突然ですが、みなさんは「パワーポップ」というジャンルに対してどのようなバンドや音を思い浮かべますでしょうか。
詳しい方であればパワーポップの元祖的な存在と言えるバッドフィンガーやラズベリーズはもちろん、パンク~ニューウェーブ以降のバンドもすぐに挙げられるとは思いますが、人によって解釈が分かれることもあって「どれがパワーポップなの?」と疑問に思われている方も多いかもしれません。
その影響源やビートルズやザ・フーなど60年代のバンドにまでさかのぼりますが、こちらの記事では全盛期と言われる70年代から90年代~00年代以降のバンドも含めて、特にパワーポップ初心者の方におすすめしたい名曲をまとめて紹介しています!
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もくじ
- 【洋楽】まずはここから!定番のパワーポップ人気曲まとめ
- Go All The WayRaspberries
- September GurlsBig Star
- I Wanna Be Your BoyfriendThe Rubinoos
- No Matter WhatBadfinger
- I’ve Been WaitingMatthew Sweet
- Sparky’s DreamTeenage Fanclub
- DianeMaterial Issue
- My Best Friend’s GirlThe Cars
- New MistakeJellyfish
- SurrenderCheap Trick
- Modern KicksThe Exploding Hearts
- Buddy HollyWeezer
- Dirty Little SecretThe All-American Rejects
- Starry EyesThe Records
- Black and WhiteThe dB’s
- The Kids Are AlrightThe Who
- Teenage KicksThe Undertones
- Couldn’t I Just Tell YouTodd Rundgren
- American GirlTom Petty & The Heartbreakers
- Golden BlundersThe Posies
- Break The RulesCharli XCX
- HackensackFountains of Wayne
- Pulling Muscles (from the shell)Squeeze
- Shake Some ActionThe Flamin’ Groovies
- The Breakup Song (They Don’t Write ‘Em)The Greg Kihn Band
- Ever Fallen In Love (With Someone You Shouldn’t’ve)The Buzzcocks
- Til I Hear It From YouGin Blossoms
- Behind the Wall of SleepThe Smithereens
- Fox On The RunSWEET
- Whole Wide WorldWreckless Eric
- Southern GirlsCheap Trick
- I Can’t Let GoThe Hollies
- I’m On FireDwight Twilley Band
- Do Anything You Wanna DoEddie&The Hot Rods
- I Got YouSplit Enz
- Please Please MeThe Beatles
- I’ll Feel A Whole Lot BetterThe Byrds
- Just What I NeededThe Cars
- Just The GirlThe Click Five
- Another Girl, Another PlanetThe Only Ones
- That Thing You Do!The Wonders
- I Only Want to Be with YouDusty Springfield
- Cruel To Be KindNick Lowe
- FreezerPONY
- Don’t Worry BabyThe Beach Boys
- Red Rubber BallThe Cyrkle
- Needles and PinsThe Searchers
【洋楽】まずはここから!定番のパワーポップ人気曲まとめ(1〜20)
Go All The WayRaspberries

パワーポップというジャンルを確立した名曲といえば、ラズベリーズが1972年に発売したこの傑作を外すことはできません。
ビートルズやザ・フーから影響を受けたアメリカ・オハイオ州のバンドが生み出したハードなギターリフと甘美なメロディの融合は、ロック史に大きな足跡を残しました。
本作はアメリカでビルボード・ホット100の5位を記録し、130万枚以上を売り上げましたね。
キャメロン・クロウ監督の『あの頃ペニー・レインと』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など、数々の映画にも採用され続けているのも、その魅力の証。
ロックを愛するすべての音楽ファンに贈る、永遠に色あせることのない輝きを放つパワーポップの金字塔です。
September GurlsBig Star

パワーポップの金字塔として知られるアメリカのBig Starが1974年に残した珠玉のナンバーは、ジャングリーなギター・サウンドと甘く切ないメロディの融合が光る名曲中の名曲です。
アルバム『Radio City』の収録曲で、複数の女性との関係にインスピレーションを得て生まれた本作は、ザ・ビートルズからザ・ビーチ・ボーイズまでの影響を感じさせる、極上のギター・ポップ・チューンとなっています。
商業的な成功には恵まれませんでしたが、ザ・バングルスやダム・ダム・ガールズなど、数々のアーティストがカバーを手がけており、2003年にはローリング・ストーン誌の「史上最高の500曲」にも選出されました。
メロディアスなギター・フレーズと甘美なハーモニーに心奪われたい方におすすめの1曲です。
I Wanna Be Your BoyfriendThe Rubinoos

パワーポップの魅力を凝縮したキャッチーなナンバーで、アメリカ・カリフォルニア州バークレー出身のザ・ルビナーズが1979年に世に送り出した記念すべき1曲。
ポップセンス溢れるキャッチーなメロディと心温まるハーモニーで、音楽ファンの心を魅了してきました。
アルバム『Back to the Drawing Board』に収録され、イギリスやヨーロッパのラジオでも頻繁にオンエアされたヒット曲です。
同年にはエルヴィス・コステロさんの「Armed Funk Tour」で前座を務めるなど、ライブ活動も精力的に行っていました。
本作は2007年にアヴリル・ラヴィーンさんの『Girlfriend』との楽曲の類似性が話題となり、その後和解に至るという興味深いエピソードも持っています。
爽やかなサウンドと甘いメロディが心地よく、懐かしい青春時代を思い出したい方におすすめの楽曲です。
No Matter WhatBadfinger

カッコよさと切なさが同居した70年代パワーポップの金字塔とも言える一曲です。
ウェールズ出身のバッドフィンガーが1970年10月にApple Recordsからリリースした楽曲は、ロック色の強いギターサウンドとキャッチーなメロディをバランスよく組み合わせた名作です。
アルバム『No Dice』に収録され、全米チャート8位、全英チャート5位という驚異的なセールスを記録しました。
テレビドラマ『ブレイキング・バッド』の最終回でも起用され、改めて注目を集めた本作は、パワーポップファンなら必聴の楽曲。
メロディアスなフレーズが印象的で、ビートルズ直系のハーモニーと力強いギターが絶妙なバランスで調和しています。
パワーポップという音楽性に興味を持ち始めた方にぜひ聴いていただきたい、ジャンルの真髄を体現した一曲です。
I’ve Been WaitingMatthew Sweet

甘く切ないメロディと印象的なギターサウンドが心に響く、パワーポップの名作です!
アメリカのシンガーソングライター、マシュー・スウィートさんが1991年にアルバム『Girlfriend』でリリースした本作は、離婚後に新たな恋愛関係を見つけた彼の実体験が込められており、強い説得力を放っています。
元テレビジョンのリチャード・ロイドさんやロバート・クワインさんといった名手のギタリストが参加し、アナログテープで録音された生々しいサウンドも魅力的。
映画『All Over the Guy』やテレビドラマ『Scrubs』でも使用された本作は、『うる星やつら』のキャラクターを起用したMTVでのミュージックビデオも話題となり、パワーポップファンならずとも多くのリスナーの心を掴んでいます。
Sparky’s DreamTeenage Fanclub

パワーポップの金字塔といえるロック・サウンドが鳴り響く楽曲です。
スコットランドのTeenage Fanclubは、ビートルズやビッグ・スターに影響を受けたサウンドを展開しており、1995年5月に発売されたこの曲は、メロディアスなギターと透明感のあるハーモニーが印象的な彼ららしさが光る作品です。
アルバム『Grand Prix』の先行シングルで、イギリスのシングルチャートで40位を記録し、ファン人気も高い名曲ですね。
本作は、80年代から90年代のパワーポップ・シーンを代表する名曲として今なお多くのファンから愛され続けており、煌びやかなギターと耳に残るメロディは、爽やかな朝のドライブや友人との語らいのBGMとして最適な一曲といえるでしょう。