【絶望を感じる】歌詞が暗い昭和の名曲
昭和の名曲、と言われるものはたくさんあり、最近ではSNSでもリバイバルヒットをしたり耳にすることが多いですよね。
そんな昭和の名曲の中でも特に暗い歌詞、暗い曲を集めてみました。
失恋を歌ったものから人生を絶望している歌詞、生い立ちを悔やむ歌詞……暗さのタイプはさまざまです。
中にはちょっと恐怖心も感じるものまであるのでゾクゾクしたいという方にもオススメ。
絶望を感じ、どん底まで落ちたら後は上がるだけです。
時にはどっぷり落ち込んで、浸ってみるのも大切です。
【絶望を感じる】歌詞が暗い昭和の名曲(1〜10)
赤い橋浅川マキ

その意味深な歌詞から多くの考察がなされているのが『赤い橋』です。
こちらは浅川マキさんが1972年にリリースした曲。
シンプルなサウンドに合わせて、じっとりと独特な世界観が歌われています。
その内容は橋を渡った人が消えてしまうというもの。
果たして橋の向こう側には何が待っているのか、あなたも想像しながら聴いてみてほしいと思います。
ちなみにこの曲は日本の歴史や文化と深いかかわりがあるともいわれているんですよ。
時には母のない子のようにカルメン・マキ

2022年に公開されたハリウッド映画『ブレット・トレイン』で起用されたことで再注目されているのが『時には母のない子のように』です。
こちらはカルメン・マキさんが1969年にリリースしたバラードソング。
タイトルのフレーズを繰り返しながら、女性の孤独や失望感が歌われています。
一見しただけではわかりづらいのですが、ラストにサンプリングされている音を聴くと、全体のストーリーが浮かび上がってきます。
気になった方は映画でどんな風に使用されているのかもチェックしてみてくださいね。
圭子の夢は夜ひらく藤圭子

藤圭子さんと紹介するよりも「宇多田ヒカルのお母さん」と紹介する方がピンとくる方も多いはず。
最近の宇多田ヒカルさんはその容姿のみならず歌声までもがお母さんに似てきました。
この曲は藤さんの前作『女のブルース』と2週にわたりオリコンランキングの1位と2位を独占。
「普通の花のように咲けない私は夜の花」と自身の運のない境遇をつづった歌詞は、藤さんの声質とも共鳴し多くの人の共感を得ました。
松山千春さん、玉置浩二さんらそうそうたるメンバーにもカバーされた、昭和の時代の色香たっぷりの名曲です。
ノゾミ・カナエ・タマエ筋肉少女帯

筋肉少女帯最後のインディーズアルバムのタイトルも『ノゾミ・カナエ・タマエ』でした。
「フォースの暗黒面いわゆるノゾミ・カナエ・タマエ」とジャケットの裏面にも題されているところからみると筋肉少女帯ご本人たちのお気に入りの楽曲なのかも。
「1人の少女が沼に沈んだ、それを見つめていたレティクルの神様がいた」から始まる物語は教会のミサのようでもあり、黒魔術の儀式のようでもありと、聴いているとやはり怖くなります。
サビのメタルモードに入ったところは必聴。
メタルファンのみならずみんなに聴いてほしい絶望曲です。
うらみ・ます中島みゆき

ラジオ番組のパーソナリティーをも務めていた中島みゆきさんはとても朗らかでユーモアたっぷりな方なんです。
ただ、一部の人が持っている「中島みゆきさんは暗い」とのイメージはもしかしたらこの曲があったからなのでは?と思います。
『うらみ・ます』と中に「・」を挟んでいても「恨みます」なわけでして、曲名としても歌詞のモチーフとしても画期的な切り口。
「ひどいふられ方をした。
だからあなたを死ぬまでうらみます」という内容の歌詞は詩の世界を飛び越えて怖い一面さえ。
声を震わせた中島さんの歌い方にも注目してほしい1曲です。
呪い山崎ハコ

古来、日本では「呪い」というものを恐れてきましたよね。
中には字面だけで不気味に感じてしまう方もいるのではないでしょうか。
そんな呪いをテーマにしたのがその名も『呪い』です。
こちらは山崎ハコさんが1976年にリリースした曲。
歌詞の中では女性が藁人形に釘を打つ様子が描かれています。
めちゃくちゃ怖いですよね。
でも実は女性が呪おうとしているのは自分自身という説もあるんですよ。
じっくり聴いて考察してみてください。
あばよ研ナオコ

多くの人が経験する絶望の一つに失恋があります。
相手への愛が深ければ深いほど、ショックは大きくなりますよね。
というわけで聴いてほしいのが『あばよ』です。
こちらは研ナオコさんが中島みゆきさんから提供されて手掛けた曲。
最愛の人に振られて悲しんでいるものの、うわべでは強がっている女性が描かれています。
この複雑な女性の恋心を繊細に伝えている表現力は圧巻です。
後半に行くほど物語が悲しい方向に進んでいくので、じつくり聴いてみてください。