オラトリオの名曲。おすすめの人気曲
荘厳な合唱とオーケストラが織りなすオラトリオの世界。
バッハさんの「クリスマス・オラトリオ」やヘンデルさんの「メサイア」など、聖書の物語や信仰をテーマに、壮大な音楽で表現された名作の数々をご紹介します。
オラトリオならではの力強い響きと美しい歌声は、時代を超えて多くの人々の心を揺さぶり、深い感動を与え続けています。
クラシック音楽の歴史に輝く珠玉の作品の魅力をお届けします。
オラトリオの名曲。おすすめの人気曲(21〜40)
カイン 最初の殺人Domenico Scarlatti

バロック期、イタリアを代表する作曲家スカルラッティ。
彼もいくつかのオラトリオを書いています。
旧約聖書の「カインとアベル」をモチーフにした音楽です。
カインとアベルは神に捧げものをしたのですが、アベルは神が望むものを捧げたのに対してカインの捧げものは気に入られなかったため、カインは怒ってアベルを殺してしまいます。
これが人生最初の殺人です。
最初のヴァイオリンソロが悲しい運命を予言するかのような音楽です。
天地創造Franz Joseph Haydn

ハイドンが1798年に作曲したオラトリオ。
旧約聖書の創成期と、ミルトンの失楽園を元にして書かれており、ハイドンを代表する作品の一つです。
神が天地創造をする6日間の過程と、アダムとイヴの物語を音楽にしたもので、天地創造の名にふさわしい力強い序曲で始まります。
ブロッケス受難オラトリオGeorg Philipp Telemann

後期バロックを代表するドイツの作曲家、テレマン。
クラシック音楽史上最も多作であった作曲家とされています。
やはり多作と言われるだけあり、受難オラトリオを数多く作曲しています。
ブロックスとはドイツの詩人で、彼の台本にヘンデルも曲をつけています。
イエス・キリストの復活の物語Heinrich Schütz

ハインリヒ・シュッツは17世紀のドイツ・ドレスデンで宮廷楽長をしていた作曲家です。
バッハの誕生100年前に生まれ、ドイツ初期バロックの最も重要な作曲家と考えられ「ドイツの父」と言われています。
イエスの磔刑に寄る死と復活が語られる神聖な雰囲気を持ったオラトリオです。
ベルシャザールの饗宴William Walton

イギリスの近代作曲家、ウォルトン作曲によるオラトリオ。
イギリス映画「ヘンリィ五世」をはじめとする映画音楽も手掛けたイギリスを代表する作曲家です。
旧約聖書・新約聖書のヨハネの黙示録を元に作成された台本。
有名な作曲家・カラヤンはこの作品を「20世紀で最も優れた合唱作品」と評しました。