洋楽ヘビーメタル入門編。メタルの歴史を変えた名曲たち
ヘビーメタルという音楽ジャンルは多くのサブ・ジャンルが存在しており、その幅広さは当のメタル・ファンであっても好みが分かれるほどです。
「メタルは好きだけどデスメタルはちょっと……」という方もいらっしゃいますし、エクストリームなメタル以外に興味がない方、どんなメタルでもいける方、さまざまというのがおもしろいですよね。
これからメタルを聴こうという方は、どこから聴けばよいのか迷ってしまうかもしれません。
今回の記事では、そんなメタル初心者の方に向けてオススメの名曲、人気曲をご紹介します!
王道のヘビーメタルだけではなく、メタルの可能性を示すサブ・ジャンルにも目を向けた幅広いラインアップをぜひお楽しみください。
洋楽ヘビーメタル入門編。メタルの歴史を変えた名曲たち(1〜10)
Master Of PuppetsMetallica

世界的に最も成功を収めたメタルバンドとして知られ、特にスラッシュメタルというジャンルの先駆者として現在も精力的に活動している4人組メタルバンド・メタリカの楽曲。
3rdアルバム『Master of Puppets』のタイトルトラックで、エッジの効いたブリッジミュートのギターリフや叙情的なツインリードギターによるソロなど、メタル好きであれば聴きどころ満載ですよね。
目まぐるしく展開していくドラマチックな楽曲展開からは、スラッシュメタルという枠に収まり切らない奥行きを感じられるのではないでしょうか。
メタルというジャンルの可能性を広げた、ロック史に残る大作です。
PainkillerJudus Priest

世界中に存在するメタルバンドの中でも特に知名度が高く、メタルゴッドの異名でも知られているジューダス・プリーストの楽曲。
ハイスピードなツーバスのビートで始まるオープニングやエッジの効いたブリッジミュートのギターリフなど、1曲でメタルサウンドのクールさを理解できるナンバーです。
攻撃的なサウンドはもちろんのこと、目まぐるしく展開する難解な楽曲構成などは、まさにメタルゴッドの名を冠するにふさわしいですよね。
切り裂くようなハイトーンボイスとハイレベルな演奏技術がテンションを上げてくれる、ジューダス・プリーストの代表曲の一つです。
The TrooperIron Maiden

1980年代のイギリスで生まれたNew Wave Of British Heavy Metalムーブメントを世界に知らしめた代表的バンドとして知られ、新しいメタルの潮流を生み出したアイアン・メイデンの楽曲。
4thアルバム『Piece Of Mind』に収録されている楽曲で、邦題となっている「明日なき戦い」の雰囲気そのままの戦場を突き進むようなアレンジがテンションを上げてくれますよね。
アイアン・メイデンのトレードマークとも言えるブリッジミュートのギターリフは、メタルリフの定番として世界中のバンドに影響を与えました。
重厚感のあるサウンドと美しいハイトーンボーカルが印象的な、メタルの定番曲です。
Holy Wars…The Punishment DueMegadeth

アメリカのメタルバンド、メガデスの代表曲が『Holy Wars…The Punishment Due』です。
この曲はスラッシュメタルというジャンルで、ザクザクと刻むギター、高速で繰り出されるドラムが特徴的です。
この曲が初心者にオススメの理由は2つあります。
1つ目はボーカルがいわゆる「メタルシャウト」のように極端に激しくない点です。
2つ目は当時のギタリスト、マーティ・フリードマンさんが奏でるソロが非常にメロディアスな点です。
少しアジアの雰囲気を感じさせる美しいソロは初心者でもハマること間違いなしですよ!
Eagle Fly FreeHelloween

黄金期を支えたメンバーが電撃復帰し、2021年に7人体制として発表した作品が世界中のファンを熱狂させたメタルバンド・ハロウィンの楽曲。
バンドの世界的な成功を決定づけた3rdアルバム『Keeper Of The Seven Keys Part2』に収録されている楽曲で、ドイツ産メロディックスピードメタルの原点とも言われているナンバーです。
キャッチーでありながら哀愁のあるメロディーや、全パートのソロを組み込んだテクニカルなアレンジなど、そのクラシカルな空気感はそれまでのメタルのイメージを革命的に変化させました。
現在でもライブで演奏されることが多い、ハロウィンの代名詞ともなっている名曲です。
Angel Of DeathSLAYER

その攻撃的なサウンドからエクストリームメタルの原点とも言われ、スラッシュメタルBIG4の一角に数えられているアメリカ出身のメタルバンド・スレイヤーの楽曲。
3rdアルバム『Reign in Blood』に収録されている楽曲で、「スラッシュメタル史上に残る名曲」とまで称されているナンバーです。
激しいディストーションサウンドのギターや激しく疾走感のあるビートなど、まさにメタルにイメージするが全て詰め込まれていますよね。
バンド自体は2019年に活動終了してしまいましたが、メタルナンバーの代表格として後世に受け継がれるであろう名曲です。
WalkPantera

ドラムのヴィニー・ポールさんと、ギターのダイムバッグ・ダレルさんの兄弟を中心に結成されたアメリカ出身のメタルバンド・パンテラの楽曲。
1993年に発表された7作目のシングル曲で、重々しいシャッフルビートで進行する攻撃的なサウンドは世界中のオーディエンスを熱狂させました。
拳を振り上げたくなるようなアレンジや、金具の音まで聴こえるような独特のバスドラなど、パンテラでなくては出せないサウンドを楽しめるナンバーですよね。
バンド解散後の2004年にダイムバッグ・ダレルさんがライブ中に射殺されるというショッキングなニュースが世界中を駆け巡りましたが、現在でも多くのメタルファンの胸に残り続けている楽曲です。