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日本の浪曲。伝統の浪花節(なにわぶし)

三味線の音色が奏でる情景、語り手の表情豊かな声が紡ぐ人情物語。

それが日本の伝統芸能「浪曲」の醍醐味です。

二代目広沢虎造さんの「石松三十石船道中」や桃中軒雲右衛門さんの「赤垣源蔵」など、義理と人情が交錯する物語は、時を超えて私たちの心を揺さぶります。

浪曲の世界は、まるで映画を耳で観るような臨場感で、温かな人間ドラマを届けてくれます。

日本の浪曲。伝統の浪花節(なにわぶし)(1〜20)

英国密航広沢瓢右衛門

1897年生まれ。

生来の悪声もあって長く売れませんでしたが、1980年前後に「花王名人劇場」を始めてマスコミで脚光を浴び、80歳を過ぎて売れっ子になりました。

この「英国密航」は瓢右衛門の代表作。

1990年に92歳で没。

平成女事情春野恵子

「進め!

電波少年」に家庭教師のケイコ先生で登場後、浪曲の世界へ。

第一人者・春野百合子に師事して2006年に初舞台、関西を拠点に全国でパワフルに活動するホープ。

この「平成女事情」はくまざわあかね・作の新作浪曲。

黄金の花東武蔵

立川談志が「一番好きな浪花節語り」として著書で紹介しています。

歯切れよく威勢の良い口調とともに、その日の新聞記事をすぐ高座に取り入れる才気や、独創性溢れる節回しなど、談志自身とよく似た部分があるためかもしれません。

紀伊国屋文左衛門梅中軒鶯童

1902年生まれ。

戦前SP盤レコードにして大ヒットした「紀伊國屋文左衛門」が終生の代表作となりました。

当時の浪曲師の特徴でもあった胴声(ダミ声)でないのが逆に個性となって、浪曲ファンの間では「鶯童節」と呼ばれました。

唄入り観音経 吉五郎発端の巻三門博

菊地まどかの浪曲の世界 第六回 / 三門 博「唄入り観音経 吉五郎発端の巻」
唄入り観音経 吉五郎発端の巻三門博

日本浪曲協会第九代会長。

三門博といえば「唄入り観音経」と言われるほど、この明るい唄い調子は戦前~戦後の浪曲ファンに愛され、レコード200万枚の大ヒットを記録しました。

美空ひばりによって歌謡曲にもなりました。

甚五郎の蟹二代目広沢菊春

<浪曲> 広沢菊春「甚五郎の蟹」
甚五郎の蟹二代目広沢菊春

1914年生まれ。

初代広沢菊春の実子で、天龍三郎は実弟。

浪曲では名工・左甚五郎を扱った演目は数多くありますが、この「甚五郎の蟹」は落語調のコミカルな内容で、事実「叩き蟹」のタイトルで落語にも移植されています。