ワイドポジションでペンタトニックを弾こう!音程差を使ったダイナミックなフレージングに挑戦
今回のテーマはワイドポジションそしてストレッチフレーズです。
海外のギタリストではよく見かけるフレーズなのですが、そもそもストレッチフレーズ、そしてワイドポジションとは、どういったアプローチなのでしょうか?
ストレッチフレーズ、ワイドポジションとは?
ストレッチフレーズ
まずは、ストレッチフレーズですが、これは指板上のワンブロックを広くとったフレージングのことをいいます。
スティーヴ・ヴァイなどのスーパーギタリスト達が、例えば5フレット~10、12フレット間をワンブロックとして使い、縦横無尽(じゅうおうむじん)に弾く……あの「届かない」ような、指を大きく開いたフレーズをストレッチフレーズと形容します。
外国人のギタリストは手も大きいですので、広いフレット間でも正確なフレージングをしますよね。
では、ここでストレッチフレーズを試してみましょう!
Eマイナーのペンタトニックを使って、7フレット~12フレット間でのアプローチです。
いかがですか?
指板を広く使っているので、速く正確に弾くには練習が必要と思われますが、いわゆるペンタトニックのロック的な響きとは、ちょっと違う感じがしませんか?
このアプローチの特徴は、各弦をスリーノートにしており、エコノミー・ピッキングで、よりスムーズに弾けることと、各弦で弾く3つ目の音(12フレットの音)が、次の弦で弾く最初の音(7フレットの音、2弦は8フレット)と同じ音になることで、独特な感じに聴こえることです。
何か新しいアイディアも、浮かんできそうですね。
ワイドポジション
では次に、ワイドポジションですが、これは、主に「音域」を広くとったフレージングのことをいいます。
もちろん、音域を広く取れば、指板上もストレッチ的になるのですが、この場合、フレーズの音程差を大きく使うという意味合いになり、よりダイナミックなフレージングになります。
では、今度は、Aマイナーのペンタトニック+♭5thのフレージングで検証してみましょう。
いかがですか?
音域を大きく使った、同じシーケンス(オクターブ違い)のアプローチです。
♭5thを経由して、ロック的なフレージングにしています。
上行フレーズにしてもカッコいいと思われますし、ペンタトニックをヨコに移動するアプローチにしたら、また違ったラインが出来そうです。
指板を広く、大きく使ったフレージング、みなさんもぜひお試しください!
それでは、また!
加納修でした!