【昭和50年代】邦楽のヒット曲まとめ
昭和50年代と言えば、日本が見事に第二次世界大戦からの戦後復興を果たし一気にバブル経済へと向かう…そんな活気に溢れた時代でした。
音楽関連でも、シンセサイザーやシーケンサーの開発~普及、マルチトラックレコーダーの高性能化等、音源制作でそれまでになかったサウンドや表現手法がたくさん生まれた時代だったように思います。
そんな時代背景を反映してか、ヒット曲もまさに百花騒乱!! 演歌からニューミュージックまで非常に多岐に渡るジャンルのヒット曲が生み出されました。
そんな群雄割拠の中、生き抜いて現代まで聴き継がれる名曲の数々、ぜひお楽しみいただければと思います。
もくじ
【昭和50年代】邦楽のヒット曲まとめ(1〜20)
青い瞳ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

哀愁を帯びたメロディーと心揺さぶるバンドサウンドが融合した名曲です。
グループサウンズ黎明期の1966年3月に英語版、7月に日本語版として公開された本作は、北国の風景と旅路の果てに出会った女性との切ない恋を描いています。
ジャッキー吉川とブルー・コメッツは10万枚以上のセールスを記録した英語版に続き、日本語版では50万枚を超える大ヒットを記録。
第17回NHK紅白歌合戦への出場を果たし、GSブームの火付け役となりました。
洗練された演奏とハーモニーが織りなす音世界は、恋心や青春の思い出に浸りたい方にオススメの一曲です。
ツッパリ・ハイ・スクール・ロックン・ロール(登校編)横浜銀蝿

ツッパリ気質な高校生と親の関係を軽快なロックンロールで描いた、1981年1月に発売されたシングルです。
七・七・七・五調の歌詞が生み出すリズム感が心地よく、反抗期の若者の内面をコミカルに表現しています。
不良のスタイルや行動を詳細に描写しながらも、母親への思いやりや自分の生き方を模索する姿勢が垣間見える奥深い作品です。
2008年にはサントリーの缶チューハイ「カロリ。」のCMで起用され、2011年には新垣結衣さんが出演するアサヒ飲料「十六茶」のCMでカバーされるなど、時代を超えて愛され続けています。
現代風の簡単な振り付けをつけたダンス動画をSNSに投稿するのがはやっている1曲です。
きみの朝岸田智史

岸田智史(現、岸田敏志)さんの通算8作目のシングルで、1979年(昭和54年)3月リリース。
岸田さんご自身も出演されたTBSのテレビドラマ『愛と喝采と』の挿入歌に採用されていました。
優しいピアノフレーズのイントロが始まり、その上に乗ってくる岸田さんの優しく透明感のある歌声が朝の空気感を強く感じさせてくれます。
しかし、ただ爽やかな朝の描写というだけではなく、Bメロ部分の歌詞など、とても深く重いものを感じさせてくれるところもあり、とてもドラマティックな楽曲であるような気もします。
これもまたまごうことなき昭和の名曲!
ぜひお楽しみください!
チャンピオンアリス

アリスの通算14作目のシングルで、1978年(昭和53年)12月リリースされ、アリス最大のヒット曲となりました。
当時のニューミュージックブームの牽引役になったような印象のアリスですが、オリコントップを獲得したのは、この曲だけだそうです。
楽曲冒頭部分、谷村新司さんと堀内孝雄さんが交互にリードボーカルを取る形で進行しますが、ここで両名のシンガーとしての魅力の違いを強調して演出して、その後の2人のコーラスによるサビで盛り上がる…というとても秀逸なボーカルアレンジのされた名曲ですね!
微笑みがえしキャンディーズ

これもまた昭和のビッグアイドルグループだった、キャンディーズの活動期間内ラストシングルで1978(昭和53年)年2月リリース。
ラストシングルとして制作された楽曲だけあって、その内容はまさにキャンディーズの集大成と言えるもので、歌詞の随所に過去のヒット曲のタイトルが散りばめられていたり、曲中の振り付けにもそれらの楽曲で使われていた振り付けをモチーフにしたものが多く取り入れられています。
メジャーキーの明るい楽曲ですが、それでも聴いていると何処かもの悲しさを感じさせてくれるところもなかなかニクい一曲ですね!
キャンディーズのお三方の素晴らしいコーラスワークも秀逸です!
さよならオフコース

小田和正さん擁するオフコースの通算17作目のシングルで、1979年(昭和54年)12月リリース。
ボーカル、小田和正さんのとても魅力的なハイトーンボイスが楽しめる昭和のバラードソングの名曲です。
特にサビパートでの小田さんのハイトーンによる歌唱は、冬の澄み切った冷たい空気感まで感じさせてくれるような透明感のあるもので、彼の歌声が唯一無二のものであることを強く感じさせてくれます。
昭和のバラードの名曲、ぜひお楽しみください。