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日本の浪曲。伝統の浪花節(なにわぶし)

三味線の音色が奏でる情景、語り手の表情豊かな声が紡ぐ人情物語。

それが日本の伝統芸能「浪曲」の醍醐味です。

二代目広沢虎造さんの「石松三十石船道中」や桃中軒雲右衛門さんの「赤垣源蔵」など、義理と人情が交錯する物語は、時を超えて私たちの心を揺さぶります。

浪曲の世界は、まるで映画を耳で観るような臨場感で、温かな人間ドラマを届けてくれます。

日本の浪曲。伝統の浪花節(なにわぶし)(1〜20)

野狐三次 大師詣で(一)初代東家浦太郎

菊地まどかの浪曲の世界 第四回 / 初代東家浦太郎「野狐三次(木っ端売り)」
野狐三次 大師詣で(一)初代東家浦太郎

戦後の浪曲ブームを支えた一人。

日本浪曲協会会長を三期務めました。

ノドを締めて発声する胴声(ダミ声)では最後の名人と称されます。

1995年、浦太郎の名を二代目に譲って自らは「東家三叟」を名乗り隠居しました。

2004年没。

佐渡情話(一)寿々木米若

ひばりの佐渡情話   ちあきなおみ1番のみ
佐渡情話(一)寿々木米若

おなじみ「佐渡へ佐渡へと…」の一節で始まる名作浪曲「佐渡情話」は、初代寿々木米若が自ら創作して看板芸に仕立てたものです。

人望にも優れ、三期にわたって日本浪曲協会会長を務めました。

戦後浪曲ブームのスターの一人。

灰神楽道中記(一)初代相模太郎

1900年生まれ。

17歳で入門後、戦前レコードを吹き込んだ際に相模太郎と改名。

「灰神楽三太郎」が代表作。

1972年没。

次男の二代目相模太郎は「怪物くん」などテレビアニメ初期時代の声優としても活躍した人でした。

茶碗長屋二代目東家浦太郎

1942年生まれ。

1955年東家楽浦に入門後、1970年には「太田英夫」に改名、1995年二代目東家浦太郎襲名。

日本浪曲協会の第十五代会長も務めました。

この「茶碗長屋」は落語「井戸の茶碗」とほぼ同じストーリーです。

天保水滸伝 平手の駆けつけ二代目玉川福太郎

1968年、三代目玉川勝太郎に入門。

1974年に二代目福太郎を襲名。

鬼瓦のような強面を活かした豪快な芸風で人気を博しました。

2004年に「天保水滸伝」の5ヵ月連続公演で注目を浴びた僅か3年後に他界、浪曲ファンを悲しませました。

雷電小田原相撲初代京山幸枝若

1926年生まれ。

1941年に初代京山幸枝若を名乗りました。

美声でならし、他ジャンルの芸能人とのジョイント舞台で話題を呼ぶなど、浪曲の普及に尽力しました。

「小田原相撲」を始めとする相撲物や時事ネタ浪曲が十八番。