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【難易度低め】今すぐ弾ける!シューマンのピアノ作品を一挙に紹介

温かみあふれるピアノ曲を数多く残した、ロマン派を代表する作曲家の一人であるロベルト・シューマン。

その作品の中には、テレビやCMなどでたびたび使用されている『トロイメライ』をはじめとする、親しみやすく比較的やさしいレベルの楽曲もあります。

そこで本記事では、シューマンらしさを感じられる名曲の中から、ピアノ初心者でも挑戦しやすい、難易度低めのピアノ作品をご紹介します。

ゆったりとした曲から快活な曲まで、幅広くピックアップしているので、お気に入りの1曲を見つけて、さっそくチャレンジしてみてくださいね!

【難易度低め】今すぐ弾ける!シューマンのピアノ作品を一挙に紹介(21〜30)

こどものためのアルバム 作品68-2「兵士の行進」Robert Schumann

兵隊が足並みをそろえて行進する様子が目の前に浮かび上がるような、明るく快活な1曲!

『子供のためのアルバム』の第2曲『兵士の行進』は、和音と付点リズムの連続で構成されています。

和音の音すべてをそろえて弾くことに難しさを感じるかもしれませんが、ゆっくり丁寧に練習すれば、和音の音をすべてしっかりとらえられるようになります。

弾むようなリズムを体に覚え込ませるために、練習にリズム打ちを取り入れるのもオススメですよ!

アルバムの綴り 作品124-13「ラルゲット」Robert Schumann

R.シューマン アルバム綴り op.124-13 ラルゲット Albumblätter ”Larghetto” Op.124-13 #schumann
アルバムの綴り 作品124-13「ラルゲット」Robert Schumann

複数の声部が同じリズムで動いていくコラールの形式で作曲された『アルバムの綴り 作品124』の第13曲『ラルゲット』。

力強いオクターブの連続で始まり、最後は暗い和音で静かな終わりを迎えます。

華やかで難しそうに聴こえますが、声部の縦のラインをしっかりそろえたり、音と音をつなぐタイの部分でリズムが崩れないよう注意したり、ポイントをおさえれば、比較的弾きやすい作品です。

和音を正確にとらえるいい練習になりますよ!

【難易度低め】今すぐ弾ける!シューマンのピアノ作品を一挙に紹介(31〜40)

アルバムの綴り 作品124-6「子守歌」Robert Schumann

シューマン:アルバムの綴り 子守歌,Op.124-6 pf大嶺 未来:Omine, Miku
アルバムの綴り 作品124-6「子守歌」Robert Schumann

全20曲からなるピアノ小品曲集『アルバムの綴り Op.124』。

第6曲の『子守歌』は、流れるようなやさしいメロディーと、それを支える細かな伴奏の動きで構成された楽曲です。

子守歌にしてはテンポが速めで動きのある印象ですが、メロディーの美しさの影響か、聴いていると心地よくなり眠気に襲われてしまいます。

『子守歌』であるからには、聴いていて穏やかな気持ちになれる音楽に仕上げることが重要!

急に音が飛び出たりリズムが崩れたりしないよう、自分の弾いている音をしっかし耳で聴きながら弾いてみてくださいね!

森の情景 作品82-3「寂しい花」Robert Schumann

シューマン: 森の情景,Op.82-3. 第3曲 孤独な花 Pf.中山翔太:Shota NAKAYAMA
森の情景 作品82-3「寂しい花」Robert Schumann

聴きながら静かな森を進んでいく気分を味わえる、ピアノ小品集『森の情景』の第3曲『寂しい花』。

『孤独な花』とも訳され、曲名からは切なさやもの悲しさを感じますが、実際にはやさしく温かい雰囲気を感じられる作品です。

そのお花は、森の中で誰かが見つけてくれるのをひっそりと待っていたのかもしれませんね。

ペダルを使って音をなめらかにつなぎながら弾くことで、曲の持つ癒やし要素を表現できます。

ゆったりとした雰囲気の曲が好きな方は、挑戦してみてはいかがでしょうか?

こどものための3つのソナタ 作品118 第1番「1.アレグロ」 Op.118a-1Robert Schumann

シューマン:子供のための3つのソナタより(ユーリエの思い出)Op.118a-1
こどものための3つのソナタ 作品118 第1番「1.アレグロ」 Op.118a-1Robert Schumann

「子供」という言葉が付く作品を数多く残しているシューマンは、子煩悩だったことで知られている作曲家。

『子供のための3つのソナタ 作品118a-1ト長調』は、そんなシューマンが三女ユーリエのために書いたとされています。

まるで、やさしく温かみあふれるメロディーが、愛情の深さを物語っているかのような作品です。

ゆったりとしたテンポで音数も少ないため、ピアノ初心者の方でも感情をこめて弾きやすい楽曲といえるのではないでしょうか。

こどものためのアルバム 作品68-18「刈入れ人の歌」Robert Schumann

シューマン/子供のためのアルバム 18.刈入れ人の歌/演奏:石井 晶子
こどものためのアルバム 作品68-18「刈入れ人の歌」Robert Schumann

『子供のためのアルバム』の第18曲目の『刈入れ人の歌』は、穏やかに流れるメロディーの中に、収穫を迎えた喜びを感じられる1曲。

平和な農村の風景を想像させるようなやさしいメロディーから、ユニゾンの力強いフレーズへ、そして最後に、子供がちょこちょこ走り回っているかのような、楽しげなスタッカートの連続がやってきます。

1曲の中で、さまざまな雰囲気を楽しめる作品なので、各フレーズをしっかり弾き分けられるといいですね。

おわりに

いかがだったでしょうか。

ピアノを始めてある程度弾けるようになってきたら、クラシック音楽もしっかり弾きたい方も少なくないはず。

シューマンの作品は、各声部がしっかりしており、符頭や声部が上下に入れ替わることも多く、楽譜を見た時にシューマンの曲は弾きにくいという印象を持ってしまっているかもしれません。

よく譜面を見るとテンポがゆっくりだったりして弾けるという曲が多いので、難しそうと思わずぜひチャレンジしてみてください。

見た目以上に優しい曲も多いので一度弾けるようになると他の曲もいろいろ弾けるようになってくるはず。

シューマンの作品は特に食わず嫌いをせず、取り組んでみる気持ちが大切ですよ。