RAG Musicバンド入門
素敵なバンド
search

レコーディングのちょっといい話 7選

「あの有名アーティストはどんな姿勢でレコーディングに挑んでたのか」

レコーディングにまつわるエピソードやトリビアなど、ちょっといい話をご紹介します。

レコーディングのちょっといい話

昭和の歌謡界を代表する歌手、美空ひばりの録音エピソード

美空ひばり

http://kijiya.sblo.jp/article/46362582.html

「美空ひばりさんのレコーディングは、常に本番テイク1でOK!」

有名な「業界都市伝説」がありますね。

「本気で歌う」そして「高い表現力」が、レコーディングエンジニアにも伝わっていたのではないでしょうか。

そして日本人歌手初のデジタル録音は、日本が誇る歌手 美空ひばりさんです。

1973年1月、厚生年金会館でのライブを、試作1号機を使って収録しました。

そのときは試作1号機をトラックに載せていきました。

1本のVTRテープで録音できるのは約1時間。

休憩時間にテープを取り替えながら、コンサートの全曲を録音しました。

このときの録音はレコードとして発売され、売れ行きも良いものでした。

美空ひばりさんはその年、実は精神的に辛い時期でした。

しかし、ひばりさんはそのコンサートのとき楽屋で「せっかく新しい機械で録音してくれるんだから、私もがんばって歌います」と言ってくださったのをよく覚えています。

http://pr.denon.com/jp/Denon/Lists/Posts/Post.aspx?ID=262#.U3FH3NwvGTu

https://youtu.be/0fR3mDg9lHE?t=2m33s

hideのレコーディング方法

hide

http://girlschannel.net/topics/27839/

音楽に対する姿勢を常に高く持ち、生真面目すぎるぐらい勉強してたhide

お客さんの前で最高のショーを見せるために、レコーディングでは様々なチャレンジや試行錯誤を繰り返されています。

hideはレコーディング前に一つの曲を何十回も何百回も録音してみるのだという。

そして、普通の人が聞いたら違いがわからないような細かい点まで、チェックしているのだそうだ。

ヴォイス・トレーナーが「なんでもうOKが出てるのに、そんなに歌い直すの?」と尋ねたら、「同じように聞こえるかもしれないけど、500回目に歌った歌よりも700回目に歌ったほうが絶対にいいんだよ。

ちょっとでもよくなるんだったら、ぼくは700回でも800回でも歌い直す」と、答えたという。

そんな不器用なまでの生真面目さが、彼の原点なのかもしれない。

http://www.esp.ac.jp/oshima/memories/shoxx/99_0504.html

韓国のフィギュアスケート選手 キム・ヨナのレコーディングの裏側

キム・ヨナ

http://tvfan-k.kyodo.co.jp/news/star-news/86848

このような姿を見ると「スポーツに取り組む姿勢とも近いものがある」と感じさせられました。

サムスン電子によると、キム・ヨナは歌唱力が必要とされる同曲を児童合唱団と共に完璧に歌うため、相当練習したという。

練習の結果、キム・ヨナは高音と低音を行き来する同曲を原曲キーで熱唱。

高音が印象的なクライマックス部分も地声で歌い、大きな問題もなくレコーディングを終えたという。

ビートルズ全盛期当時、レコーディング背景が伺えるエピソード

ビートルズ

http://dic.nicovideo.jp/a/beatles

当時まだ発展途上のレコーディング技術の底上げは、ビートルズがいたからこそではないでしょうか。

ビートルズがレコーディングにおいて最初に導入したであろうと思われる技術は現在も使われており、基本になっております。

今では考えられないことですが、当時のレコーディングは4トラックで行なわれていました。

そこにボーカルや楽器などの様々な音を詰め込みエフェクトをかけるわけです。

ビートルズによって多重録音という方法が開発されたのです。

つまりビートルズの歴史はレコーディングの歴史でもあったということです。

これらの作業にビートルズは多くの時間を費やしました。

ところが完成したものにジョンは納得せず、ビートルズが演奏したヴァージョンと、プロデューサーのジョージ・マーチンの管弦楽ヴァージョンをつなぎ合わせて一つにまとめるよう要求します。

キーもテンポも違う二つのトラックを一つにまとめることなど当時は不可能な話です。

ジョージ・マーチンは「無理だ」と答えます。

しかしジョンは「いや、ジョージ、君ならできるよ」と譲りません。

こうしてアビーロード・スタジオでは、それまで経験したことのない実験が始まりました。

それはまさに月に行くアポロ計画のようなものです。

そして奇跡は起きたのです。

最初のヴァージョンの速度を上げ、もう一つのヴァージョンの速度を下げれば2曲はうまくつながることをジョージ・マーチンは発見したのです。

こうしてジョンの意図したサウンドに仕上がったのです。

それを成しえたのは、ジョージ・マーチンとそのスタッフの努力に他なりません。

ちなみに二つのヴァージョンがつなぎあわせられているのは、スタートからちょうど60秒のところです。

http://manabinomo.exblog.jp/11867297/

最後に

音源自体の良さは、ミュージシャンの妥協しない姿勢、そしてエンジニアやプロデューサーの力が合わさることで生み出されます。

ベストな音源を制作することに集中したいものですね。

次の「いい話」の主人公はそう、あなたです。

ライタープロフィール

きんや

スタジオラグ スタッフ

きんや

京都河原町三条に位置する、リハスタのスタッフです。

バンド練習に適したデッドな音響のリハーサルスタジオ。

プロによる音楽教室。

ご予約はウェブにて24時間受付中!

あなたの一番店になるために「スタジオラグらしさ」を追求してまいります。

ウェブサイト:https://www.studiorag.com

Twitter:kawaramachi_rag

このライター・クリエイターへメッセージを送る

記事一覧