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【入門編】日本の伝統芸能~浪曲の名作を紹介【浪花節】

江戸時代から続く日本の伝統芸能である浪曲は浪花節とも呼ばれ、打楽器三味線の伴奏に乗せて、人情噺や歴史物語を情感豊かに語る独特な語り芸です。

一人の語り手、つまり浪曲師が複数の登場人物を演じ分け、歌と語りを巧みに使い分けながら物語を展開していきます。

庶民の喜怒哀楽を描いた義理人情物や、歴史上の英雄を題材にした時代物など、その作品世界は実に多彩。

近年では若手浪曲師の活躍も目覚ましく、現代的な解釈や新作の上演にも積極的に取り組んでいます。

そんな浪曲に興味を持たれた方に向けて、代表的な作品をここでは紹介します。

入門編としてもぴったりな記事をぜひお楽しみください。

【入門編】日本の伝統芸能~浪曲の名作を紹介【浪花節】(11〜20)

俵星玄蕃NEW!真山一郎

忠臣蔵の世界を題材にした歌謡浪曲の名作として、三波春夫さんが1964年に発表した本作は、元禄時代の義士・俵星玄蕃の物語を七五調で表現した作品です。

浪曲特有の語りと歌が織りなす構成が魅力で、俵星玄蕃という槍の名手が赤穂浪士のために奔走する姿が情感豊かに描かれています。

曲間に挟まれるセリフは軽やかでありながら魂が乗っており、聴く者を自然と物語の世界へ引き込んでいきます。

義理人情を重んじる武士の生きざまや、仲間への熱い思いが伝わってくる本作は、長編歌謡浪曲という芸能の魅力を存分に味わえる一曲です。

日本の伝統芸能に触れてみたい方や、時代劇の世界観が好きな方におすすめできる作品と言えるでしょう。

おわりに

浪曲や浪花節は、語り部の言葉と三味線の音色が紡ぎ出す日本の伝統芸能として、私たちの心に今もなお深く根付いています。

なにわぶしの持つ独特の節回しと物語の世界は、時代を超えて人々の心を揺さぶり、老若男女を問わず感動を届け続けています。

この素晴らしい文化遺産を、これからも大切に受け継いでいきたいものですね。