日本海を歌った演歌。大海原をテーマにした名曲まとめ
演歌には、日本海を歌った楽曲がたくさんあるのをご存じでしょうか?
もちろんタイトルに日本海と付いている曲もたくさんありますし、歌詞の中に日本海が登場する曲もたくさんあります。
荒々しい波の様子や、冬には厳しい寒さに見舞われるなど、日本海が持つイメージは演歌の雰囲気とよく似合うんですよね。
この記事では、そうした日本海が描かれた演歌の名曲を一挙に紹介していきます。
それぞれの楽曲に描かれた風景を想像しながらじっくりと聴いてみてくださいね。
日本海を歌った演歌。大海原をテーマにした名曲まとめ(1〜10)
愛が泣く 日本海松原健之

松原健之さんがリリースした、デビュー20周年記念シングル第2弾です。
日本海を舞台に切ない恋心を描いた叙情歌で、田久保真見さんの詩情豊かな歌詞に、弦哲也さんの哀愁を帯びたメロディーが重なり、海辺の風景がありありと目に浮かびます。
ドラマチックな曲調もまた、そうなる理由の一つでしょう。
故郷や大切な人への思いを胸に秘めている方に、ぜひ聴いていただきたい1曲です。
津軽かぜ港竹村こずえ

滋賀県出身の竹村こずえさんが2025年10月にリリースしたこの曲は、キャリアで最もロック色を強めた意欲作です。
イントロから轟くエレキギターと力強いビートが印象的で、歌詞は吹雪舞う北国の港を舞台に、運命に翻弄されながらも愛を貫こうとする女性の情念が描かれています。
演歌らしい情感を保ちながら、バンドサウンドを前面に押し出した編曲が圧巻。
伝統的な演歌ファンはもちろん、新しいサウンドを求める方にもぜひ聴いていただきたい1曲です。
播磨の渡り鳥坂本冬美

坂本冬美さんによる、旅情豊かな1曲。
この曲は、2004年9月にリリースされた作品です。
兵庫の播磨地方を舞台に、故郷を離れてさすらう渡り鳥のような主人公の孤独な心情が描かれており、胸が締め付けられます。
浪曲で培われた坂本さんの力強い歌声とこぶしが、切ない物語の世界観をぐっと深めていますね。
同年の紅白歌合戦で披露されたことからも、その人気ぶりがうかがえます。
播磨の風景に思いをはせながら、主人公になりきって歌い上げてみてはいかがでしょうか。
城崎しぐれ月大江裕

湯けむりと柳並木が目に浮かぶ、大江裕さんの本格ご当地演歌です。
デビュー15周年を記念して2023年8月にリリースされた作品で、兵庫の名湯、城崎温泉を舞台に、別れた人を忘れられない男性の未練が描かれています。
大江さんの深みあるこぶしが、主人公のやるせない思いを一層際立たせ、聴く者の心を揺さぶる本作は、ミュージックビデオで初挑戦した浴衣姿と表情の演技も見どころです。
旅情に浸りたいときや、感傷的な気分に寄り添ってほしい夜にピッタリの1曲といえるのではないでしょうか。
城崎恋唄細川たかし

歌手生活30周年という節目を飾った、細川たかしさんの名バラードです。
兵庫県の名湯、城崎温泉を舞台に、湯けむりの向こうに消えた恋の思い出が情感豊かに歌い上げられています。
麦わら細工といった土地ならではの言葉が、主人公のやるせない心模様と重なり、聴く人の胸にじんわりと染み渡りますね。
この楽曲は2005年1月に発売された作品で、同年のアルバム『細川たかし全曲集 城崎恋歌』の表題曲にもなりました。
現地には歌碑も建立されており、旅情をかきたてる名曲として愛されています。
百年の風寺島絵里佳

民謡の江差追分で2003年に全国大会優勝を果たした実力派、寺島絵里佳さん。
彼女はこの、2025年8月に発売した両A面シングル『百年の風/流氷海道オホーツク』で、演歌歌手デビューを果たしました。
本作は、故郷である北海道の歴史、五稜郭の戦いを背景に、新天地を拓いた武士たちの誇り高き魂を歌い上げた壮大な歴史絵巻。
民謡で鍛え抜かれた奥深い歌声が、伊戸のりおさんによる力強い編曲にぴたりとハマっています。
時を超えて受け継がれる希望を歌ったドラマチックなメロディーが、聴く人の心を強く揺さぶるんです。
志摩半島鳥羽一郎

潮の匂いと真珠いかだのきらめきが立ち上がる、地元密着の演歌。
海で育った鳥羽一郎さんの声が、和具や大島、前浜漁港、“潮かけ祭り”を具体的に描き、誇りと人情を力強く伝えます。
三重県鳥羽市出身で遠洋漁業の経験を持つ歌い手ならではの重みが響き、港の労働や祭礼の熱まで肌で感じさせます。
行事は来場者約1万人の年もあり、志摩ふれあい公園には歌碑も。
2001年8月のシングルで、作詞は里村龍一、作曲は美樹克彦、編曲は蔦将包。
2001年10月のアルバム『鳥羽一郎 全曲集』に収録され、後年はアルバム『この道』にも。
B面は『大王の疾風』。
2001年の第52回NHK紅白歌合戦で披露。
この楽曲は、海沿いのドライブや郷里を思う夜におすすめ。
本作のうねるリズムが記憶を呼び起こします。






