番 嬰ハ短調 Op.66「幻想即興曲」Frederic Chopin

『即興曲 第1番 変イ長調 Op.29』と並んで多くの初心者が取り組むショパンの名作『即興曲 第4番 嬰ハ短調 Op.66「幻想即興曲」』。
楽譜にもよりますが、初心者向けの作品として知られている本作。
初心者向けではあるものの、難しいポイントがいくつか存在します。
その一つが、左の序奏の後の右手の速いメロディー。
まだ歴の浅い小学生にとっては、この部分が難所になってくるかと思いますが、しっかりと右と左を分けて練習すれば必ず演奏できるようになるでしょう。