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【難易度低め】今すぐ弾ける!シューマンのピアノ作品を一挙に紹介

温かみあふれるピアノ曲を数多く残した、ロマン派を代表する作曲家の一人であるロベルト・シューマン。

その作品の中には、テレビやCMなどでたびたび使用されている『トロイメライ』をはじめとする、親しみやすく比較的やさしいレベルの楽曲もあります。

そこで本記事では、シューマンらしさを感じられる名曲の中から、ピアノ初心者でも挑戦しやすい、難易度低めのピアノ作品をご紹介します。

ゆったりとした曲から快活な曲まで、幅広くピックアップしているので、お気に入りの1曲を見つけて、さっそくチャレンジしてみてくださいね!

【難易度低め】今すぐ弾ける!シューマンのピアノ作品を一挙に紹介(1〜10)

『謝肉祭』Op.9 第2曲 ピエロRobert Schumann

Schumann. Carnaval Op. 9. 2. Pierrot. Partitura. Audición.
『謝肉祭』Op.9 第2曲 ピエロRobert Schumann

作品集『謝肉祭』から、ロベルト・シューマンが道化師ピエロを表現した小品をご紹介します。

内向的で哀愁を帯びた雰囲気が印象的な本作は、単調なリズムと突然の跳躍的な動きが特徴です。

変ホ長調でわずか2分程度の小品ながら、ペダルを効果的に使った音響効果により、ピエロの繊細な心情が静かに描かれています。

シューマンは1834年から1835年にかけてこの組曲を作曲しており、当時の恋愛関係や内面世界を曲に反映させました。

ピアノを始めたばかりの方や、短い曲から挑戦したい方におすすめです。

難しいテクニックを必要としないため、しっかりと表現力を意識して弾けば、ロマン派音楽の魅力を存分に味わえる一曲です。

『謝肉祭』Op.9 第5曲 オイゼビウスRobert Schumann

『謝肉祭』の中で静かに佇む第5曲は、シューマンの内面的な夢想家としての側面を象徴しています。

変ホ長調で書かれたアダージョの楽曲は、瞑想的な雰囲気をまとって聴く人を優しく包み込みます。

繊細な旋律と和声が織りなす詩的な世界は、1834年から1835年にかけて作曲されたこの作品ならではの魅力です。

シューマンが自らの二面性を表現するために創り出したキャラクターの音楽的肖像として、深い内省と静謐さを感じさせてくれるでしょう。

ピアノ初心者の方にもおすすめの一曲で、テクニック的には比較的簡単でありながら、豊かな感情表現を学べる格好の教材です。

自分の内面と向き合いたいとき、心を落ち着かせたいときに、ぜひ挑戦してみてください。

こどものためのアルバム 作品68-10「楽しき農夫」Robert Schumann

「楽しき農夫」弾きました。シューマン作曲「子供のためのアルバムより」(難易度12=ブルグミュラー中頃) Schumann, Robert:Album für die Jugend Op.68-10
こどものためのアルバム 作品68-10「楽しき農夫」Robert Schumann

わずか2週間でロベルト・シューマンによって作曲して仕上げられた、全43曲からなるピアノ小品集『子供のためのアルバム』の第10曲目の『楽しき農夫』。

この曲集の中でも、特に知名度が高い作品の一つです。

ポイントは、終始左手がメロディーであること!

メロディーの音が伸びている部分で、合いの手のように右手の刻みが入ります。

はじめは左手をなめらかに演奏するのが難しいと感じるかもしれませんが、弾けるようになってしまえば、陽気なメロディーとリズムを刻む右手のフレーズに、なんともいえない心地よさを感じられるはずです!

【難易度低め】今すぐ弾ける!シューマンのピアノ作品を一挙に紹介(11〜20)

森の情景 作品82-1「森の入り口」Robert Schumann

『森の情景 作品82』は、全9曲からなるピアノ独奏曲集。

第1曲目の『森の入り口』は、静かにゆったりと森に立ち入る様子を描いた、穏やかな楽曲です。

「この先で一体どんな動物や素晴らしい風景に出会えるんだろう」と、ワクワクした気持ちで森へと歩みを進める姿が目に浮かんでくるような気がしませんか?

メロディーラインをなめらかにつなぎつつ、リズミカルな刻みを間に入れていくのがこの曲のポイント!

まずは、ゆっくりとメロディーを耳で追いながら練習してみましょう。

『蝶々』作品2 序奏Robert Schumann

Introduction in D Major “Moderato” (Papillons, Op.2) – Robert Schumann
『蝶々』作品2 序奏Robert Schumann

仮面舞踏会の情景を描いた序奏は、柔らかく揺れ動く旋律と繊細なハーモニーが特徴的な小品です。

1831年に完成したこの作品は、ジャン・パウルの小説『フレゲルヤーレ』から着想を得ており、ロマン派らしい幻想的な雰囲気が漂っています。

短いながらも物語性豊かな本作は、中級レベルのピアニストにも挑戦しやすく、繊細なタッチと表現力を養うのに最適です。

シャープが少なめなので初心者の方も練習しやすいでしょう。

クラシックは難しい印象がありますが、この曲の背景を調べながら少しずつマスターしていくと、優雅な雰囲気をピアノで表現する楽しさを味わえますよ!

こどものための3つのソナタ 作品11 第2番「3.夕べの歌」 Op.118b-3Robert Schumann

夕べの穏やかな時間をピアノの旋律で包み込むような優しさを持つこの曲。

1853年にシューマンが自らの子どもたちのために作曲した教育的な作品です。

技術的には比較的取り組みがしやすく、初心者の方でも挑戦しやすい難易度となっています。

ゆったりとしたテンポで進む旋律は、心地よい安らぎを感じさせてくれます。

繊細な表現力を養うのにぴったりで、音の美しさを大切にしたい方におすすめ。

家庭での演奏を想定して作られた温かみのある作品なので、リラックスした雰囲気の中で練習したい方にも最適です。

シューマンの詩的な感性に触れられる入門曲として、ぜひチャレンジしてみてください。

『蝶々』作品2 第10曲「仮面を脱ぐ」Robert Schumann

Waltz in C major “Vivo” (Papillons, Op.2, No.10) – Robert Schumann
『蝶々』作品2 第10曲「仮面を脱ぐ」Robert Schumann

心躍るような旋律と繊細な表現が魅力のロベルト・シューマンの初期ピアノ組曲。

わずか12の小品から成る本作は、仮面舞踏会の様子を音楽で描いた小さな物語集です。

1831年に書かれたこの曲は、特に第10曲で物語のクライマックスを迎え、仮面を交換する場面を鮮やかに表現しています。

文学からインスピレーションを得た音楽は、初心者でも手が届く難易度でありながら、ロマン派特有の詩情があふれる世界を体験できます。

ピアノを始めたばかりの方や、短い曲で達成感を味わいたい方にぴったり。

技術的に難しくないので、表現力を磨く練習にも最適です。