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【クラシック】オラトリオの名曲。おすすめのクラシック音楽

荘厳なハーモニーが響き渡り、聖書の物語を音楽で表現する壮大な音楽形式「オラトリオ」。

その歴史はバロック時代にまで遡り、宗教音楽の最高峰として親しまれてきました。

今では教会だけでなくコンサートホールでも演奏される、クラシック音楽の重要なジャンルとして愛されています。

オラトリオの魅力は何と言っても合唱とオーケストラが織りなす圧倒的な音の厚みと迫力。

オペラとはまた異なる音楽の世界が広がっているのです。

この記事では、クラシック音楽の歴史に残る名作オラトリオをご紹介します。

【クラシック】オラトリオの名曲。おすすめのクラシック音楽(21〜30)

キリストの幼時Hector Berlioz

Hector Berlioz: Trio “Arrival at Sais” (from “L´Enfance du Christ”, op. 25)
キリストの幼時Hector Berlioz

「幻想交響曲」で知られるフランスのロマン派の作曲家、ベルリオーズが作曲したオラトリオ。

フランス語の歌詞も全てベルリオーズによるもの。

当時偏見や悪意に満ちた酷評に悩んでいたベルリオーズが自身の名前を伏せて発表し、聴衆と批評家が絶賛したので後にベルリオーズは「自分の作品である」と発表し、評価を取り戻しました。

エディプス王Igor Stravinsky

ロシアの近代作曲家ストラヴィンスキーの作品。

ギリシャ神話のエディプス(オイディプス)を題材としたオラトリオで、彼に関する伝説の一場面が取り上げられています。

この動画では日本語でのナレーションが入っており、初めての人が見ても理解しやすくなっています。

【クラシック】オラトリオの名曲。おすすめのクラシック音楽(31〜40)

約束の地Jules Massenet

Jules Massenet – La Terre Promise Oratorio [After The Vulgate] (1897-99)
約束の地Jules Massenet

オペラに名曲が多く、ヴァイオリンソロが美しい「タイスの瞑想曲」が頻繁に演奏されるフランスの作曲家、ジュール・マスネ。

マスネもオラトリオを数曲書いています。

旧約聖書の神がイスラエルの民に与えると約束した土地のエピソードを元にしたオラトリオです。

壮大で悲劇的な雰囲気を持った序曲で始まります。

シルヴェストル・ド・サシのフランス語訳ヴルガータ聖書に基づくフランス語の台本による三部オラトリオとなっています。

第一戒律の責務Wolfgang Amadeus Mozart

W. A. Mozart – KV 35 – Die Schuldigkeit des ersten Gebots
第一戒律の責務Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトが作曲した初期の舞台作品と言われており、オラトリオに分類される場合があります。

なんとモーツァルトが11歳の時に書いた作品ですが、この作品にもモーツアルトらしい軽やかで優雅な作風が十分に感じられます。

現在では残念ながら第一部の自筆譜以外は紛失されていて、演奏される機会はほぼありません。

魂と肉体の劇Emilio de’ Cavalieri

Emilio de’ Cavalieri, Rappresentazione Di Anima Et Di Corpo
魂と肉体の劇Emilio de' Cavalieri

ローマで1600年に初演され、最初に作曲したオラトリオと言われています。

オラトリオは通常は宗教的な内容を持つ声楽曲で、舞台演出は伴いませんが、この作品は衣装と舞台演出があるため厳密にはオペラに近い作品ともいわれます。

ゴルゴタFrank Martin

スイス人プロテスタントの作曲家、フランク・マルタンはジュネーヴに生まれ、ジュネーヴ大学で数学と物理学を学びながら作曲とピアノも本格的に勉強していました。

近代音楽でどんどん調性が崩壊していくのに対して、無調には反対して調整に固執したのがフランク・マルタンです。

ゴルゴタは1949年に作曲され、日本でも1978年に東京交響楽団によって演奏されています。

森の歌Dmitri Shostakovich

Shostakovich “Song of the Forests” Yevgeny Mravinsky
森の歌Dmitri Shostakovich

ロシアの近代作曲家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチによって1949年に作曲されたオラトリオ。

ショスタコーヴィチの歌曲のうち最も有名な代表曲と言われます。

ソビエト連邦の森林事業を讃えるために作曲されました。

ソ連当局は大衆に分かりやすい音楽を求めており、それに沿ってスターリンを褒めたたえる内容の音楽で大絶賛されましたが、それはショスタコーヴィチ本人の本心とは異なった内容だったためショスタコーヴィチは初演時ホテルの部屋でむせび泣いてウォッカを飲んでいたそうです。