洋楽ヘビーメタル入門編。メタルの歴史を変えた名曲たち
ヘビーメタルという音楽ジャンルは多くのサブ・ジャンルが存在しており、その幅広さは当のメタル・ファンであっても好みが分かれるほどです。
「メタルは好きだけどデスメタルはちょっと……」という方もいらっしゃいますし、エクストリームなメタル以外に興味がない方、どんなメタルでもいける方、さまざまというのがおもしろいですよね。
これからメタルを聴こうという方は、どこから聴けばよいのか迷ってしまうかもしれません。
今回の記事では、そんなメタル初心者の方に向けてオススメの名曲、人気曲をご紹介します!
王道のヘビーメタルだけではなく、メタルの可能性を示すサブ・ジャンルにも目を向けた幅広いラインアップをぜひお楽しみください。
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洋楽ヘビーメタル入門編。メタルの歴史を変えた名曲たち(71〜80)
I’m No FoolElegy

オランダ出身の5人組です。
当時はこの曲が大々的にプッシュされていたこともあり、ジャーマン系のバンドかと思われていましたが、実際はミドルテンポのプログレッシブな楽曲を得意とするバンドです。
この曲でも聴かれるとおり、2人のギターが奏でる摩訶不思議な浮遊感のあるサウンドがこのバンドの大きな個性になっています。
One Of These DaysNARITA

デンマーク出身のテクニカル集団、NARITA。
デンマークのバンドがなぜNARITA?
と気になるところですが、バンド名の胡散臭さに反して高速ツインギターを擁する正統派のヘビーメタルバンドです。
そのギターのあまりの難易度に当時のギター誌でも評判になったほど。
この曲でもその片鱗が垣間見えます。
PapercutLinkin Park

1990年代後半から2000年代前半にかけて、ニューメタルと呼ばれる音楽ジャンルのブームが巻き起こりました。
あまりにも売れすぎたために同じようなバンドが量産され、批判も多かったムーブメントではありますが、2020年代の現在はニューメタルからの影響を公言する若手バンドも増えており、メタルという大木の根っこにニューメタルというジャンルもしっかりと根付いていたことは改めて強調しておきたいですね。
そんなニューメタル勢と呼ばれたバンドの中でも、エレクトロニカやヒップホップの要素を巧みに操り、センスの良いバンド・アンサンブルと心が震えるほどに素晴らしいメロディを武器として、巨大な成功を収めたバンドがリンキン・パークです。
彼らの音を模倣するバンドが続出したほどの影響をシーンに及ぼし、あまりにも売れすぎたがゆえに一部では批判もありましたね。
こちらの『Papercut』は、全世界で3,000万枚以上も売れた2000年リリースのデビュー・アルバム『Hybrid Theory』のオープニング・ナンバーです。
スクラッチや同期モノなども盛り込んだヘビーなサウンドの中で、マイク・シノダさんの切れの良いラップ、故・チェスター・ベニントンさんのエモーショナルなメロディとシャウトが絡み合う初期の彼ららしい王道のナンバーで、リリースから20年以上が過ぎた今、改めて聴き直しても最高にカッコいいですよ!
洋楽ヘビーメタル入門編。メタルの歴史を変えた名曲たち(81〜90)
Radio MagicEARTHSHAKER

1978年から1994年まで活動し、1999年に再結成を果たした関西出身のヘビーメタルバンド・EARTHSHAKERの楽曲。
ヘビーで疾走感のあるギターリフと、楽曲全体に漂う爽やかさが秀逸なナンバーです。
バンドサウンドこそメタルらしいアレンジが施されていますが、キャッチーな歌詞やボーカルメロディーが耳に残るポップなナンバーとして仕上がっています。
また、日本語歌詞であることも聴きやすく、メタル初心者の方がまず何を聴こうか迷ったら聴いてみてほしい楽曲です。
Lets Get RockedDef Leppard

イギリス出身のバンド、DEF LEPPARDの5thアルバム『Adrenalize』の1曲目を飾る楽曲で、非常にDEF LEPPARDらしいミドルテンポのポップでヘヴィな楽曲に仕上げられています。
サウンドメイク的には、大ヒットアルバムとなった前作『Hysteria』を引き継いだものになっており、非常に繊細に構築されたサウンドメイクと分厚いコーラスが楽しめるものです。
このあたりはバンドのソングライティングやアレンジの実力もさることながら、エグゼクティブプロデューサーとして制作に参加していたロバート・ジョン・マット・ラングの手腕によるところが大きいのだろうなーと思います。
時代を経ても色褪せない名曲だと思います。
筆者はDEF LEPPARDのサウンドメイクには個人的にもすごく影響を受けていることもあって大好きな一曲です!
Home Sweet HomeMötley Crüe

大会場を中心としたライブや強いコマーシャル性を特徴としたスタジアム・ロックというムーブメントの代表的なバンド、モトリー・クルーの楽曲。
1985年に発表した3rdアルバム『Theatre Of Pain』に収録されたナンバーで、叙情的なピアノの伴奏から始まるロックバラードです。
激しい楽曲ばかりを演奏しているイメージを持たれがちなメタルバンドですが、その高い演奏技術から紡がれるバラードの世界観は圧巻ですよね。
数々のアーティストもカバーしている、モトリー・クルーの新たな一面を発見できるナンバーです。
おわりに
グランジやオルタナティブ・ロックが全盛期であった1990年代はヘビーメタルにとって受難の時代とも言われていますが、実際にはさまざまなサブ・ジャンルが生まれていたことが、今回紹介した楽曲たちからも分かるのではないでしょうか。
メタルの歴史は現在進行形で続いておりますし、これからも止まることなく続いていくのです!