メタルと一口に言っても、重厚な骨太サウンドを軸にして、スラッシュ、デス、ブラック、パワー、プログレッシブなど、さまざまなジャンルが存在することをご存知でしょうか?
1970年代から始まったヘビーメタルは、時代とともに進化を遂げ、今では多種多様な音楽性を内包する一大ジャンルとなっています。
今回は、そんなメタルの名盤の中から、特に入門編として最適な名作の数々をご紹介します。
メタルの奥深さと魅力を存分に味わえる作品ばかりですから、メタルに興味を持ち始めた方も、より深く知りたい方も、ぜひチェックしてみてください!
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【初心者向け】メタルの名盤。歴史に残るおすすめのアルバムまとめ(1〜10)
(sic)Slipknot

90年代末期に生まれた、異形のヘビーロック。
覆面集団、スリップノットが1999年にリリースしたセルフタイトルのデビュー・アルバムは、当時シーンを席巻していたニューメタルやラウドロックといったサウンドを鳴らすバンドの中でも、突出した個性と爆発的なエネルギーを持ち合わせており、日本でも即座に人気に火が付きました。
コーンやリンプ・ビズキットを世に送り出した名プロデューサー、ロス・ロビンソンと共に作り上げたサウンドは、あまりの情報量の多さに初めて聴いた人であれば「何だこれは」と感じてしまうかもしれません。
同時に、意外なほど聴きやすいメロディーも随所に盛り込まれ、曲単体の良さがあったからこそ、彼らがここまで人気バンドになったのだという事実が理解できるはず。
ParanoidBlack Sabbath

イギリスのロックバンド、ブラック・サバスが1970年に発表したアルバム『Paranoid』。
ヘヴィメタルの原点として知られる本作は、トニー・アイオミさんの重厚なギターリフとギーザー・バトラーさんが紡ぐ社会的な歌詞、そしてバンド全体が放つダークな雰囲気が聴く者の魂を揺さぶる歴史的な一枚です。
全英チャート1位に輝き、表題曲や「Iron Man」といった不滅の名曲を収録していますよね。
ヘヴィなサウンドだけでなく、サイケデリックな楽曲も含まれているので、バンドの奥深い音楽性を知るのにピッタリの作品といえるでしょう。
時代を塗り替えた衝撃を、ぜひその耳で体感してみてください。
Master of PuppetsMetallica

80年代のスラッシュメタル全盛期の代表的な1枚というだけでなく、ヘビーメタルの歴史にその名を残す大傑作。
1986年にリリースされ、日本では『メタル・マスター』という邦題でもよく知られている、メタリカにとっては通算3枚目となるアルバムです。
アルバムのリリース後に、不慮の事故でこの世を去ってしまった名ベーシスト、クリフ・バートンが在籍時に残した最後の作品でもあります。
このアルバムの歴史的な価値はいまさら説明するまでもありませんが、ヘビーメタルというジャンルの可能性を世に知らしめた、記念碑的な作品と言えるのではないでしょうか。
ライブの定番曲も多数収録、リリース20周年を迎えた2006年のサマーソニックでは、本作を丸ごとライブで再現して大きな話題を集めましたね。
Holy Wars… The Punishment DueMegadeth

いわゆるBIG4と呼ばれるスラッシュメタル界の四天王にして、自らの音楽性を「インテレクチュアル・スラッシュメタル」と称するメガデスが1990年にリリースした傑作4th。
ギタリストのマーティ・フリードマン、ドラマーのニック・メンザ加入後は初となるアルバムで、メガデスの黄金期とも言える時期の幕開けを告げる重要な1枚です。
テクニカルなリフの嵐、練りに練られたバンド・アンサンブル、フロントマンのデイヴ・ムステインによる毒気に満ちた知的な歌詞、意外なほどにメロディックさもあり、今もライブで演奏される名曲の数々……大ヒットを記録し、グラミー賞にノミネートされたことも納得の名盤!
Raining BloodSLAYER

メタリカやメガデス、アンスラックスと並ぶスラッシュメタル四天王であり、最も邪悪なサウンドを鳴らし孤高の立ち位置でシーンに君臨するスレイヤー。
彼らの名前を一躍世に知らしめた作品といえば、1986年にリリースされた通算3枚目のアルバム『レイン・イン・ブラッド』でしょう。
名匠リック・ルービンをプロデューサーに迎えて制作された本作は、強烈極まりないスラッシュ・サウンドや過激な歌詞に至るまで、スレイヤーという音楽が最初の頂点に達した瞬間が明確に刻まれています。
『エンジェル・オブ・デス』や『レイニング・ブラッド』等、ライブの定番曲も多数収録。
後のブラックメタルやデスメタル系のバンドにも、多大なる影響を与えた歴史的な傑作です。
The Number Of The BeastIron Maiden

ヘビーメタルの歴史を語る上で、欠かすことのできない大傑作アルバム!
『魔力の刻印』という邦題でも知られる本作は1982年にリリースされ、現ボーカリストのブルース・ディッキンソンが加入後初となる作品ということも踏まえて、バンドにとって重要な意味を持つ1枚です。
2012年、本国イギリスにおいてHMVが「ここ60年で最も優れたイギリスのアルバム」の記念投票を行った結果、本作が1位に選出されたことを覚えている方もいらっしゃるのでは?
フィンガー・ピッキングから放たれる強烈なベース音を軸として、流麗なツイン・ギターが絡み合うアイアン・メイデンの基本的なスタイルを味わってみたいという方は、まずこのアルバムを聴いてみましょう!
Chop Suey!System Of A Down

90年代後半のニューメタル・ブームの中で頭角を現したバンドでありながら、同系統のバンドとは一線を画すオリジナリティで、シーンに異彩を放っていたシステム・オブ・ア・ダウンが2001年にリリースした傑作セカンド・アルバム。
同年にリリースされたスリップノットの『アイオワ』と並んで、00年代以降のヘビーロック~ラウドミュージックにおける金字塔的な1枚と言えましょう。
メンバー全員がアルメニア人の血を引くというバックボーンを持った彼らの音楽性は、ふざけているようで、難解かつ哲学的な歌詞も含め、あまりにも独特過ぎて簡潔に説明することが困難ではありますが、普通のヘビーメタル、ヘビーロックとは違った音楽が聴いてみたいという方であれば、一度は聴いてみるべきと断言します。






