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【2026】MPBの人気曲。定番曲から近年のヒット曲まで紹介!

ブラジル音楽の魅力を世界に伝え続けるムジカ・ポプラール・ブラジレイラ、略してMPB。

サンバやボサノヴァを進化させながら、軍事政権への抵抗から生まれた芸術性の高い音楽として知られています。

ジョアン・ジルベルトさんやカエターノ・ヴェローゾさんらが確立した音楽ジャンルは、現代のブラジル音楽シーンにも大きな影響を与え続けています。

今回の記事では歴史上重要な名曲から、今を輝くZ世代アーティストたちの新たな音楽性までを幅広くご紹介。

ブラジルの心と魂が詰まったMPBの世界をお楽しみください。

【2026】MPBの人気曲。定番曲から近年のヒット曲まで紹介!(1〜10)

Preta pretinhaNovos Baianos

ブラジルのカウンターカルチャーをけん引したグループ、ノヴォス・バイアーノス。

ロックを軸にサンバやボサノヴァなど多彩な伝統音楽を融合させ、MPBの新たな可能性を示した功労者的な存在です。

今回ご紹介するのは、1972年発表のアルバム『Acabou Chorare』に収められた一曲。

このアルバムはブラジル音楽のオールタイム・ベストで1位に選ばれたこともある歴史的な名盤ですよね。

作詞家の実体験である失恋から着想を得たという本作は、甘く切ない物語を歌いながらも、アコースティック楽器のアンサンブルがどこか温かい、不思議な魅力を持っています。

憂鬱な時代に喜びをうたった彼らの音楽の中でも、人の心の機微に優しく寄り添ってくれるような趣ですね。

ConstruçãoChico Buarque

ブラジルを代表する音楽家にして、詩人や小説家としても知られる知性派アーティスト、シコ・ブアルキさん。

彼が1971年12月に発表した名盤『Construção』に収められた表題曲は、MPB史上の最高傑作との呼び声も高い一曲です。

この楽曲は、ある建設労働者の何気ない一日とその悲劇的な結末を、まるで映画のように描き出します。

一見すると淡々とした日常の描写ですが、同じ構造の歌詞の単語を巧みに入れ替えることで、物語の様相が一変する仕掛けには驚かされますよね。

静かな弾き語りから壮大なオーケストラへと劇的に展開する構成も、歌詞に込められた都市社会への痛烈なメッセージを際立たせています。

2016年のリオ五輪開会式でも使用された本作は、ただ聴き流すのではなく、じっくりと歌詞の世界に浸りたい時にぴったりの文学的な深みを持った作品と言えるでしょう。

Tudo O Que Você Podia SerMilton Nascimento

ブラジル音楽の礎を築いた偉大なシンガーの1人、ミルトン・ナシメントさん。

彼はMPBを基盤に、ジャズやロックなど多彩な音楽性を融合させるスタイルで、ブラジルでは国民的アーティストとして知られています。

そんな彼の作品のなかでもオススメしたいのが、1972年3月にロ・ボルジェスさんと共に制作した名盤『Clube da Esquina』の冒頭を飾る作品です。

この楽曲は、軍事政権下で若者たちが抱いたであろう夢や希望、そして失われた可能性を歌っているかのようです。

静かなギターの響きから徐々に重なる幻想的なサウンドと、ミルトンさんの透き通るファルセットをたっぷりと味わえます。

ブラジルの魂に触れたいときに聴いてみてはいかがでしょうか?

【2026】MPBの人気曲。定番曲から近年のヒット曲まで紹介!(11〜20)

Beija EuMarisa Monte

ブラジル音楽の伝統と現代的なポップ感覚を自在に横断するマリサ・モンチさん。

歌手にとどまらず、作曲家やプロデューサーとしても活躍し、ローリング・ストーン・ブラジル誌から「国内で最も重要な存命の歌手」と評されるほどの存在です。

そんな彼女がシンガーソングライターとしてのキャリアを本格化させた、1991年3月発売の名盤『Mais』からオープニング曲を紹介します。

恋人にそっとキスを求める親密な想いを歌ったこの楽曲は、ささやくような透明感のある歌声と、少し複雑で揺らめくようなリズムが絶妙にマッチしていますよね。

アート・リンゼイさんをプロデューサーに迎え、坂本龍一さんらも参加した本作は、都会的で洗練されたサウンドが何とも心地良いです。

アルバムは71万枚を超えるヒットを記録し、彼女の評価を不動のものとしました。

CarolinaSeu Jorge

Seu Jorge – Carolina (Ao Vivo)
CarolinaSeu Jorge

映画『シティ・オブ・ゴッド』への出演でも知られるブラジル出身のアーティスト、セウ・ジョルジさん。

彼はサンバやMPBを基盤に、ソウルやファンクを融合させた都会的な音楽性で人気を集めています。

そんな彼のキャリアを切り開いたのが、ある女性の名を冠した名曲です。

本作は、彼の魅力である深く甘いバリトンボイスが、恋のときめきを表現するかのように躍動します。

洗練されたバンドサウンドは心地よく、聴く人を自然と陽気な気分にさせてくれるでしょう。

この曲は2001年にブラジルで制作されたデビューアルバム『Samba Esporte Fino』に収められ、彼の国際的な成功の足がかりとなりました。

モダンでおしゃれなブラジル音楽に触れたい方は、まずこちらから聴いてみてはいかがでしょうか?

ShimbalaiêMaria Gadú

Maria Gadú – “Shimbalaiê” – [clipe oficial]
ShimbalaiêMaria Gadú

MPBを基軸に多彩な音楽性でシーンを更新し続ける才能、マリア・ガドゥさん。

カエターノ・ヴェローゾさんら巨匠たちをも唸らせた、現代ブラジル音楽を代表する存在と言えるでしょう。

本稿で取り上げるのは、彼女が10歳の時に作ったというキャリアの原点となる楽曲です。

夕暮れの海辺で浮かんだというメロディに乗る言葉は、意味を持たない創作語。

まるで子ども時代にだけ口ずさめた魔法の呪文のようで、聴く人の心を優しく解きほぐします。

彼女の深く豊かな歌声と、マラカトゥのリズムを刻むアコースティックな響きがなんとも心地よいですよね。

デビュー盤『Maria Gadú』からのシングルで、テレビドラマ『Viver a Vida』に起用され、遠くイタリアでは2011年夏にチャート1位を獲得。

ノスタルジックな気分に浸りたい時にぴったりの名曲と言えます。

Águas de MarçoElis Regina

Elis Reginaは、1961年から活動していたブラジルのポピュラー・ミュージックとジャズのシンガーです。

偉大なブラジルのシンガーのひとりとされていた彼女が1982年に36歳の若さで亡くなったことは、ブラジルに大きなショックをあたえました。