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名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲

ピアノ曲には春をテーマにした名曲がたくさん存在します。

メンデルスゾーンの『春の歌』からランゲの『花の歌』など、挙げればキリがありませんよね。

今回はそんな春のピアノ曲のなかでも、名作との呼び声が高い作品をピックアップしました。

作品の魅力や製作背景、さらには演奏難易度など、さまざまな観点から解説していますので、ピアノを弾く方もそうでない方も楽しんでいただけると思います。

それではごゆっくりとお楽しみください。

名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲(1〜10)

愛の挨拶Edward Elgar

愛の挨拶 – エルガー【楽譜あり】Elgar – Salut d’amour Op.12 – クラシックピアノ-Classical Piano-CANACANA
愛の挨拶Edward Elgar

ロマンティックな雰囲気に満ちたこの曲は、1888年にエドワード・エルガーが愛妻キャロライン・アリス・ロバーツへ婚約記念として贈られた作品です。

優美で甘美な旋律が特徴で、結婚式や記念日の音楽としても親しまれています。

ヴァイオリンとピアノのために作曲されましたが、ピアノ独奏や管弦楽版などさまざまな編成で楽しめます。

シンコペーションのリズムが印象的で、緩やかに始まり、中間部で転調し、再び主題が戻って高揚しながら終わります。

愛に溢れたこの名曲は、新しい出会いの季節として春の雰囲気にもぴったりです。

幻想曲さくらさくら平井康三郎

幻想曲「さくらさくら」平井康三郎 – Sakura Sakura Fantasy – ピアノ – Piano – CANACANA
幻想曲さくらさくら平井康三郎

日本の伝統音楽を現代に蘇らせたピアノ独奏曲をご紹介します。

本作は、古くから親しまれている旋律を基に、日本の作曲家平井康三郎さんがピアノソロでも楽しめる幻想曲として生まれ変わりました。

冒頭の穏やかな序奏から始まり、中盤では太鼓のようなリズムが加わり、祭りの賑わいを感じさせます。

そして最後は、静かに幕を閉じます。

日本の春の情景が音楽で描かれているかのようですね。

日本の伝統音楽に興味がある方や、日本発のクラシック音楽を楽しみたい方におすすめです。

ぜひ一度耳を傾けてみてください。

すみれ Op.99 No.1Jean-Louis Gobbaerts

すみれ(ストリーボック作曲) ピュアニスト・石原可奈子 [ピアノソロ] : La violette(L.Streabbog ,Gobbaerts Jean-Louis)Kanako Ishihara
すみれ Op.99 No.1Jean-Louis Gobbaerts

シンプルで優雅なヘ長調のピアノ小品です。

軽やかなメロディーが、春の訪れを告げるすみれの花のように可憐に響きます。

右手で奏でる流れるような旋律と、左手の分散和音による柔らかな伴奏が見事に調和しています。

ロマン派音楽の特徴である感情表現の豊かさを持ちながら、技巧的には難しすぎない点が魅力です。

ピアノを学ぶ方にぴったりの一曲で、音楽的表現力を磨くのに最適です。

すみれの花言葉である「誠実」や「小さな幸せ」を感じさせる、心温まる作品といえるでしょう。

名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲(11〜20)

四季より~春~Antonio Vivaldi

【 「四季」より『春』1楽章 /ヴィヴァルディVivaldi ピアノ 】ヴァイオリン協奏曲第1番ホ長調 RV 269
四季より~春~Antonio Vivaldi

春の訪れを描写する音楽の大家、アントニオ・ヴィヴァルディ。

バロック音楽を代表する作曲家として知られるヴィヴァルディの代表作品が、四季を表現した協奏曲集『四季』です。

特に春をテーマにした本作は、小鳥の鳴声や春の嵐、羊飼いの様子など、春の情景を見事に音楽で表現しています。

ヴィヴァルディは1678年にヴェネツィアで生まれ、1741年にウィーンで亡くなりました。

音楽を通じて物語を語る可能性を広げたヴィヴァルディの作品は、現代でも多くの人々に愛され続けています。

春の喜びや生命の躍動を感じたい方におすすめの一曲です。

Edvard Grieg

グリーグ:ペール・ギュントより「朝」 ピアニスト 近藤由貴/ Grieg: Peer Gynt Suite “Morning Mood” Piano Solo, Yuki Kondo
朝Edvard Grieg

北欧の音楽を代表する作曲家エドヴァルド・グリーグ。

グリーグの代表作品『ペール・ギュント』の一部である本作は、新たな一日の始まりを表現した曲として知られています。

フルートとオーボエが交互に奏でるメロディーが特徴的で、朝日が昇る様子を音楽で見事に描写しています。

1875年に作曲されたこの曲は、砂漠の夜明けを背景にしていますが、多くの人々にはスカンジナビアの自然を連想させます。

聴く者を優しい気持ちにさせてくれる本作は、春にふさわしいリフレッシュするための音楽と言えるでしょう。

朝を迎えるゆっくりとした時間に、この曲を聴いてみてはいかがでしょうか。

松雪草Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキー:「四季」-12の性格的描写 4月 「松雪草」  pf. 大塚 玲子:Otsuka, Reiko
松雪草Pyotr Tchaikovsky

ピョートル・チャイコフスキーの名作『四季』。

1月から12月まで、それぞれの月にあった楽曲が収録されている作品ですね。

その中の4月を飾る楽曲が、こちらの『松雪草』。

細かいタッチの多い楽曲ですが、激しすぎたり重すぎることはなく、最初から最後まで非常に柔らかいメロディーにまとめられているのが特徴です。

新しい草木の息吹を感じさせる一方で、短い春という季節のはかなさを見事に描いています。

ぜひチェックしてみてください。

愛の喜びFritz Kreisler

愛の喜び Liebesfreud /クライスラーKreisler ピアノソロ Piano solo
愛の喜びFritz Kreisler

ウィーンの伝統的なワルツの要素を取り入れた軽やかな舞曲で、明るく陽気な旋律が特徴です。

聴く人に喜びや楽しさを伝える作品となっており、心の底から湧き上がる幸福感を表現しています。

1905年に発表された『3つの古いウィーンの舞曲』の一部として作曲され、当初は19世紀の作曲家の作品として紹介されていました。

ヴァイオリンとピアノのデュオとして演奏されることが多いですが、ピアノソロや他の楽器編成によるアレンジも存在します。

クラシック音楽の名曲として広く親しまれており、映画やテレビ番組、CMなどでも頻繁に使用されています。

明るく華やかな旋律が魅力的な本作は、クラシック音楽初心者の方にもおすすめです。