日本海を歌った演歌。大海原をテーマにした名曲まとめ
演歌には、日本海を歌った楽曲がたくさんあるのをご存じでしょうか?
もちろんタイトルに日本海と付いている曲もたくさんありますし、歌詞の中に日本海が登場する曲もたくさんあります。
荒々しい波の様子や、冬には厳しい寒さに見舞われるなど、日本海が持つイメージは演歌の雰囲気とよく似合うんですよね。
この記事では、そうした日本海が描かれた演歌の名曲を一挙に紹介していきます。
それぞれの楽曲に描かれた風景を想像しながらじっくりと聴いてみてくださいね。
日本海を歌った演歌。大海原をテーマにした名曲まとめ(11〜20)
土佐の男鏡五郎

ベテラン演歌歌手、鏡五郎さんが2009年に発表した『土佐の男』。
高知の情景が鮮やかに目に浮かぶ、ご当地演歌の真骨頂ともいえる作品です。
「月のヨサコイ桂浜」「赤い椿の花を抱き」といったフレーズが、南国・土佐の美しい風景へと誘ってくれますよね。
そして何より心を揺さぶるのが、「しぶき荒波 どんと来い」と歌い上げる、土佐の男の気骨あふれる心意気。
鏡五郎さんの張りのある歌声と独特の節回しが、その不屈の魂を見事に表現しています。
故郷への誇りを胸に、どんな困難も度胸で受けとめる。
聴いているだけで、土佐の雄大な自然と人々の情熱が心に吹き込んでくるような、そんな力強さにあふれた一曲です。
十勝秋冬大江裕

秋から冬へと移り変わる、北海道は十勝平野の雄大な景色が目に浮かぶような1曲です。
025年7月にリリースされたこの曲は、2024年11月の『北海ながれ歌』から続く北海道シリーズの第2弾。
厳しい自然の中で育まれた家族のきずなと、親への深い感謝の気持ちを丁寧に描いた、心温まる作品です。
大江裕さんの温かくも力強い歌声が物語性に深みを与えており、聴く人の胸を打つんですよね。
故郷を離れてがんばっている方が聴けば、家族への思いが募るはずです。
風花大空亜由美

演歌の叙情的な世界観に、思わず体が揺れるロックサウンドを融合させた大空亜由美さんの楽曲です。
本作は、師匠である結城忍さんが作詞を手がけ、失った恋の痛みを抱えながらも、やがて来る春に花が凛と咲くように前を向く、その強い決意が歌われています。
大空さんの情感あふれる歌声が、主人公の切なさと再生への希望をドラマチックに表現。
悲しみを乗り越え、新たな一歩を踏み出したいあなたの背中を力強く押してくれるはずです!
伊豆しぐれ北川裕二

ベテラン演歌歌手、北川裕二さんが情感豊かに歌い上げる、哀愁漂う一曲です。
2018年に発売された本曲は、雨に煙る伊豆の景色と、やるせない恋心が交差する叙情演歌。
しっとりとしたイントロが始まると、まるで冷たい秋の雨「しぐれ」が心に降りそそぐかのようです。
過ぎ去った恋の思い出をたどる旅なのでしょうか。
北川さんの深く温かい歌声が、天城の山々や寂しげな海岸線の風景と見事に溶け合い、聴く者の胸を締め付けます。
失恋の痛みを抱え、ひとり伊豆をさまよう主人公の姿に、自分を重ねてしまう方も多いのではないでしょうか?
秘螢永井みゆき

初夏の奈良を舞台に、闇夜に舞う蛍へはかない恋心を重ね合わせた、永井みゆきさんの『秘螢』。
花の香りが漂う昼間の情景から、蛍が舞う夜の情景へと移り変わる様子が歌われており、まるで一本の小説を読んでいるかのような世界観にぐっと引き込まれます。
伝統的な演歌の枠にとどまらない洋風のアレンジと、切ない二胡の音色が絶妙に絡み合い、秘められた恋の熱情をほうふつとさせる本曲。
永井さんの吐息まじりの歌声が、募る思いを抱える主人公の姿を鮮やかに描き出し、聴く人の心をきゅっと締め付けますよね。
国東半島北島三郎

演歌界の巨星、北島三郎さんが歌い上げる、大分県が舞台の楽曲です。
神仏習合の文化が息づく「国東半島」を背景に、故郷を遠く離れた人が抱く熱い望郷の念や、大切な母への思慕が情熱的に歌われています。
北島さんご自身のペンネームで作詞作曲を手がけていることからも、この曲へのひときわ深い愛情が伝わってくるようです。
その威風堂々とした歌声に耳を傾ければ、国東の風や潮の香りが心に届くかもしれませんね。
故郷を持つすべての方の琴線に触れる1曲ではないでしょうか。
日本海を歌った演歌。大海原をテーマにした名曲まとめ(21〜30)
国東半島松前ひろ子

松前ひろ子さんが歌う「国東半島」は、大分の旅情を深く感じさせる叙情演歌です。
夫である山口ひろしさんが作曲を手がけた本曲は、聴く人の心に故郷の風景を優しく映し出すようなメロディーが印象的。
映画『釣りバカ日誌19』で登場人物が熱唱したことから、曲名は知らなくてもどこかで耳にしたことがある……そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。
この曲をきっかけに国東市の観光親善大使にも任命された松前さん。
その情感豊かな歌声は、歌詞に描かれる半島の美しい情景と溶け合い、まるで自分がそこを旅しているかのような気分にさせてくれるでしょう。