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【反復の美学】ミニマル・テクノの名曲。おススメの人気曲

ミニマル、という言葉を耳にしてあまり音楽に詳しくないという方であれば、おそらく「ミニマリスト」といった言葉などを連想するかもしれません。

今回の記事の主役である「ミニマル・テクノ」はテクノ・ミュージックの発展形であり、最小限の音数で1つのパターンを反復していくスタイルが1つの特徴なのです。

現代音楽から生まれたミニマル・ミュージックが必ずしも基盤となっているわけではなく、自然とミニマルの様式を導入したアーティストも多くいるのですね。

そんなミニマル・テクノというジャンルはかなり細分化されていますから、本稿では広義の意味での「ミニマル・テクノ」の名曲を集めてみました。

初心者の方も、ぜひお楽しみください!

【反復の美学】ミニマル・テクノの名曲。おススメの人気曲(1〜20)

We Said NoRegis

イギリスのテクノミュージシャン、カール・オコナーさんがRegis名義で1996年にリリースしたアルバム『Gymnastics』は、ゴリゴリのハードなミニマル・テクノサウンドを楽しみたい人にぴったり!

カール・オコナーさんは、Femaleとして知られるピーター・サットンさんとDownwards Recordsというレーベルも立ち上げるなど多彩に活躍。

さらに、「バーミンガム・サウンド」と呼ばれるテクノのサブジャンルの元祖としても知られています。

FadikDinky

リカルド・ヴィラロボスさんとルチアーノさんといったアーティストが人気を博し、2000年代においてブームとなったチリアン・ミニマルの中でも異彩を放つ女性DJ・アーティストがディンキーさんです。

ミニマル・テクノを基盤としながらもさまざまな要素を積極的に取り入れ、その多彩な個性が存分に発揮されるオリジナル・アルバムは、どれも素晴らしい内容ですから全作オススメしたいところではあります。

今回は楽曲の紹介ということで、2009年にリリースされた通算4枚目となるオリジナル・アルバム『Anemik』に収録されている『Fadik』を取り上げましょう。

コブルストーン・ジャズを率いるマシュー・ジョンソンさん主宰、名門レーベル「Wagon Repair」より発表された本作自体がアナログ・シンセや生楽器などを導入した意欲的なアルバムであり、ミニマル・テクノの可能性を示すような作品なのですが、こちらの『Fadik』はアコースティックギターの音色と電子音が入り乱れる、アンニュイでほんのり耽美的な空気感が作品の中でも特に異色の楽曲であり、なんとMazzy Starの名曲『Fade Into You』のメロディと歌詞を引用したという楽曲。

当時のチリアン・ミニマルのムーブメントを知らないという若い方々、そしてオルタナティブ・ロックのファンにもぜひ聴いてみていただきたいです!

FarencountersThe Advent

The Adventは、コリン・マクビーンさんとシスコ・フェレイラさんが1994年にロンドンで結成したテクノユニットです。

彼らが1995年にリリースしたアルバム『Elements Of Life』では、疾走感のあるハードなミニマム・テクノサウンドを楽しめますよ。

残念ながら1999年にコリン・マクビーンさんが脱退しましたが、それ以降もシスコ・フェレイラさんの単独ユニットとして精力的に活動を続けています。

SleepchamberH&M

ジェフ・ミルズさんとロバート・フッドさんという、ミニマル・テクノをオリジネイター的な存在でありアンダーグラウンド・レジスタンスとして活動をともにした盟友でもある2人が組んだH&Mは、ミニマル・テクノの創成期において最重要と言えるユニットです。

ジェフさんとロバートさんはデトロイト・テクノに独自のミニマリズムを導入、控えめな音数で反復していくトラックはまさにミニマル・テクノの源流と呼ぶべきものでしょう。

本稿で紹介している『Sleepchamber』は、1992年にジェフさん本人が主催するレーベル「AXIS」より発表されたEP作品『Tranquilizer EP』の1曲目に収録された楽曲で、後のミニマル・テクノへと結びつくサウンド・メイキングでありながらも、有機的な要素を持ったデトロイト・テクノの名残りを感じ取れるというのが興味深いですね。

最初期のミニマル・テクノというのはもちろん、初期テクノ・ミュージックの名曲として歴史を深掘りしている方なら確実に押さえておくべき珠玉の名曲だと言えましょう。

PlasticityPlastikman

Plastikmanは、イギリスのミュージシャン兼DJのリッチー・ホゥティンさんの活動名義のひとつ。

そのPlastikman名義で1993年に発表したアルバム『Sheet One』は、ローランドのシンセサイザー、TB-303を多用したアシッド・テクノ寄りの没入感のあるサウンドが大きな魅力です!

ちなみに、リッチー・ホウティンさんは「酒サムライ」としてアメリカやヨーロッパに日本酒のよさを伝える活動もしているほど、日本酒が大好きなことでも知られています。