オラトリオの名曲。おすすめの人気曲
クラシック音楽の中でも、古くて宗教性が強く、たくさんの曲で作られているのがオラトリオです。
合唱か歌がオーケストラについているので、クラシックの中では聴きやすいと思います。
リズムもストレートで爽やかな教会のイメージを持っています。
オラトリオの名曲。おすすめの人気曲(21〜30)
イェフタGiacomo Carissimi

1649年頃ローマで初演された、ラテン語のオラトリオ。
ジャコモ・カリッシミはローマ楽派の作曲家で、多くの教会音楽に17曲のオラトリオを作曲しています。
この作品より後、俗語オラトリオはイタリア各都市、各国で発展していきます。
平和の守りSergei Prokofiev

ロシアを代表する作曲家プロコフィエフが1948年、晩年に病床で作曲したオラトリオです。
戦争の悲惨さを目の当たりにしてきたプロコフィエフ。
戦争の回避と平和の守りを主題としている台本になっています。
児童合唱が全編にわたって登場し、その希望に満ち溢れた響からまさに平和の尊さを訴えた作品だと言われています。
我らが時代の子Michael Tippett

マイケル・ティペットはイギリス人の作曲家で、1938年にユダヤ系のポーランド人ヘルシェル・グリュンシュパンがナチスに抗議するためにナチスの外交官を射殺した事件をもとにこのオラトリオを作曲しました。
オラトリオの間には黒人霊歌も挿入されています。
火刑台の上のジャンヌ・ダルクArthur Honegger

スイス人で近代フランスの作曲家、オネゲルが作曲したオラトリオ。
フランスの詩人ポール・クローデルによる台本。
1938年スイス・バーゼルにて初演されました。
ジャンヌ・ダルクの火刑を翌日に控えた夜、修道士ドミニクがジャンヌを訪れ、ジャンヌが過去を子供のころに遡るまで回想します。
カイン 最初の殺人Domenico Scarlatti

バロック期、イタリアを代表する作曲家スカルラッティ。
彼もいくつかのオラトリオを書いています。
旧約聖書の「カインとアベル」をモチーフにした音楽です。
カインとアベルは神に捧げものをしたのですが、アベルは神が望むものを捧げたのに対してカインの捧げものは気に入られなかったため、カインは怒ってアベルを殺してしまいます。
これが人生最初の殺人です。
最初のヴァイオリンソロが悲しい運命を予言するかのような音楽です。
天地創造Franz Joseph Haydn

ハイドンが1798年に作曲したオラトリオ。
旧約聖書の創成期と、ミルトンの失楽園を元にして書かれており、ハイドンを代表する作品の一つです。
神が天地創造をする6日間の過程と、アダムとイヴの物語を音楽にしたもので、天地創造の名にふさわしい力強い序曲で始まります。
ブロッケス受難オラトリオGeorg Philipp Telemann

後期バロックを代表するドイツの作曲家、テレマン。
クラシック音楽史上最も多作であった作曲家とされています。
やはり多作と言われるだけあり、受難オラトリオを数多く作曲しています。
ブロックスとはドイツの詩人で、彼の台本にヘンデルも曲をつけています。