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日本の浪曲。伝統の浪花節(なにわぶし)

三味線の音色が奏でる情景、語り手の表情豊かな声が紡ぐ人情物語。

それが日本の伝統芸能「浪曲」の醍醐味です。

二代目広沢虎造さんの「石松三十石船道中」や桃中軒雲右衛門さんの「赤垣源蔵」など、義理と人情が交錯する物語は、時を超えて私たちの心を揺さぶります。

浪曲の世界は、まるで映画を耳で観るような臨場感で、温かな人間ドラマを届けてくれます。

日本の浪曲。伝統の浪花節(なにわぶし)(1〜20)

赤垣源蔵 禁酒の条桃中軒雲右衛門

浪曲 赤垣源蔵(禁酒の条)①② (桃中軒雲右衛門) 蓄音機再生
赤垣源蔵 禁酒の条桃中軒雲右衛門

明治~大正期に活躍した浪曲界の伝説の浪曲師。

自身の人生も浪曲の演目になっているほどです。

現存する音源はSP盤レコードのみですが、つやのあるはっきりした声で、当時雲右衛門のレコードが爆発的に売れたのもわかります。

駕籠幽霊酒井雲

道風茂/酒井子雲 3 南部坂・雪の別れ 葛飾北斎・駕籠幽霊
駕籠幽霊酒井雲

1898年生まれ。

16歳で桃中軒雲右衛門に入門したのち、これまでの浪曲とは一線を画した「文芸浪曲」路線を確立。

戦後の浪曲ブームに乗った一人。

歌手の村田英雄が少年浪曲師時代の師匠でもあり、「酒井雲坊」と名付けていました。

日本の浪曲。伝統の浪花節(なにわぶし)(21〜40)

加賀騒動から武士の情二代目京山幸枝若

1954年生まれ。

1973年、父の初代京山幸枝若に入門して「福太郎」。

先代没後、2004年に二代目幸枝若を襲名。

父親譲りの美声で早くから浪曲ファンの間で注目を浴びる人気者です。

吉本興業に所属する数少ない浪曲師。

紺屋高尾(前半)国本武春

2015年暮れに55歳の若さで早逝した時は、浪曲界だけでなく東西の演芸界全体がその早すぎる死を惜しんだほど、東京浪曲界の中心人物でした。

NHK-Eテレ「にほんごであそぼ」で彼が演じた「うなりやベベン」は今も健在。

壺坂霊験記浪花亭綾太郎

幼い頃に病気で失明し、様々な苦難の道を歩きながら、1903年に初代浪花亭綾造門下となり、21歳で綾太郎を襲名しました。

夫婦愛を描いた代表作「壺坂霊験記」の一節は、昭和中期なら浪曲通ならずとも知れ渡っていたほどです。

昭和の名人の一人。

仙台の鬼夫婦玉川奈々福

玉川奈々福  仙台の鬼夫婦   曲師・沢村豊子
仙台の鬼夫婦玉川奈々福

会社勤務の傍ら玉川福太郎門下で浪曲を学び、曲師(三味線奏者)からのちに浪曲師に専念。

大小の会場での浪曲会やプロデュース公演、新作の口演なども手掛け、現在最も行動力のある浪曲師と言っても過言ではないでしょう。