名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲
ピアノ曲には春をテーマにした名曲がたくさん存在します。
メンデルスゾーンの『春の歌』からランゲの『花の歌』など、挙げればキリがありませんよね。
今回はそんな春のピアノ曲のなかでも、名作との呼び声が高い作品をピックアップしました。
作品の魅力や製作背景、さらには演奏難易度など、さまざまな観点から解説していますので、ピアノを弾く方もそうでない方も楽しんでいただけると思います。
それではごゆっくりとお楽しみください。
- 【春の歌】春うた・春の名曲。人気の春ソング
- 【ピアノ名曲】難しそうで意外と簡単!?発表会にもオススメの作品を厳選
- 【春うた】4月に聴きたい名曲。四月を彩る定番曲
- 【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
- 【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】
- 【難易度低め】易しく弾けるメンデルスゾーンのピアノ曲。おすすめのピアノ曲
- 【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
- 美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
- 【印象派】色彩豊かなピアノの名曲を厳選~ドビュッシー・ラヴェル~
- 【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲
- 春に聴きたい青春ソング。春の名曲、人気曲
- 【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介
- 【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選
- 【ピアノ】冬に聴きたい&弾きたいクラシックの名曲たち
もくじ
- 名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲
- 春の祭典Igor Stravinsky
- 鱒(リスト編曲)Franz Schubert
- 春がきて、桜が咲いて中田喜直
- 野ばらに寄す 作品51−1(森のスケッチ)Edward MacDowell
- 愛の挨拶Edward Elgar
- 幻想曲さくらさくら平井康三郎
- 華麗なる大円舞曲Frederic Chopin
- エチュード第13番変イ長調Op.25-1「エオリアンハープ」Frederic Chopin
- すみれ Op.99 No.1Jean-Louis Gobbaerts
- 愛の喜びFritz Kreisler
- 春に寄すEdvard Grieg
- 春の歌Felix Mendelssohn
- 朝Edvard Grieg
- 松雪草Pyotr Tchaikovsky
- 四季より~春~Antonio Vivaldi
- 春の歌Antonín Dvořák
- 春Frederic Chopin
- 愛の夢Franz Liszt
- 花の歌Gustav Lange
- 愛のワルツMoritz Moszkowski
- ソナチネ 第1番 第1楽章 Op.20-1Friedrich Kuhlau
- TAKUMI/匠松谷卓
- 美しき青きドナウJohann Strauss II
- 別れの曲Frederic Chopin
- パピヨン 第2番 Op.2 変ホ長調Robert Schumann
- ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」Ludwig van Beethoven
- 愛する5月よRobert Schumann
名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲(1〜20)
華麗なる大円舞曲Frederic Chopin

ポーランドが誇るピアノの詩人、フレデリック・ショパンのピアノ曲の中でも華麗で印象的な作品です。
舞踏音楽としての華やかさと深い芸術性が融合しており、聴く人を魅了します。
ウィーン風ワルツへの批判的態度を持ちつつ、商業的成功も意識した作品となっています。
1833年に発表され、後にロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーがバレエ用に編曲するなど、多くの音楽家に影響を与えました。
クラシック音楽に興味があり、華やかで技巧的な曲を楽しみたい方におすすめです。
ピアノの魅力を存分に味わえる一曲となっています。
エチュード第13番変イ長調Op.25-1「エオリアンハープ」Frederic Chopin

春の息吹を感じさせるこの曲は、流麗なアルペジオの連続が特徴的です。
右手が奏でる絶え間ない音の流れは、まるで風に揺れるハープの音色のよう。
その中に左手で紡がれる繊細な旋律が織り込まれ、牧歌的な風景を思い起こさせます。
1836年から1837年にかけて作曲されたこの作品は、技術的な練習曲でありながら、深い音楽的表現を追求しています。
演奏時間は約2分30秒ですが、その短い時間に芸術性と技巧が凝縮されています。
ピアノ学習者はもちろん、美しい音楽に心を癒されたい方にもおすすめの1曲です。
すみれ Op.99 No.1Jean-Louis Gobbaerts

シンプルで優雅なヘ長調のピアノ小品です。
軽やかなメロディーが、春の訪れを告げるすみれの花のように可憐に響きます。
右手で奏でる流れるような旋律と、左手の分散和音による柔らかな伴奏が見事に調和しています。
ロマン派音楽の特徴である感情表現の豊かさを持ちながら、技巧的には難しすぎない点が魅力です。
ピアノを学ぶ方にぴったりの一曲で、音楽的表現力を磨くのに最適です。
すみれの花言葉である「誠実」や「小さな幸せ」を感じさせる、心温まる作品といえるでしょう。
愛の喜びFritz Kreisler

ウィーンの伝統的なワルツの要素を取り入れた軽やかな舞曲で、明るく陽気な旋律が特徴です。
聴く人に喜びや楽しさを伝える作品となっており、心の底から湧き上がる幸福感を表現しています。
1905年に発表された『3つの古いウィーンの舞曲』の一部として作曲され、当初は19世紀の作曲家の作品として紹介されていました。
ヴァイオリンとピアノのデュオとして演奏されることが多いですが、ピアノソロや他の楽器編成によるアレンジも存在します。
クラシック音楽の名曲として広く親しまれており、映画やテレビ番組、CMなどでも頻繁に使用されています。
明るく華やかな旋律が魅力的な本作は、クラシック音楽初心者の方にもおすすめです。
春に寄すEdvard Grieg

ノルウェーのロマン派を代表する作曲家、エドヴァルド・グリーグ。
グリーグの『抒情小曲集』に収録されたこの作品は、まさに春の訪れを感じさせる名曲です。
グリーグはデンマーク滞在中にこの曲を作曲したそうですが、故郷ノルウェーの美しい自然を思い描いていたのでしょう。
繊細なタッチが要求される本作は、新芽が芽吹くような優しさと、雪解け水のような清らかさを感じさせます。
ピアノ愛好家の皆さんにぜひおすすめしたい一曲。
NHKの「名曲アルバム」でも2021年3月に取り上げられました。
主旋律と伴奏のバランスを意識しながら、春の息吹を表現してみてはいかがでしょうか?
春の歌Felix Mendelssohn

絵画のように色彩が豊かな曲想に定評のある作曲家、フェリックス・メンデルスゾーン。
1842年に作曲された本作は、メンデルスゾーンの代表作品である『無言歌集』の中でも特に人気が高く、発表会やコンサートで頻繁に演奏されています。
穏やかで華やかな曲調に仕上げられた作品ですが、美しいアルペジオを弾きこなすには、細やかな練習の積み重ねが必要です。
といっても、テンポはゆったりとしているため、あまり難しいと身構えなくても大丈夫。
春の訪れを音楽に込めた本作は、聴衆の心をつかむ魅力にあふれています。
発表会でも聴き映えする華やかな楽曲なので、ぜひ挑戦してみてください。