【反復の美学】ミニマル・テクノの名曲。おススメの人気曲
ミニマル、という言葉を耳にしてあまり音楽に詳しくないという方であれば、おそらく「ミニマリスト」といった言葉などを連想するかもしれません。
今回の記事の主役である「ミニマル・テクノ」はテクノ・ミュージックの発展形であり、最小限の音数で1つのパターンを反復していくスタイルが1つの特徴なのです。
現代音楽から生まれたミニマル・ミュージックが必ずしも基盤となっているわけではなく、自然とミニマルの様式を導入したアーティストも多くいるのですね。
そんなミニマル・テクノというジャンルはかなり細分化されていますから、本稿では広義の意味での「ミニマル・テクノ」の名曲を集めてみました。
初心者の方も、ぜひお楽しみください!
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【反復の美学】ミニマル・テクノの名曲。おススメの人気曲(21〜30)
We (All) SearchRichie Hawtin
イギリス出身のリッチー・ホゥティンさんは、昔ながらのテクノと今風なEDMのちょうど中間の時代に活躍し、ジャンルの架け橋のようになった重要な存在です。
名作『We (All) Search』ではディスコミュージックのような音が入っていたり、イギリスで流行したアシッドハウスのようなオシャレ系の装飾が施されたり、ところどころに効果音が入っていたりと、かなり聴きやすいですね。
同じイギリス出身のUnderworldが好きな方にもぜひオススメしたい音楽です。
Lay in a ShimmerPantha du Prince

ドイツのテクノミュージシャン、ヘンドリック・ウェバーさんによるソロプロジェクト、パンサ・デュ・プリンス。
ディペッシュ・モードやブロック・パーティなどのロックバンドにもリミックスを提供しており、テクノファンだけでなくロックファンにもよく知られています。
2010年にイギリスの名門レーベル、ラフ・トレードからリリースされたアルバム『Black Noise』は、LCDサウンドシステムのメンバーや!!!が参加。
みすみすしさのあるメロディアスなサウンドが魅力です。
【反復の美学】ミニマル・テクノの名曲。おススメの人気曲(31〜40)
ZuluStephan Bodzin

「ブレーメン・サウンド」と呼ばれる独自のテクノ・ミュージックで知られるシュテファン・ボッツィーンさんは、シーンにおいて高い人気を誇るドイツはブレーメン出身のDJ兼テクノ・ミュージシャン。
「Herzblut Recordings」という自身が主催するレーベルのオーナーでもあり、年間で230日をこえるという圧倒的なライヴ・パフォーマンスでも有名なシュテファンさんは、エモーショナルで豊潤なメロディ・センスを持ち合わていることから「MELODY MAN」とも評されているのですね。
そんな「MELODY MAN」による楽曲『Zulu』は、2015年にリリースされたオリジナル・アルバム『Powers of Ten』に収録されている楽曲。
プログレッシブ・ハウスとも呼ばれる彼の音楽スタイルは直球のミニマル・テクノとはまた違いますが、独自のシンセ・サウンドがちりばめられたハーモニーが実に美しくドラマチックで、初心者にとっても取っ付きやすい楽曲と言えそうです。
夜のドライブのBGMにもオススメですよ!
SoopertrackExtrawelt

ドイツはハンブルグを拠点として活動する、Arne SchaffhausenさんとWayan Raabeさんによる電子音楽ユニット、Extrawelt。
デビュー直後から内外から高い評価を得て、一躍ジャーマン・ダンスミュージック・シーンの人気アーティスト、DJとして認知されるに至った彼らは、ここ日本においても根強いファンを持つ存在なのですね。
そんな彼らが2005年にリリースしたデビューEP『Soopertrack / Zu Fuss』に収録されている『Soopertrack』を紹介します。
シンプルな4つ打ちのビートを軸としながらもミニマル、ハウス、トランスといったさまざまな要素を含む疾走感あふれるキラーチューンでヒットを記録、彼らをブレイクスルーへと導きました。
彼らはもともとテックトランスと呼ばれるジャンルの音楽を鳴らす別名義でのユニットでも活動しており、そういったキャリアを鑑みれば、この『Soopertrack』のような独創的なヒット曲を生み出せたことは必然と言えるかもしれませんね。
PassionMarkus Nikolai

こちらの『Passion』は、リカルド・ヴィラロボスさんやルチアーノさんといった大物の作品もリリースしている、ドイツはベルリンの名門レーベル「Perlon」の立ち上げメンバーとしても著名なマルクス・ニコライさんによる楽曲です。
1999年に同レーベルよりリリースされて以来、ミニマル・テクノ~ハウスファンの間では高い評価を受けているクラシックな名曲なのですね。
硬質で無機質なミニマル・テクノとは一線を画す、ボーカル入りのポップさを兼ね備えたキラーチューンで、ハウスとミニマルテクノの融合といった雰囲気のサウンドは「ミニマルハウス」のひな形といっても過言ではないでしょう。
残念ながら、マルクスさんが世に発表した楽曲はそれほど多いものではありませんから、この曲が気に入った方はぜひ他の楽曲もチェックしてみてくださいね。
ArthurKelly Lee Owens

ウェールズ出身のケリー・リー・オーウェンズさんによる『Kelly Lee Owens』は、幻想的な歌声やゆったりとした自然音をフィーチャーした、ドリームポップのような雰囲気の作品です。
東洋、西洋それぞれまったく異なる民族音楽が奇妙な形で混ぜ合わされていたり、アルバムの途中でリズムやテンポがまるきり変わってしまったりと、映画のサウンドトラックを聴いているかのようですね。
古いサイケデリック系のロックやフォークが持っていた世界観が、現代のテクノロジーを通して興味深い形で再解釈されています。
MarionetteMathew Jonson

『Marionette』という曲のタイトルに、ダークかつ耽美で妖しい雰囲気を感じ取る方もいらっしゃるのでは?
ジャズの影響を受けた独創的なエレクトロニック・ミュージックを鳴らして高い評価を得たカナダのトリオ、コブルストーン・ジャズの中心人物でもあるマシュー・ジョンソンさんが2004年に自身が主催するレーベル「Wagon Repair」より12インチ・シングルとして発表した名曲です。
イントロから響き渡るどこか物悲しいエレピのフレーズはどこかサイケデリックでもあり、硬質なビートは初期のミニマル・テクノを継承しつつ、より攻撃的にディープなサウンドへと昇華。
11分をこえる大作ではありますが、反復しながら少しずつ変化していく様は非常にドラマチックで飽きさせることのない楽曲展開はマシューさんの持つ鋭い音楽センスを感じさせますね。
ちなみにこの楽曲には、より深いエコーをかけたディープすぎる音響空間にトリップ必至の「Live Edit」が存在していますから、合わせてチェックするためにもぜひオリジナルの12インチを手に入れてもらいたいですね!
おわりに
あまりミニマル・テクノというジャンルを聴き慣れない方には、一聴しただけではそれぞれの楽曲の違いなどは分かりづらいと感じるかもしれません。
繰り返し聴いていくうちに、アーティストそれぞれの個性や色が理解できるはずですから、ヘッドホンなどで自分の世界に入り込んだ上で、ミニマル・テクノのディープな魅力にぜひはまってくださいね!






