昭和50年代と言えば、日本が見事に第二次世界大戦からの戦後復興を果たし一気にバブル経済へと向かう…そんな活気に溢れた時代でした。
音楽関連でも、シンセサイザーやシーケンサーの開発~普及、マルチトラックレコーダーの高性能化等、音源制作でそれまでになかったサウンドや表現手法がたくさん生まれた時代だったように思います。
そんな時代背景を反映してか、ヒット曲もまさに百花騒乱!! 演歌からニューミュージックまで非常に多岐に渡るジャンルのヒット曲が生み出されました。
そんな群雄割拠の中、生き抜いて現代まで聴き継がれる名曲の数々、ぜひお楽しみいただければと思います。
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【昭和50年代】邦楽のヒット曲まとめ(1〜10)
きみの朝岸田智史

岸田智史(現、岸田敏志)さんの通算8作目のシングルで、1979年(昭和54年)3月リリース。
岸田さんご自身も出演されたTBSのテレビドラマ『愛と喝采と』の挿入歌に採用されていました。
優しいピアノフレーズのイントロが始まり、その上に乗ってくる岸田さんの優しく透明感のある歌声が朝の空気感を強く感じさせてくれます。
しかし、ただ爽やかな朝の描写というだけではなく、Bメロ部分の歌詞など、とても深く重いものを感じさせてくれるところもあり、とてもドラマティックな楽曲であるような気もします。
これもまたまごうことなき昭和の名曲!
ぜひお楽しみください!
青い瞳ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

哀愁を帯びたメロディーと心揺さぶるバンドサウンドが融合した名曲です。
グループサウンズ黎明期の1966年3月に英語版、7月に日本語版として公開された本作は、北国の風景と旅路の果てに出会った女性との切ない恋を描いています。
ジャッキー吉川とブルー・コメッツは10万枚以上のセールスを記録した英語版に続き、日本語版では50万枚を超える大ヒットを記録。
第17回NHK紅白歌合戦への出場を果たし、GSブームの火付け役となりました。
洗練された演奏とハーモニーが織りなす音世界は、恋心や青春の思い出に浸りたい方にオススメの一曲です。
チャンピオンアリス

アリスの通算14作目のシングルで、1978年(昭和53年)12月リリースされ、アリス最大のヒット曲となりました。
当時のニューミュージックブームの牽引役になったような印象のアリスですが、オリコントップを獲得したのは、この曲だけだそうです。
楽曲冒頭部分、谷村新司さんと堀内孝雄さんが交互にリードボーカルを取る形で進行しますが、ここで両名のシンガーとしての魅力の違いを強調して演出して、その後の2人のコーラスによるサビで盛り上がる…というとても秀逸なボーカルアレンジのされた名曲ですね!
テクノポリスイエローマジックオーケストラ(YMO)

イエローマジックオーケストラ(YMO)のファーストシングルで1979(昭和54年)年10月リリース。
おそらくボコーダー(マイクを通した声を加工するシンセサイザー)で作られたと思われる「トキオ」と言うワードのサウンドがとても印象的で、筆者は当時、FMラジオで流れていたこの曲を聴いて、すぐにレコード屋さんにレコードを買いに走ったのを今でも覚えています。
今、本稿を書くために聴いてみても、当時のアナログシンセサイザーのサウンドはとても魅力的だったなーと感じますね。
今のデジタルシンセサイザーにはない、何処か有機的な表現力を感じてしまいます。
日本のテクノポップの名曲、ぜひお楽しみくださいませ!
微笑みがえしキャンディーズ

これもまた昭和のビッグアイドルグループだった、キャンディーズの活動期間内ラストシングルで1978(昭和53年)年2月リリース。
ラストシングルとして制作された楽曲だけあって、その内容はまさにキャンディーズの集大成と言えるもので、歌詞の随所に過去のヒット曲のタイトルが散りばめられていたり、曲中の振り付けにもそれらの楽曲で使われていた振り付けをモチーフにしたものが多く取り入れられています。
メジャーキーの明るい楽曲ですが、それでも聴いていると何処かもの悲しさを感じさせてくれるところもなかなかニクい一曲ですね!
キャンディーズのお三方の素晴らしいコーラスワークも秀逸です!
与作北島三郎

北島三郎さんのシングルで、1978年(昭和53年)3月リリース。
これはもう当時をリアルタイムで過ごした方なら誰もがお耳にされたことのある昭和の名曲でしょう!
民謡に近いようなシンプルなメロディと歌詞の中に出てくる、とてもインパクトのある擬音等の数々、そして北島さんの卓越した歌唱力によって、聴く人の年代を超えた支持を得てロングセラーの大ヒット曲になりました。
北島さんの他にも何人もアーティストにカバーされたり、この曲のヒットにインスパイアされたと思われるゲームなども発売され、そんなことからもこの曲の影響力を強く感じさせてくれます。
擬音の部分だけを一緒に歌ってみるのも楽しい昭和の名曲です!
青葉城恋歌さとう宗幸

さとう宗幸さんのメジャーデビューシングルで1978年(昭和53年)5月リリース。
青葉城とは宮城県仙台市の仙台城のことですが、この叙情的なメロディと歌詞で構成された曲を聴いているだけで、仙台の城下町の風景が目に浮かんでくるようで、心が洗われたような気持ちにさせてくれる昭和の名曲のひとつですね。
さとう宗幸さんは1949年(昭和24年)生まれだそうですが、ということはこの曲のリリース時は29歳!
とても20代とは思えないような大人なムードの漂う深みのある歌声には、今、本稿を書くためにあらためて聴いていても驚いてしまいます。
さとうさんの他、何人、何組かのアーティストさんにもカバーされ、いくつものバージョンがリリースされているので、ご興味のある方はリサーチして聴き比べてみるのも楽しいかもしれないですよ!






