RAG Musicにほんのうた
素敵な童謡・民謡・唱歌

【入門編】日本の伝統芸能~浪曲の名作を紹介【浪花節】

江戸時代から続く日本の伝統芸能である浪曲は浪花節とも呼ばれ、打楽器三味線の伴奏に乗せて、人情噺や歴史物語を情感豊かに語る独特な語り芸です。

一人の語り手、つまり浪曲師が複数の登場人物を演じ分け、歌と語りを巧みに使い分けながら物語を展開していきます。

庶民の喜怒哀楽を描いた義理人情物や、歴史上の英雄を題材にした時代物など、その作品世界は実に多彩。

近年では若手浪曲師の活躍も目覚ましく、現代的な解釈や新作の上演にも積極的に取り組んでいます。

そんな浪曲に興味を持たれた方に向けて、代表的な作品をここでは紹介します。

入門編としてもぴったりな記事をぜひお楽しみください。

【入門編】日本の伝統芸能~浪曲の名作を紹介【浪花節】(11〜20)

高田の馬場春野美恵子

春野 美恵子  浪曲「高田馬場」
高田の馬場春野美恵子

江戸時代の武士の誠義と侠気を描いた浪曲の名作として知られる本作は、赤穂義士の物語と並んで称される名場面を語る演目です。

春野美恵子さんの語りは、民謡で鍛え上げた安定感のある発声とコブシの効いた節回しが見事に融合し、剣戟の緊張感と若き侍の心意気を情感豊かに描き出しています。

師匠である春野百合子さんが1993年に芸術選奨文部大臣賞を受賞した演目でもあり、継承された芸の粋を味わえる一作といえるでしょう。

沢村さくらさんの三味線が物語の抑揚を生み出し、語りと音が一体となって聴き手を江戸の世界へと誘います。

古典浪曲の入門としても最適で、義理人情の世界に触れたい方にぜひ聴いていただきたい作品です。

おわりに

浪曲や浪花節は、語り部の言葉と三味線の音色が紡ぎ出す日本の伝統芸能として、私たちの心に今もなお深く根付いています。

なにわぶしの持つ独特の節回しと物語の世界は、時代を超えて人々の心を揺さぶり、老若男女を問わず感動を届け続けています。

この素晴らしい文化遺産を、これからも大切に受け継いでいきたいものですね。