【初心者向け】メタルの名盤。歴史に残るおすすめのアルバムまとめ
メタルと一口に言っても、重厚な骨太サウンドを軸にして、スラッシュ、デス、ブラック、パワー、プログレッシブなど、さまざまなジャンルが存在することをご存知でしょうか?
1970年代から始まったヘビーメタルは、時代とともに進化を遂げ、今では多種多様な音楽性を内包する一大ジャンルとなっています。
今回は、そんなメタルの名盤の中から、特に入門編として最適な名作の数々をご紹介します。
メタルの奥深さと魅力を存分に味わえる作品ばかりですから、メタルに興味を持ち始めた方も、より深く知りたい方も、ぜひチェックしてみてください!
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【初心者向け】メタルの名盤。歴史に残るおすすめのアルバムまとめ(21〜30)
Caught In A MoshANTHRAX

スラッシュメタル四天王、BIG4の一角を占めるアンスラックスが1987年にリリースしたサード・アルバム。
この作品を、バンドの最高傑作に挙げる方も多いですよね。
ミディアム・テンポでザクザクと刻まれるヘビーサウンドから、スラッシーに疾走していく表題曲のオープニング・ナンバーを始めとして、これぞアンスラックスと言いたい、彼らならではのヘビーメタルがこれでもかと詰め込まれています。
とにかくエネルギッシュで攻撃的なナンバーばかりですが、緩急自在の巧みなバンド・アンサンブルで繰り出されるサウンドはスラッシュ一辺倒というわけではなく、メロディックでキャッチーな要素もあり、多くの聴きどころがありますよ。
Future Breed MachineMeshuggah

30年以上に及ぶキャリアの中で、プログレッシブメタルやデスメタルといったジャンルを行き来する独自の音楽性を持ち、孤高の存在で在り続けるスウェーデン出身のメシュガー。
本作は1995年にリリースされた通算2枚目となる作品で、その後のバンドの方向性を決定付けた重要な1枚。
ポリリズムを駆使した複雑怪奇なバンド・アンサンブルを軸にして、変態的でありながらも美しい旋律を奏でるギター、楽器と一体化しているようなデスボイス、実験的なノイズや不協和音、とメシュガーの作品ならではの音楽がここにあります。
2000年代以降のテクニカルなメタルコア・バンドや、いわゆる「ジェント」と呼ばれる音楽ジャンルを鳴らすバンドへの影響も限りなく大きいですよ。
【初心者向け】メタルの名盤。歴史に残るおすすめのアルバムまとめ(31〜40)
DavidianMachine Head

サンフランシスコ産のスラッシュメタル・バンド、ヴァイオレンスに在籍していたロブ・フリンを中心に結成され、パンテラと並んで1990年代のグルーブメタルの基礎を築いたマシーン・ヘッドの記念すべきデビュー・アルバム。
テクニカルでスラッシーなリフの応酬と、90年代のモダンなヘビーロックのグルーブ感覚が絶妙に融合したクロスオーバー・サウンドは決して古びることはなく、いつ聴いてもカッコいい。
半分近くが5分以上の楽曲ですが、だれることなく聴ける優れた楽曲の構成やバンド・アンサンブルにも注目してみてください。
ヘビーメタル好きにもラウドロック好きにも、等しくオススメできる傑作と言えましょう。
The EruptionEmperor

ブラックメタルというジャンルが生んだ傑作にして、ブラックメタルに興味がないメタル好きであっても一度は聴くべき素晴らしい作品です。
『闇の終焉』という邦題からも分かるように、2001年にリリースされた本作はバンドにとってラスト・アルバムとなりました。
ブラックメタルという出自もあり、メンバーの4人中3人が事件やトラブルを起こしていますが、中心人物のイーサーンはそういったことに興味を示さず、ひたすら自身の音楽性を高めていくことを選び、結果的に芸術的な作品を生み出すまでに至りました。
ブラックメタル特有の攻撃性と大々的なオーケストレーションが見事に融合し、邪悪なオペラ・サウンドとでも呼びたい音楽性は、まさに唯一無二。
先入観を捨てて、まずは一度聴いてみてください。
Never DieYngwie Malmsteen

スウェーデンが生んだ名ギタリストにして、日本では「インギー」の愛称でも親しまれているイングヴェイ・マルムスティーンが1994年にリリースした通算7枚目となるアルバム。
あまりカッコいいとはいえないアルバム・ジャケットや、本人のビッグマウスぶりがネタのように扱われてしまっている面もありますが、クラシックの手法を取り入れた音楽性と驚異的な速弾きによるギター・プレイの数々は、後続のギタリストに多大なる影響を与えました。
本作はボーカリストに元ラウドネスのマイク・ヴェセーラを迎え、強烈なインパクトを残す名曲『Never Die』を始めとして、バラエティ豊かな楽曲群が収められたネオクラシカルメタルの古典的な名盤です。
日本独自のジャケットは、どうしてこうなってしまったのか……。
Devoured by VerminCannibal Corpse

耐性のない方には絶対に見せてはいけない、デスメタルというジャンルが持つアングラ性や危険な雰囲気がそのまま形となったようなアルバム・ジャケットのインパクトも強烈な、フロリダ出身の代表的なデスメタル・バンドによる通算5枚目のアルバム。
『顰蹙』などという邦題をつけてしまう当時のセンスは少し笑ってしまいますが、もちろん肝心のサウンドの方も、一般の方に聴かせてしまったら最後、顰蹙を買うこと間違いなし。
2代目ボーカリスト加入後初となるアルバムでもあり、以前までの作品と比べると、ブルータルでありながらも楽曲全体的にドラマ性が感じられ、比較的マイルドなデスボイスで聴きやすいと言えますが……あくまで相対的な評価です。
HeartworkCarcass

日本では「リヴァプールの残虐王」の異名で名を馳せ、ゴアグラインドと呼ばれるサウンドでシーンを席巻していたカーカスが、デスメタルの暴虐性と正統派のハードロック的なメロディアスさを融合させたサウンドへとシフトした傑作アルバム。
1994年にリリースされ、バンドにとっては通算4枚目にしてメジャー第1弾となった作品です。
前作『屍体愛好癖』から新たに加入したギタリスト、アーチ・エネミーやスピリチュアル・ベガーズなどの活動でも知られるマイケル・アモットのメロディックなセンスがこれでもかと盛り込まれ、後のメロディックデスメタルと呼ばれるジャンルにも多大なる影響を与えました。
初期のファンにとっては残念な路線変更だったとも言えますが、メタルの歴史における重要な1枚として押さえておくべきアルバムと言えましょう。
おわりに
ヘヴィメタルの歴史には多くの傑作や名盤が存在し、それぞれの時代を代表する素晴らしい作品群が生み出されてきました。
2020年代の今もメタルは進化を続けていますし、冒頭でも触れたように今回の記事だけでは紹介しきれるものではありません。
メタルの魅力に気付かれた方は、ぜひこの機会に深掘りしてみてくださいね!