【コラール】コラールの名曲。おすすめの人気曲
クラシック音楽の世界で、吹奏楽やオーケストラの演奏でも頻繁に取り上げられるコラール。
荘厳な響きと深い精神性を持つコラールは、音楽の歴史の中でも特別な位置を占めています。
バッハの作品をはじめとする多くの名曲が、今なお世界中の音楽家たちを魅了し続けているのです。
そこで今回は、演奏する側も聴く側も心に響く、珠玉のコラール作品をご紹介します。
初めてコラールに触れる方にも、すでにコラールの魅力を知っている方にも、きっと新たな発見があるはずです。
美しい旋律と豊かなハーモニーが織りなす、音楽の至宝をお楽しみください。
【コラール】コラールの名曲。おすすめの人気曲(1〜10)
主よ、人の望みの喜びよNEW!J.S.Bach

癒やしの音楽として、また人生のさまざまな場面を彩る曲として親しまれているヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品。
この楽曲は、信じる対象への揺るぎない想いと、それがもたらす心の安らぎを、温かく壮麗なハーモニーで表現しています。
歌詞に描かれるのは、困難な状況にあっても希望を失わず、心の支えとなる存在への深い感謝の念なのでしょう。
本作は、バッハが1723年に作曲した教会カンタータ『Herz und Mund und Tat und Leben』の終曲コラールです。
その人気はクラシックの枠を超え、1971年にはイギリスのバンド、アポロ100によるカバーがヒットしたことでも有名ですよね。
結婚式などの祝祭の場はもちろん、静かに自分と向き合いたいときに聴くと、心が洗われるような感動を味わえますよ。
荒野の果てにNEW!

西部劇映画を彷彿とさせる、荘厳で哀愁に満ちたサウンドが魅力的なナンバーです。
歌手の山下雄三さんを広く知らしめた楽曲ですね。
1972年11月にテレビ時代劇『必殺仕掛人』の主題歌として公開された作品で、アルバム『歌、その出発』に収録されています。
作詞家が描いた荒涼とした世界で、非情な宿命を背負いながらも信念を貫く主人公の深い精神性が、山下さんの情感が豊かな歌声によって表現されていますよね。
静寂からクライマックスへと駆け上がるドラマティックな曲構成は圧巻です。
物語性の高い音楽にじっくりと浸りたい人に聴いてほしい、魂を揺さぶる一曲です。
いざ、ともに神をたたえよNEW!J.S.Bach

音楽の父バッハが作曲した荘厳なコラール。
1685年にドイツで生まれたバッハの作品は、深い精神性に満ちています。
この楽曲は、皆でともに神を賛美するという、力強くも温かい祈りの光景が目に浮かぶようです。
四声体が織りなす豊かなハーモニーは、教会に響き渡るオルガンの音色を思わせ、心を清らかな気持ちで満たしてくれます。
本作は、吹奏楽のための教育用楽譜集にも取り入れられており、合奏の基礎を学ぶ多くの人々に演奏されてきました。
静かな空間でじっくりと音楽に浸りたい時や、仲間と一体感を感じながら演奏を楽しみたい場面にぴったり!
美しい旋律が織りなす音楽の至宝に、耳を傾けてみてくださいね。
讃美歌第112番「もろびとこぞりて」NEW!George Frideric Handel

バロック音楽の巨匠、ジョージ・フリードリヒ・ヘンデルの作品から着想を得たとされる、こちらの有名な讃美歌。
クリスマス・キャロルの代表的な曲として、世界中で知られています。
冬になると教会からよく聴こえてくる、あの曲です。
この楽曲の魅力は、冒頭から鳴り響くファンファーレのような高らかな旋律。
聴いているだけで心が晴れやかになるような、希望に満ちたメロディですよね。
救い主の到来を自然界のすべてが同時に祝福する壮大な世界観が、荘厳なハーモニーと見事に融合しています。
原詞が1719年に作られた歴史がある本作は、クリスマスに荘厳で感動的な合唱曲を聴きたいという方にぴったりのナンバーです。
おお、汝、父なる神NEW!J.S.Bach

音楽の父、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。
バッハがヴァイマル時代の1713年頃に残したオルガン曲集『Orgelbüchlein』には、多くの名曲が収められています。
その中の1曲である本作は、「主の祈り」を基にしたコラールを編曲したものです。
穏やかながらも気高い旋律と、それを繊細に彩る内声の動きは、深い祈りの心そのものを表しているかのようです。
もともと教会の礼拝で、会衆が歌う聖歌の導入として演奏されていました。
心を静めたい夜や、清らかな気持ちで一日を始めたい朝に、教会に響く音色を想像し、1音1音を味わいながら聴いてみてくださいね。
暁の星はかがやくNEW!Philipp Nicolai

荘厳なコラールの名曲の中でも、ひときわ輝かしい希望を感じさせる、まさに「賛美歌の女王」と称されるにふさわしい作品です。
作者は神学者であり詩人でもあったフィリップ・ニコライ。
1597年頃、ペストの流行で1日に30もの墓が掘られたという絶望的な状況下で、人々の慰めとなるように本作は書かれました。
暗闇を照らす暁の星のような荘厳な旋律は、心に深く染みわたりますよね。
1599年に出版された賛美歌集『Frewdenspiegel deß ewigen Lebens』で世に広まり、後にはヨハン・ゼバスティアン・バッハもこの旋律を基にカンタータを作曲しています。
心が疲れてしまった時や静かな夜に、その神聖なハーモニーが心を優しく包み込んでくれるようです。
讃美歌第312番「いつくしみ深き」NEW!Charles Crozat Converse

弁護士としても活動したチャールズ・クロザット・コンヴァースによる、世界中で親しまれている賛美歌です。
この楽曲の原詩は、婚約者を二度も失うという深い悲しみを経験した人物によって書かれたそうです。
どんな悩みも分かち合ってくれる友への祈りがあふれているかのような、温かく包み込むメロディーは心を穏やかにしてくれますね。
本作は1868年頃に作られ、作曲したコンヴァースは1895年に名誉法学博士の学位を授与されています。
静かに自分と向き合いたいときや、安らかな気持ちで眠りにつきたい夜に聴くのにオススメな一曲です。