オラトリオの名曲。おすすめの人気曲
クラシック音楽の中でも、古くて宗教性が強く、たくさんの曲で作られているのがオラトリオです。
合唱か歌がオーケストラについているので、クラシックの中では聴きやすいと思います。
リズムもストレートで爽やかな教会のイメージを持っています。
オラトリオの名曲。おすすめの人気曲(11〜20)
約束の地Jules Massenet

オペラに名曲が多く、「タイスの瞑想曲」が頻繁に演奏されるフランスの作曲家、マスネ。
かれもオラトリオを数曲書いています。
旧約聖書の神がイスラエルの民に与えると約束した土地のエピソードを元にしたオラトリオです。
壮大で悲劇的な雰囲気を持った序曲で始まります。
第一戒律の責務Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトが作曲した初期の舞台作品と言われており、オラトリオに分類される場合があります。
なんとモーツァルトが11歳の時に書いた作品ですが、この作品にもモーツアルトらしい軽やかで優雅な作風が十分に感じられます。
現在では残念ながら第一部の自筆譜以外は紛失されていて、演奏される機会はほぼありません。
魂と肉体の劇Emilio de’ Cavalieri

ローマで1600年に初演され、最初に作曲したオラトリオと言われています。
オラトリオは通常は宗教的な内容を持つ声楽曲で、舞台演出は伴いませんが、この作品は衣装と舞台演出があるため厳密にはオペラに近い作品ともいわれます。
エリアス(エリア)Felix Mendelssohn

ドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンさんの代表作の一つである旧約聖書の預言者エリアの生涯を描いたオラトリオ。
1846年8月にイギリスのバーミンガムで初演され、2000人以上の聴衆を魅了しました。
神の力と人間の信仰をテーマに、エリアの苦悩や希望が劇的に描かれています。
合唱、ソロ、オーケストラの豊かなハーモニーが聴く人の心に深い感動を与える名曲です。
ロマン派の感情表現とバロックの伝統が見事に融合した本作は、クラシック音楽に親しみたい方や、心に響く物語性のある音楽をお探しの方におすすめです。
クリスマス・オラトリオJ.S.Bach

言わずと知れた作曲家バッハの代表的なオラトリオ。
題名の通り、クリスマスシーズンに教会で演奏するために1734年に書かれました。
厳密にはオラトリオよりはカンタータの形式に近いのですが、歌手や合唱が登場人物の聖書の登場人物の役を担うためオラトリオと言われます。
現在でもよくクリスマスに演奏される名曲です。
ゴルゴタFrank Martin

スイス人プロテスタントの作曲家、フランク・マルタンはジュネーヴに生まれ、ジュネーヴ大学で数学と物理学を学びながら作曲とピアノも本格的に勉強していました。
近代音楽でどんどん調性が崩壊していくのに対して、無調には反対して調整に固執したのがフランク・マルタンです。
ゴルゴタは1949年に作曲され、日本でも1978年に東京交響楽団によって演奏されています。
オラトリオの名曲。おすすめの人気曲(21〜30)
森の歌Dmitri Shostakovich

ロシアの近代作曲家、ショスタコーヴィチによって1949年に作曲されたオラトリオ。
ショスタコーヴィチの歌曲のうち最も有名な代表曲と言われます。
ソビエト連邦の森林事業を讃えるために作曲されました。
ソ連当局は大衆に分かりやすい音楽を求めており、それに沿ってスターリンを褒めたたえる内容の音楽で大絶賛されましたが、それはショスタコーヴィチ自身の本心とは異なった内容だったため彼は初演時ホテルの部屋でむせび泣いてウォッカを飲んでいたそうです。