【初心者向け】メタルの名盤。歴史に残るおすすめのアルバムまとめ
メタルと一口に言っても、重厚な骨太サウンドを軸にして、スラッシュ、デス、ブラック、パワー、プログレッシブなど、さまざまなジャンルが存在することをご存知でしょうか?
1970年代から始まったヘビーメタルは、時代とともに進化を遂げ、今では多種多様な音楽性を内包する一大ジャンルとなっています。
今回は、そんなメタルの名盤の中から、特に入門編として最適な名作の数々をご紹介します。
メタルの奥深さと魅力を存分に味わえる作品ばかりですから、メタルに興味を持ち始めた方も、より深く知りたい方も、ぜひチェックしてみてください!
【初心者向け】メタルの名盤。歴史に残るおすすめのアルバムまとめ(21〜30)
Would?NEW!Alice In Chains

アメリカ・シアトル出身のアリス・イン・チェインズによる、1992年リリースの2ndアルバム『Dirt』。
全世界で500万枚を超える大ヒットを記録した、バンドの代表作として知られる名盤です。
薬物依存や孤独といった、人間の心の闇を赤裸々に描いた歌詞が、多くの人の心をとらえて離さない、強烈で味わい深い作品。
重厚なギターリフだけでなく、レイン・ステイリーさんとジェリー・カントレルさんが織りなす陰鬱で美しいハーモニーも魅力的!
この唯一無二のダークな世界観が、かえって聴く者に不思議な安らぎとカタルシスをもたらします。
グランジシーンの代表的なアルバムでありながら、後のメタルシーンにも大きな影響を与えたアルバムですから、メタルファンも要チェックですよ。
Blinded By FearNEW!at the gates

スウェーデン出身でメロディック・デスメタルの礎を築いた、アット・ザ・ゲイツ。
彼らが1995年に発表した『Slaughter of the Soul』は、このジャンルの金字塔として名高い作品です。
ゲームなどにも楽曲が使われ、その衝撃的なリフを聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?
スウェーデン・グラミー賞にもノミネートされた本作は、デスメタルの激しさと哀愁に満ちたメロディアスなギターが融合したスタイルが魅力!
一聴すると攻撃的な印象ですが、まずはスラッシュメタルの影響を受けたタイトなリフの心地よさに浸ってみてください。
後世に多大な影響を与えた歴史的なサウンドは、メタルの世界の扉を開きたい方にピッタリの一枚といえるでしょう。
OblivionNEW!Mastodon
21世紀を代表するメタル名盤の1つに数えられる、アメリカのバンド、マストドンの『Crack the Skye』。
メンバーの個人的な悲しみを昇華させた壮大な物語と、プログレッシブなサウンドが融合した傑作です。
テクニカルな演奏技術に裏打ちされた、練り込まれたアンサンブルで魅せる楽曲展開は、まるで壮大なSF映画のよう。
数々の音楽メディアで年間ベストに選ばれ、ゲームにも楽曲が採用されるなど、その評価は折り紙付きです。
重厚でありながらもドラマティックな音の世界に浸りたい、そんな時にピッタリの作品といえるでしょう。
The Hellion / Electric EyeJudas Priest

英国が誇るヘビーメタル・バンドの代表的な存在であり、メタル・ゴッドと呼ばれるボーカリストのロブ・ハルフォードを擁するジューダス・プリーストが1982年にリリースした大ヒット・アルバム。
『復讐の叫び』という邦題でも知られる本作は、ポップ路線の前作『黄金のスペクトル』が批判的な評価をとなってしまい、商業的にもそれほど成功しなかったことを踏まえて、本来の姿ともいえるサウンドへと再び回帰した作品でもあります。
これぞヘビーメタルの様式美、と喝采したくなるほどの流麗なギターリフの数々、冴え渡るハイトーン・ボーカルとシャウト、粒ぞろいの楽曲の数々、どれをとっても一級品。
ヘビーメタルの歴史に燦然と輝く、名盤中の名盤です!
Killing In the NameRage Against The Machine

この衝撃的なデビュー・アルバム1枚で、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは音楽シーンに大きな変革をもたらしました。
90年代はジャンル問わずミクスチャーの時代と言えますが、ヒップホップとハードロックの融合という手法を革新的なサウンドにまで導いたレイジの功績は、いつまでも語られるべきものだと言えましょう。
ハーバード大学出身にして政治家の秘書を務めたインテリ、トム・モレロによるギターの概念を覆すようなプレイの数々、鉄壁のグルーブを生み出すティム・コマーフォードとブラッド・ウィルクによるリズム・セクション、ポリティカルなメッセージを過激にラップするカリスマ、ザック・デ・ラ・ロッチャのボーカル・スタイルは、本作の時点ですでに完成形にまで至っています。
Carry OnAngra

1990年代という時期はオルタナティブ・ロックやグランジといった新たなジャンルが次々と登場し、正統派のヘビーメタルにとっては冬の時代とも呼ばれていたのですが、もちろん素晴らしいアルバムは多数リリースされていました。
ブラジルを代表するヘビーメタル・バンド、アングラが1993年にリリースしたデビュー・アルバムもその1つ。
代表曲『キャリー・オン』を始めとする、いわゆるジャーマンメタルからの影響を感じさせるスピード感と流麗なメロディ、緻密に構成されたバンド・アンサンブルで織り成す楽曲の数々は、とくに日本のメタル好きを魅了しました。
初代ボーカリスト、故アンドレ・マトスの驚異的なハイトーン・ボーカルも冴え渡っています。
Roots Bloody RootsSepultura

オープニング・トラックの『ルーツ・ブラッディ・ルーツ』が流れた瞬間、思わず拳を振り上げてしまう方……多くいらっしゃるのでは。
ブラジルが生んだ世界的なヘビーメタル・バンド、セパルトゥラにとっては通算6枚目となるアルバムです。
この作品を最後に、フロントマンのマックス・カヴァレラが脱退したことも有名な話ですよね。
まさに自分たちのルーツであるブラジル音楽の要素を取り入れ、独自のスラッシュメタルやグルーブメタル・サウンドを鳴らしていた彼らにとって、1つの頂点に達した作品と言えるかもしれません。
奇才マイク・パットンや、当時は若手だったコーンのフロントマン、ジョナサン・デイヴィスをゲストに迎えるといったように、時代を先取りしたようなセンスにも、改めて注目してほしいところです。